ある講演で。講師がアジア広範地域で取ったアンケートの話から。 小学生に 「神様があなたの願いを三つ聞いてくれるとしたら何を希望しますか?」 と聞きます。
海外の子ども。 多くの場合に一番に上がる、そして100%含まれる答えがあります。それは、 「お母さん・お父さんが、いつまでも健康で長生きすること」 という答えです。
当たり前? と言えるかどうか… 同じ設問を日本の小学生にすると、お金が欲しいとかゲームが欲しい、などと答えます。 しかし、前述の 「お母さん…」 という回答は皆無に近いそうです。 何故? 講師に言わせると、日本のお母さんの子どもへの愛情が外国に劣るということは無いそうです。
何に問題があるのでしょうか?
講師の分析では、日本では愛情が 『お金』 や 『モノ』 に置き換えられていると言うのです。 ○○が出来たら、何々を買ってあげる、という風に。 このため、子どもたちは 『モノ』 やモノを入手し得る 『お金』 に感謝するようになっている…という話でした。
私は、この話が頭に残っていて、よく同じ質問をします。 海外からの留学生に対しても。 そして、結果は講師が言われた通りです。残念ながら。 日本人からは 「お母さん…」 という回答は滅多にありません。 そして、中国・韓国・モンゴルなどからの留学生は、一番に 「お母さん…」 をあげるのです。
私たちが失ってしまったものは何なのか?
現在進行形の色々な犯罪や汚職を見るに付け、考えてしまいます。 どうにかして、日本人の美徳や徳性、誇りを取り戻したいと熱望します。 今、出来ることは、地域が子どもを育てていく環境土壌作りではないかと考えています。