新型 アウディA3 セダン 30TDI S lineに試乗しました!
アウディA3といえば、看板車種であるA4より一回りコンパクトな売れ線モデル。先代のA3も、このクラスの中では上質で、特に後期モデルの完成度の高さが印象的でした。果たして新型はどのように進化しているのでしょうか?今回はディーゼルの6MTモデルに試乗しました。早速、インプレッションをお届けします!
●居住性★★★
まずこのエクステリアがかっこいいですね!ギュッとした塊感があり、エッジも効いてて先進的です。外装だけで欲しくなります。
内装の質感も高く、各所に使われているメッキパーツが効いています。モニターも大型でみやすいですし、メーターはもちろんフル液晶。エアコンやオーディオ操作が物理スイッチなのも嬉しいですね。あとエアコンの吹き出し口のレイアウトがうまいです。メーター横のモニター上部に設置されているので、スマホでナビを使うときも邪魔になりません。
静粛性は高い方で、速度を上げても風切り音やロードノイズは少なめです。ただ、エンジン音はそれなりに入ってきますし、あまりスポーティなサウンドではないのが残念。
乗り心地はコンフォートモードではそれなりに快適なのですが、速度域を上げると腰下がブルブル震えるような挙動がたまに発生するのが興醒めです。ダイナミックモードでは落ち着きます。
居住空間も十分以上で、後席の足元にも余裕があります。トランクは少し小さめです。
あと、ボディ剛性はそれなりに高めなのですが、斜めに段差を乗り越える時に、微妙にボディが捩れる感じがするんですよね・・・内装の揺れと相まって、ちょっと高級車らしからぬ感じです。。ホイールが18インチとかなり大きめなので、バネ下がバタついている感じです。
●動力性能★★★
直4の2Lターボディーゼルは最大出力110馬力と300Nmのトルクを発生。2000回転前後が気持ちいいゾーンです。それ以上回転を上げると、パワーはちゃんとグイグイ出てくるのですが、回転フィールに雑味があって、あまり気持ちよくありません。ここがBMWと大きく異なるところです。トルクはいいのですが、ちょっとパワーは物足りないですね。
●ハンドリング★★★
少しアンダー目の安定感重視のセッティングですね。もちろんコーナーではハンドルを切りたしていけばちゃんと曲がりますし、バランスも悪くありません。ちょっと速めのペースでコーナーを走っても、しっかりと応えてくれます。ただ、ここもBMWの旧型の1シリーズのような前後バランスの気持ちよさはありません。これはA4もA6も同じなので、アウディ共通ですね。
●総合評価★★★
うーん、外観はすごく好みなんですけどね。中身も悪くはないんですが、すごく秀でたところもないというか・・BMWやメルセデスもそうなんですが、このクラスは、しっかりしてて良い車であることは間違い無いのですが、Dセグメントの主力車種のようなクリーミーな乗り心地や走りの良さといった美点があまりないんですよね・・
もしかしたらSラインだったのでちょっと走りに振り過ぎているのかもしれません。ノーマルのA3も試乗してみたいですね。
なので、外観とサイズ感が気に入って、走りの楽しさや抜きん出た上質さを求めないなら、リーズナブルなチョイスだと思います。
では、動画をどうぞ!