1月29日(木)、今日は「勝丸」を担当、「ラブ子」と共にカヌー隊のサポートにあたった。「平和丸3号」はマスコミ関係者を乗せている。
午前9時頃、27日に搬入された大型作業船が沖合に広げたオイルフェンスの基礎アンカーを設置するために近づいてきた。16艇のカヌーが瀬嵩の浜から出発。
大型の作業船。まさか大浦湾でこんな光景を見るとは思わなかった。残念だ。カヌー隊の中には、泣きながら「作業を止めて!」と訴え続けるメンバーもいた。
海保は30艇ほどのゴムボートを出し、カヌー隊や船団を近づけさせない。それでも大型作業船に向かって進んで行くと、突然、海保のゴムボートが「勝丸」に近づき、「必要な措置を取る!」と叫んで数名の海猿たちが乗り込んできた(詳細は末尾に)。
(ほんの数艇のカヌーを、何倍もの海保のゴムボートが取り囲む。)
コンクリートの大型アンカー。20トンを越えるという巨大なアンカーが大量に投下される。海底のサンゴ等への被害は深刻だろう。
カヌー隊は、午前中、数艇が拘束されたが少し離れたところですぐに解放された。午後は、2時過ぎに作業船が帰っていくと、あれだけ沢山いた海保のゴムボートも皆、一斉に帰っていく。カヌー隊はすぐにオイルフェンスの中に入り、今日設置されたブイやフロートの様子等を確認。その後、シュワブのレジャービーチ前に停まっている大型作業船に向かってオイルフェンスの中を進んで行った。
さすがに大型作業船の近くでは海保のゴムボートが阻止線を張っていたが、カヌー隊はオイルフェンスから出たり入ったりして抗議行動を続けた。結局、午後は拘束されたカヌーはなかった。
以下、海保の暴力行為によって怪我をさせられた経過を説明する。
瀬嵩からカヌー隊と共に大型作業船目指して進んで行った。ところが、突然、海保のゴムボートが、「必要な措置をとる」と言って横付けし、数名の海猿たちが「勝丸」に乗り込んできた。「ここは臨時制限水域の外だ! 何をする! 法的根拠を説明せよ!」と抗議するが、海猿たちは「工事現場は危険です」というだけだ。海猿の一人が勝手に「勝丸」を操船し、大浦湾の奥まで無理やり連れていく。
かなり走ったところでやっと解放されたので、またカヌー隊のところに戻っていく。突然、カヌーの拘束が始まった。抗議のために近づいていくと、また海保のゴムボートに横付けされてしまった。すぐに数名の海猿たちが再び乗り込んできた。
今度も、海猿の一人が勝手に船を操船する。私は、左手でポールを握りながら立っていたが、左側から来た海猿が、「座れ!」と言って、ポールを握っている私の左手親指を無理やり反らせてポールからはがした。激痛が走り、思わず左手を離してしまった。そして、肩を押さえられ座り込まされる。
海猿たちがどやどやと乗り込み、船を勝手に操船して遠くまで走らせる。
暴力をふるった海猿に強く抗議する。「名前を名乗れ」と言うと、「海保太郎だ」との返答。市民に暴力をふるった上にこのふざけた態度は許せない。
(暴力をふるった海保の海猿。サングラスと黒マスクで顔を隠している。)
左手親指が痛み、内側に曲がらなかったが、今日は船長も少なかったので船を降りるわけにはいかず、その後もカヌー隊のサポートを続けた。午後4時半頃、カヌー隊の行動も終わったのでやっと船を降りる。下船後も痛みがひどいので、夕刻、名護市内の外科医院で診察を受ける。結果は、「関節捻挫」で「10日から約2週間の患部安静を要す」という診断書が出た。左手は添え木をあてて固定し、痛み止めの薬が処方された。
帰宅後、QABテレビニュース(録画)を見ると、私の船に海保の海猿たちが乗り込んできたときの映像が流されていた。暴行を受けたのはこの少し後だ。
・「辺野古で海上作業進む」(QABテレビニュース 2015.1.30)