3月26日(月)、沖縄平和市民連絡会が、辺野古への石材搬出の港(本部・奥)と砕石場を巡るツアーを行った。大型バスいっぱいの53名の人たちが参加した。
天皇来沖のために警察の警備体制が取れないということで、辺野古への工事車両の搬入が止まっている。ゲート前の抗議行動もお休みになっているので、その機会を利用して現場を見て回ろうという企画だ。
(本部港(塩川地区))
本部港(塩川地区)では、本部町島ぐるみ会議の皆さんからの説明を受けた。昨年の12月以来、もう27回も石材の搬出が続いているという。その都度、島ぐるみ会議の皆さんは早朝から港に集まり、抗議行動を続けておられる。防衛局はこの6月にも、辺野古側での埋立工事(土砂投入)に入ろうとしているが、そこで使われる土砂は、国頭・本部から運ばれる。特に、本部からのダンプ搬送と本部港からの海上搬送が中心となる。
その後、琉球セメント安和鉱山、山城砕石鉱業等の砕石場をまわり、国頭村の奥間鉱山に向かった。砕石場からのダンプトラックに抗議行動をしている方々の苦労話を聞く。今日は辺野古への石材搬出もないため、何処も静まりかえっている。久しぶりのやんばるの山々、イタジイの新緑が輝いて素晴らしい。
(やんばる・奥の港で、奥区の方からの説明を聞く)
奥区でも、地元の住民の皆さんや、国頭村島ぐるみ会議の方たちの歓迎を受けた。最初に港に向かう。昨年9月、県が出した港湾使用許可は、この3月末で期限が切れる。しかし、今のところ、防衛局から4月以降の新たな申請は出されていない。県への申請の1ケ月前には、国頭村長の同意を得ることとなっているから、このままでは少なくとも4月末まで奥港が使用されることはない。奥区の区民の皆さんや、県民の抗議は、防衛局を追い込んでいるのだ。
ただ、上の写真でも分かるように岸壁に設けられた積出しのためのブロックによるスロープや、フェンス等が、まだそのまま残っている。許可は31日までだから、防衛局は早急にこれらを撤去しなければならない。
奥区に新しくできた食堂で昼食をごちそうになり、地元の方々との交流。その後、茶畑を案内していただいた。
はるか与論島が望まれる高台の茶畑では、ちょうど一番茶の茶摘みの時期だった。沖縄にこんな茶畑が拡がっていることに驚く。