伝説のポルシェ911(996)GT2に試乗しました!
996GT2と言えば、996ターボから4WDを取り去り、さらにパワーアップした本気のスポーツカー。2001-2005年に販売された、いわゆる役物ポルシェです。当時は、1番高いやつとして選んだお金持ちが、自分の腕で制御しきれず事故を起こし、ウィドーメーカー(未亡人製造機)のアダ名がつくほど。果たして、そんなにハードコアなモデルなのでしょうか?早速、試乗インプレです!
●居住性★★★
内装は996そのものなので、今見るとインパネのプラスチックの質感がイマイチですね。後部座席こそ取り除かれていますが、フロントの空間は普通の911そのもの。乗り心地も固めではありますが、体に悪い程ハードな訳ではありません。
●動力性能★★★★
3.6リッターツインターボエンジンは、462馬力と昨今のスーパーカーと比べると控えめですが、トルクが63kgあるので、やはりキック力はありますね!アクセルを踏み込むと、やや2次曲線的に吹け上がるのも雰囲気を高めます。これくらいパワーがあるとスーパーカーに乗ってるかんじがしますし、サーキットも楽しいですね。とはいえドッカンターボではないのでコントロールはしやすいです。
●ハンドリング★★★★
やはり2駆のMTポルシェは楽しいですね!コーナーではノーズが狙った通りにインに入っていきますし、ターンインも素直。コーナー出口ちょい手前でパワーをかけていくと、462馬力を余すところなく路面に伝えながら脱出していくのは快感です。アクセルのミリ単位の動きでリアを自由自在に姿勢制御できる感じです。
市販車初のセラミックブレーキの効きも強力で安心してブレーキングできます。
●総合評価★★★★
いや、いい車ですね、996GT2。ちょっと内装の質感が古いですが、ボディはしっかりしてますし、パワーもギリギリ使い切れる範疇で、ハンドリングは素晴らしいです。同じ996のGT3の方が、エンジンのラフさといい吹け上がりといい、ハードな印象です(肉体的にも)。997GT3RSの方が、もっとキレキレでエンジンも素晴らしく快感度も高いですが、レーシングマシンのようなターボエンジンをリアのグリップと相談しながら気持ちよくコーナーを抜けられた時の快感は中々のものだと思います。もちろん調子にのるとスピンしそうですが、最新のスーパーカーと比較すると、恐ろしくてコントロールできない化け物というかんじではないですね。その辺りも、さすがポルシェ、仕上がってる感あります。まあすでに価格は1000万円オーバーなので中々試乗する機会はないと思いますが・・
では、動画をどうぞ!
主要諸元
全長:4446mm
全幅:1830mm
全高:1275mm
車重:1440kg
エンジン:3.6L 水平対向6気筒ガソリンターボ
最高出力:483PS@5700rpm, 640Nm@3500rpm