マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

削減した管理費の使途

2006年02月20日 | マンションの管理

マンション管理組合の会計は非営利会計です。 しかし、会計処理の手続きは原則として企業会計の手法を使います。

決められた予算内で、いかに効率良く目的を達成するかが大切です。 目的に応じた会計処理を行うために、管理規約などで会計処理方針を明確に定めておくべきです。 安易な流用は厳に避けるべきです。

予算と決算の比較がとても重要です。 差異分析することで予算執行の評価ができますし、時期予算編成の基礎データにもなります。

その上で、当然に費用は安いほど良いですね。 品質を落とさずに(出来れば上げて)コストが下がるよう、常に管理費削減の方策を考えることがとても大切です。 私たち、マンション管理士へも、無駄・無用な費用はないか、が最も多い相談の一つです。

削減した管理費の使途をえることもたいへん重要です。 単に削減・削減ばかりでは楽しく無いし、アピールも弱いですよね。 管理費を削減することにより、新たな費用負担をしないで、こんな事ができますよ、もっと楽しいマンションライフになりますよ、という方が夢を持てます。 もちろん、修繕積立金が不足していたら、削減した分から積立金を増やすことで、将来の不安解消をすることも大きな価値があります。

管理費や修繕積立金のことで悩みや不安がありましたら、マンション管理士に相談してください。 公正・中立の立場で、住民サイドを守るアドバイスをいたします。