チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

オール沖縄会議が国道329号線の損傷問題で沖縄総合事務局交渉。---「辺野古工事の大型車両の影響がないとは言えない」、「積載オーバーのダンプについては、我々も気にしている」と認める!

2018年03月22日 | 沖縄日記・辺野古

  3月22日(木)、オール沖縄会議が、国道329号線の名護・辺野古間が、石材を満載した大型工事車両の頻繁な走行により損傷がひどくなっている問題について、道路管理者の沖縄総合事務局との交渉を行うというので私も参加した。オール沖縄会議からは高里共同代表、山本事務局長ら役員さんらが出席、沖縄総合事務局は砂川開発建設部道路管理課長らが対応した。

・「辺野古工事で国道損傷? オール沖縄会議が大型車両の通行規制を求める」(OTVニュース 2018.3.22)

 国道の破損の状況については、2月15日のブログでも多くの写真を掲載して詳しく説明したので参照されたい。

 辺野古に向かう車線だけが損傷し、反対車線はほとんど傷んでいないこと、辺野古への工事車両が急激に増えた昨年末頃から損傷が目立ってきたこと等からも、総重量40トンを超える大型トレーラーや、過積載の多い大型ダンプトラックの頻繁な走行が、その原因であることは明らかである。

 そのため、今日の沖縄総合事務局との交渉では、下のような申入書を提出した。

 沖縄総合事務局は、この申入れに対してあいまいな回答を続けたが、我々の追求により次のように認めた。

・「この部分の舗装面の補修は、昨年末から今年にかけて実施した。」

・「以前の全面舗装から25年が経過しており、経年劣化が原因ともいえる。大型車両の影響はあるかもしれないが、損傷にどの程度かかわっているかを判断するのは難しい。」、「大型工事車両の影響がないとは言えないと思う。

・「特殊車両の通行許可については、条件は特に付していない。」

現在の法令では、特殊車両の通行に制限をかけることはできない

 特に最後の、「現在の法令では、特殊車両の通行に制限をかけることはできない」という発言には、オール沖縄会議から強い抗議が集中した。この国道は25トンを超える車両の通行はそもそも禁止されている。ただ、例外として、道路法、車両制限令では、25トンを超える特殊車両の通行は、「やむを得ないと認めるとき」に、「道路の構造を保全し、交通の危険を防止するために必要な条件を付して---通行を許可することができる」とされているのである。道路が損傷している現状では、通行を制限することが法令上も必要なのである。

 特に、6月頃からは辺野古側での土砂投入(埋立工事)が始まろうとしている。そこで予定されている土砂(岩ズリ)の量は319万㎥にもなる。先日の防衛省交渉では、本部・国頭から土砂を搬送すると明言した。岩ズリの比重を2トン/㎥としても、これは大型ダンプトラックで63万台にもなる。一部は海上搬送するとしてもほとんどは国道から陸上搬送されるのだ。現状でも損傷をきたしている国道にさらに大量のダンプトラック集中するのだから、いったい国道はどうなるのか? 「道路の構造を保全」するためにも、これ以上の大型トレーラーの通行を許可し続けることは許されない。

 さらに、「積載オーバーのダンプトラックが目立つ、きちんと対応せよ」との要求に対しても、沖縄総合事務局は、当初、「把握していない」と逃げていた。しかし、ダンプの荷台の上に大きく石材が盛り上がっている写真を見せて追求すると、「過積載の可能性がないとは言えない」と認めざるを得なくなってしまった。そして最後には、「積載オーバーについては我々も気にしており、すでに防衛局とも協議している」と認め、「防衛局に正式に申入れるかどうかは、少し検討させてください」と回答したのである。

 今後も国道の損傷の進み具合と工事車両の状況をチェックし、再度、交渉を持つということでこの日の交渉を終えた。

 

 

 

 

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