チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

本部塩川港での防衛局職員の「〇違い」発言について、政府の答弁書が出た!--- 「事実関係の確認が終了した後に適切に対処する」として謝罪せず

2023年06月25日 | 沖縄日記・辺野古

  6月6日、防衛局職員が本部塩川港で辺野古への土砂海上搬送に対する抗議行動を続ける市民に対して、「〇違い行動は止めてください」等、4回以上にわたって「〇違い」という言葉を投げつけた。この発言は、障がいのある人々の人権・尊厳を傷つけ、市民を冒瀆する差別発言であり、絶対に許すわけにはいかない。

 オール沖縄会議現地闘争部として、6月12日に沖縄防衛局次長、19日に防衛局長に抗議の申入れを行ったが、防衛局長らからは、未だ謝罪の言葉はない。

 国会の会期末も迫っているので、新垣邦男衆議院議員が6月14日、この問題について政府の見解を求める質問主意書を提出した(衆議院のホームページ参照)。政府の答弁書が23日に送られてきたので、以下、その内容を紹介する。

 この答弁書の特徴は下記のとおりである。

1.今回の差別発言について、「不適切な発言」「極めて遺憾」というだけで、あくまでも謝罪を拒否し続けている(「不愉快な思いをされた方々に対し、申し訳なく思っております」という防衛局長の発言を引用したにすぎない(この防衛局長の発言も不十分なものである)。政府としての謝罪はない。)

2.「沖縄防衛局における事実関係の確認が終了した後に、適切に対処する」というのは、問題が沈静化するのを待つ時間稼ぎにすぎないのではないか(「事実関係の確認」というのなら、発言された市民らへの聞き取りが不可欠である)

 

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<政府答弁書>                                

 衆議院議長  細田 博之殿           2023年6月23日                  

 

 衆議院議員新垣邦男君提出沖縄防衛局職員による「気違い」発言に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

                      内閣総理大臣  岸田 文雄                                   

 

 ご指摘の事案については、普天間飛行場代替施設の建設事業(以下「本件事業」という)に反対する人々に対して沖縄防衛局所属の職員が不適切な発言を行ったものであるが、令和5年6月21日現在、沖縄防衛局において事実関係を確認中である。

 その上で、同月19日に行われたご指摘の「オール沖縄会議現地闘争部の申入れ」において、沖縄防衛局長が、当該発言に関し、「不愉快な思いをされた方々に対し、申し訳なく思っております。」と述べているところである。

 いずれにせよ、政府としては、当該発言は極めて遺憾であると考えており、沖縄防衛局における事実関係の確認が終了した後に、適切に対処する考えである。

 また、政府としては、本件事業の事業者である沖縄防衛局において、本件事業に対する抗議活動の状況等を踏まえ、本件事業に反対する人々に対して、工事の安全確保上必要な警告を行っているものであり、御指摘の「非暴力の抗議行動を展開する市民を敵視するような空気が、防衛局という組織内にまん延している」との事実はないものと考えている

 6月6日の「〇違い」発言は、たまたま一人の防衛局職員が発したものではない。下の映像は5月19日のものだが、防衛局職員がスピーカーを抗議する市民の目の前に押しつけ、「非常識な行動は止めてください」等と大声でわめき続けている。これが「安全確保上、必要な警告」なのか? むしろ「暴力行為」そのものだ。防衛局職員は連日、このような行動を続けており、今回の差別発言も、その延長上に発生したと言えよう。

 https://youtu.be/BBtItuUAZg0

 

 答弁書では、「市民を敵視するような空気が防衛局内にまん延しているとの事実はないと考えている」としている。普通なら、「事実はない」と突っぱねるところだが、「考えている」と弱気な発言をしなければならないのだ。

 

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