10月19日(月)、朝日新聞のスクープで辺野古新基地建設事業に関してとんでもない事実が発覚した。県が埋立承認の際に「留意事項」で設置を指示した「環境監視等委員会」の委員らが、新基地建設事業を受注した業者から就任決定後の1年間だけでも1,100万円もの寄付金を受け取っていたというのだ。
4人の委員らに資金を提供していたのは、次の4つの会社。それぞれが、今まで何度も新基地建設事業を受注している関連会社だ。まさに「贈賄」としか言いようがない。
1.いであ ---荒井京都大学教授(海洋生物環境学)に800万円を「寄付」
今まで毎年のように辺野古新基地建設事業のアセスや関連事業を受注している。この2年間の受注業務は次のとおり。
・H25 水域生物等調査 7億5980万円
・H25 水域生物等調査(その2) 2億1178万円 (JVお)
・H25 環境保全業務 2462万円
・H26 水域生物等調査 4億5576万円
・H26 底生動物等移動業務 17億8740万円
・H26 ジュゴン等監視業務 3億240万円 ---この業務には、「ジュゴン監視、警戒調査」だけではなく、「環境監視等委員会の運営」も含まれている。
・H26 ジュゴン等監視業務(その2) 6億1094万円
2.五洋建設 ---芽根東京大院教授(サンゴ礁学)に200万円を「寄付」
五洋建設は現在207億円で埋立本体工事の「ケーソン新設工事」を受注(JV)している。
3.東洋建設 ---中村横浜国立大院教授(委員長 水環境学)に50万円を「寄付」
東洋建設は現在9.8億円で埋立本体工事の「傾斜堤護岸新設工事」を受注(JV)している。
4.エコー ---芽根東京大院教授(サンゴ礁学)に50万円を「寄付」
・H25 水域生物等調査検討(その1) 4億932万円 (JV)
・H26 サンゴ類等移植業務 8億5698万円
5.地球環境カレッジ ---原武史に報酬約200万円
・いであ関連のNPO法人から「報酬」を受けていた。
金まみれのなんという醜さだ。このような不正行為を許してはならない。特に「環境監視等委員会」は前知事が埋立を承認した際に「留意事項」で設置を求めたものである。その委員らが業者に買収されていたのだから、知事は、現在の委員会を解散し、新たに設置しなおすよう指示すべきである。