マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

マンション総合保険

2006年02月21日 | マンションの管理

昨日、紹介を受けてマンション総合保険の説明を聞きました。しっかり勉強されている方だったので、たいへん参考になりました。

相談を受けると、年間の保険料が多過ぎる場合や、逆にとても少ないので補償内容や特約内容を確認したり、と様々です。

言うまでも無く、万一に備えるものです。 従って、想定損害をカバーしていることが最重要です。 しかし、保険料は管理コストになる訳ですから、過剰に付保し過ぎることも管理費が嵩む要因になります。

マンション共用部分に付保する場合に、保険対象となる共用部分の範囲について。 『上塗基準』 では隣戸との境界や上下階との床スラブは共用部分に含まれます。 ところが、『壁芯基準』 では、隣戸との境界や上下階との床スラブは中心線を境にしてそれぞれ専有部分になります。 ですから、管理組合が共有部分に火災保険を付保する場合には、界壁や床スラブなどが保険対象となるように 『上塗基準』 で付保しておいた方が良い訳です。

ここで重要なことは、共用部分と専有部分の区分が、管理規約において 『上塗基準』 と 『壁芯基準』 のどちらであるかを明確に定めることです。 こうしたことは、本来は保険代理店が正しく助言すべきです。 災害発生時には保険金請求方法までアドバイスするのは代理店の業務です。 しかし、不慣れなのか故意になのか判りませんが、こうした助言が不十分で、請求時にトラブルとなるケースもあります。 保険内容はしっかり確認すべきです。 また、新商品が出ますので、比較検証して見直すことも重要ですね。