3月8日(火)夜、名護で、学習会「どうなる新基地建設!---本格埋立海上作業を工程表・現場経験から読み解く」が開催された。講師役は、Oさんと私、二人とも土木の技術屋だ。
当初は、これから防衛局が埋立工事を強行する場合に備えて、防衛局はどういう順序で工事を強行するか、それを阻止するための対応策等について、防衛局の工事設計書をもとに検討しようという学習会だった。しかし、3月4日の突然の「和解」による「工事中止」ということで、私の報告内容は大幅に変更。「和解」内容について説明した後、「工事中止」の裏で準備作業や関連工事が進められる危惧について報告した。
Oさんは、数々の現場経験から今後の工事についての問題点を指摘された。海上ボーリング調査や汚濁防止膜の設置経験を持つOさんの話しは、具体的で分かりやすいものだった。
(資料は60部ほど用意したのだが、会場は超満員)
私は「工事中止」期間中の課題として、次のような話しをした。
********
*大浦湾の「臨時制限区域」指定を撤回させること
2014.6.20 辺野古新基地建設事業の施工区域全域を日米合同委員会で地位協定2条4項(a)(日米共同使用)に基づく臨時制限区域とし(562ha)、常時立ち入り禁止区域とした。その用途は「普天間飛行場代替施設の建設に係わる区域の保安」とされていた。今回の和解決定で工事が少なくとも1年程度中止されるため、臨時制限区域の指定をいったん解除すべきである。
*大浦湾に張り巡らされているフロート、コンクリートブロック等を撤去させること
今回の和解により、翁長知事の埋立承認取消処分が有効となった。防衛局はただちにフロートやオイルフェンスを撤去しなければならない。
*生コンプラント建築等、いっさいの準備作業、関連工事を中止させること。
今後の埋立本体工事のために、シュワブ基地内に生コンプラントの建築が予定されている。今後の埋立工事で必要となるコンクリートブロック(被覆ブロック、消波ブロック、根固ブロック等)は56,000ケ(4.6~32トン)にもなり、他に護岸の躯体工等のために大量の生コンが必要だ。防衛局の県への申請書類によれば、この生コンプラントの工事着手は3月7日とされており、まもなく工事が始まることが予想される。この生コンプラント建築工事はまさに新基地建設事業の一貫であり、工事に着手することは許されない。
(建築予定の生コンプラント)
他にも、シュワブ内で進められている米軍兵舎の建替工事も、新基地建設事業の一貫だ。また、国道329号線の第2ゲートの近くでは山に入る切り開きが造られている。これは土砂運搬等のための工事用仮設道路①造成に向けた測量等の準備作業が始まっていると思われる。こうした関連工事や準備作業等も中止させなければならない。
さらに辺野古近くでは米軍兵舎解体工事の準備作業も進んでいる。現地では建物に足場が組まれ、和解成立後の7日~8日も、屋上に作業員の姿が確認されている。この解体工事の準備作業もただちに中止すべきである。
*工事再開に備えた資材搬入をさせないこと
埋立本体工事では、石材、鋼材、コンクリート製品等、大量の資材が必要である。防衛局は、工事再開時に一気に工事をすすめるために、工事中止期間中も、ゲート前の抗議行動の様子を見て、こうした資材を搬入することを狙っている。
*シュワブ基地工事用ゲート前の山形鉄板、フェンス等を撤去させること
これらも、道路占用許可の理由(「シュワブ施設関連工事による路面損傷防止、泥引き防止」)がなくなったので撤去させる必要がある。
このように、今回の「和解」で「工事中止」となったが、関連工事、準備作業、資材搬入等が進められる恐れも強い。特に、シュワブ基地内に建築予定の生コンプラントの設置は絶対に許すわけにはいかない。ゲート前の監視・抗議行動を強化しよう!