明日の夜のシンポジウム・「違法な辺野古埋立を問う」の報告者の一人として呼ばれている。そのレジメ等を今日中に主催者に送らなければならないので、辺野古には行けない。一日中、資料の作成に追われた。
ちょうど今朝の琉球新報、沖縄タイムスが、防衛局が埋立承認申請の変更書を9月3日に県に提出したことを大きく報じた。稲嶺名護市長の毅然とした対応により、美謝川の切り替えや辺野古ダム湖面をまたぐ土砂運搬のためのベルトコンベアの設置等のメドがたたないために変更を強いられたものだ。
県も、11月の知事選までにこの変更申請を承認する見込みという。防衛局と沖縄県が辺野古推進のために、一体となって名護市の反対を押し切ろうとしている。しかし、今回の変更申請には辺野古漁港周辺の作業ヤード設置計画の中止が含まれていない。仲井眞知事が任期切れ直前にこの変更申請を承認しても、いずれ防衛局は再度の変更申請が必要となる。その判断は、次の知事の裁量に委ねられることとなり、辺野古埋立はそこでとん挫する。
・「国、『辺野古』で工法変更を申請 県は来月にも承認」(琉球新報 2014.9.4)
・「防衛局 辺野古工事変更を申請」(沖縄タイムス 2014.9.4)
今回の変更内容は次のようなものである。
1.美謝川の切り替え計画を変更し、基地の中に暗渠で水路を設置する。
2.辺野古ダム周辺からの土砂運搬のためのベルトコンベア設置計画を変更し、国道をまたぐ専用高架橋を設け、ダンプトラックで運搬する。
3.辺野古漁港の使用のメドが立たないため、シュワブ内の辺野古崎南側に中仕切護岸を設置し、先行埋立を行って作業ヤードとする。
最も驚くのは、美謝川を飛行場地下で90度に折れる暗渠にしてしまっていることだ。増水時にはいったいどうするのか? 他にもこれらの変更内容の問題点については、明日のシンポジウムでも詳しく説明したい。
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下記の資料は、昨日、沖縄防衛局が発表したもの。当初の計画と変更内容が示されている。