ジャガーの最高級モデル、XJRに試乗しました!
試乗したのはX350と呼ばれる2004年頃のモデル。もう10年以上前ですね。XJの3Lモデルは運転したことがあるのですが、スーパーチャージャーを搭載したXJRは初めてでしたので非常に楽しみでした。直近に2010年代のBMW7シリーズにも試乗してますので、その辺りの差も気になるところ。では試乗インプレです!
●居住性★★★★★
いや、やっぱりいいですねジャガー!!この時代ならではの、革とウッドパネルをふんだんに使用した内装が、いかにも英国車です!エアサスの乗り心地も実に気持ちいい!ふんわりした中にも、芯のある安定感があります。全長が5mを超えますから、居住空間は広々していて後席は足が組めます。静粛性も高く、とにかく不快な音が侵入してこないので静けさを感じます。BMWと比べると、内装と乗り心地はXJRに軍配が上がりますね。
●動力性能★★★★
ノーマルモードでは、踏み込んだ時だけ静かにスーパーチャージャー特有の音を遠くで聴かせつつ、大排気量のようなトルクで気持ちよく押し出してくれます。スポーツモードではピックアップも鋭くなり、角は丸められているものの、ガツンとした明確な加速が味わえます。ここがXJとの大きな違いですね。
●ハンドリング★★★★
XJRの真骨頂ですね!とにかく低速から気持ちよくノーズが向きを変えます!ふた回り小さな車に乗っているかのようです。高速コーナーも安定してます。車体も軽く感じ、スポーティさを体感できる仕上がりです。
●総合評価★★★★★
いや、やっぱり素晴らしいですねXJR!高級とスポーティさの両立とは、こういうことだ!という英国のこだわりと信念が感じられます。現行モデルの方がもちろんしっかりしてますが、味の濃さはこのモデルが上ですね。BMWも似たような方向性の味付けなのですが、もっとマイルドというか味が薄いですね。その代わり長距離走行での疲れの少なさや、高速コーナーの安定性はBMWに軍配が上がります。しかし、内装の高級さや街中での軽快なハンドリングといった分かりやすい特徴は圧倒的にXJRですね。個人的にはスーパチャージャーのトルクはいらないので、より鼻の軽いXJの方が好みです。レンジローバーと並ぶ、自動車世界遺産に登録すべき個性を持った味の濃い1台です!
では、動画をどうぞ!
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