昨日(4月1日)、防衛局が2021年度発注予定工事を公表した。それによると、辺野古新基地建設事業関連では、次の7本の工事があげられている。
1.「シュワブ(R3)美謝川整備工事」
2.「シュワブ(R3)中仕切護岸新設工事(1工区)
3.「シュワブ(R3)追加埋立工事」1工区~3工区の3本
4.「シュワブ(R3)擁壁工事(1工区)」1工区、2工区の2本
このうち1から3の工事については、今日(4月2日)入札公告とされているが、午後5時現在、まだ防衛局のホームページには掲載されていないので各工事の詳細は分からない。(追記:午後8時に掲載された)
このうち、特に問題となるのが、美謝川の切替工事である。4月2日に入札公告、そして6月18日が開札予定日とされている。開札から契約までは2週間ほどかかるので、工事が始まるのは7月からであろう(工期は22ケ月)。
別に入手できた「令和3年度予算案における普天間飛行場代替施設建設事業等に要する経費の所要額の総額及び内訳」(2021.4.1 防衛省)によれば、美謝川整備工事には今年度、10億4400万円が計上されている。
しかし美謝川切替工事着工には大きな問題がある。2014年当時、防衛局は美謝川切替工事について、名護市法定外公共物管理条例にもとづく協議書を提出した(その後、2014.9 に取下げ)。
ところが、今回は「今後、美謝川の整備を開始する際には、協議の要否も含め、名護市に相談したいと考えています」(2020.12.7 防衛省回答)と、協議の要否について名護市と相談するとしていたはずである。しかし今まで、防衛局が「協議の要否」について、名護市と相談したとは聞かない。
また、美謝川切替ルートには、名護市の所有地がある。名護市の所有地を、名護市の了解もなしに川にしてしまうことができるのか?
これらはいずれも名護市政が毅然と対応すべき問題だが、今の渡具知市長は、全て防衛局の言うがままで、あまりに無責任だと言わざるを得ない。