の状況、深刻なんて甘い話じゃあない、こういう時、動物行政に関する色々な問題点が噴出してくる。しんどい。国家有資格者でありながら、対応力がないという現実、しかし、私は大動物診療に全く興味がなかったし。いや、診療したくなかったのね。殺す側に立ちたくない、というか。毎日肉食ってるくせして何だ!軟弱者!!とそしられても仕方がない。
うーん、どっかの共済に学生実習(これは必修だった)に行った時、仕事の現場に魅力を感じなかったのも大きいか。なんつうか、農家さんの相手をするのがねえ・・・・・。色々食べ物をくれる。それを食べなくちゃならない、どこの家でも。「食べ地獄」だ~~~~。その頃はさすがになくなってたけど、その頃より更にちょっと以前(昭和の頃の話です、あしからず)は酒を飲まされてた、という。往診は車、つまりまあ、自動的に飲酒運転になっちゃってた(繰り返しますが、昭和の話です)とか聞いた。従って先生方はやたら酒が強い。歓迎会だったかなにかで飲まされて、当時は学生だから喜んで飲んではいたけど、一方、これが日常になるのは嫌だ、と思ったもの。
獣医師が不足しているという。しかし、小動物界では獣医はあり余ってる、と思う。大動物診療医がいないだけ、なわけだ。だけどさあ、私が学生の頃、そもそも「大動物診療界に女はおよびじゃない」って言ってきてたのは、雇用側である共済だったんだぜ。私の後輩は、大動物診療を志して、北海道共済で実習まで行ったのに、女であるというだけで雇用対象から外されてしまったのだ。
大動物診療医が減少した理由、もう一つ。私が学生の頃「動物のお医者さん」なる漫画が流行った。北大獣医学部をモデルにしたこの漫画自体は確かに面白かったんだけど・・・・・・。それに影響されてか「動物が好き、助けたいから」みたいな理由で獣医学科に入ろうとする学生ばかりになって、その大半が女で(少女マンガ雑誌に連載されてたのが大きかったでしょうね)、獣医科の偏差値がメチャクチャ上がり出して、私なんぞ到底入れないような学科になってしまった・・・・・・・。そうなると、「需要と供給」のアンバランスがますますひどくなる。で、最近の小動物臨床はさらに「高度医療」とかなんとか、カッコつけたイメージがついちゃうし(現実はどうあれ)。大動物診療は相変わらずどこか泥臭くて、地味で、きつくて、みたいな印象か。で、田舎で仕事、だし。これがヤダ、という人も多いでしょうね。
大動物診療医を他地域から応援に来させるのはまずいんじゃないか、と思うんだけど、どうなんでしょう。彼らが(言いたくはないが)ウイルスの伝搬役になりかねない、と思えてならないのだが。小動物臨床医の方が立場的には良いのでは、と思う。普段の診療現場で偶蹄類の診療はまずやらないし。接することがなければ、ウイルス伝搬はそこで自動的に停まるはずなんだが。
しかし、我々小動物臨床医は大動物取扱のノウハウを持っていない。もう一つ。今が掻き入れ時なんですよ、フィラリア予防開始の時期だから(特に関東以南は)。つまり一年で最も忙しいんだ・・・・・・。この時期にボランティアと言われても・・・・・。カンケーない、と言いたくはない。有資格者なんだから協力したいし、そうする義務も持っていると思う。しかし・・・・・・。なんか、いい方法を提案してください、行政様。
あとね、これは一般の方にお願い。「ミニブタ」っていますね。ペットにする人がじりじり増えているようですが。飼うべきではないのよ。豚は豚なんだ、口蹄疫のような、法定伝染病の処分対象である。のに、なんら専門知識も持たずに飼うこういう病気の汚染源になる可能性大なんだよ。「責任を持って飼う」の意味が「殺処分も受け入れます」ということになる、という点を理解して下さい。豚は日本脳炎やトキソプラズマ症の運び屋でもある。ご存知でしょうか?
こういう理解に基づいてミニブタを飼ってる人間が、おそらく0だろう、というのがものすごく怖いんだ・・・・・・。「ペット」だと、行政側もその飼育状況(頭数だの分布だの)を把握できないし。それでは、何が起きても対応は不可能になってしまうのだ。そこまで行政に責任を負わせるのは酷に過ぎる。
「可愛い」だけでは動物は飼えません。いい加減、そういうのから卒業してくれ。
うーん、どっかの共済に学生実習(これは必修だった)に行った時、仕事の現場に魅力を感じなかったのも大きいか。なんつうか、農家さんの相手をするのがねえ・・・・・。色々食べ物をくれる。それを食べなくちゃならない、どこの家でも。「食べ地獄」だ~~~~。その頃はさすがになくなってたけど、その頃より更にちょっと以前(昭和の頃の話です、あしからず)は酒を飲まされてた、という。往診は車、つまりまあ、自動的に飲酒運転になっちゃってた(繰り返しますが、昭和の話です)とか聞いた。従って先生方はやたら酒が強い。歓迎会だったかなにかで飲まされて、当時は学生だから喜んで飲んではいたけど、一方、これが日常になるのは嫌だ、と思ったもの。
獣医師が不足しているという。しかし、小動物界では獣医はあり余ってる、と思う。大動物診療医がいないだけ、なわけだ。だけどさあ、私が学生の頃、そもそも「大動物診療界に女はおよびじゃない」って言ってきてたのは、雇用側である共済だったんだぜ。私の後輩は、大動物診療を志して、北海道共済で実習まで行ったのに、女であるというだけで雇用対象から外されてしまったのだ。
大動物診療医が減少した理由、もう一つ。私が学生の頃「動物のお医者さん」なる漫画が流行った。北大獣医学部をモデルにしたこの漫画自体は確かに面白かったんだけど・・・・・・。それに影響されてか「動物が好き、助けたいから」みたいな理由で獣医学科に入ろうとする学生ばかりになって、その大半が女で(少女マンガ雑誌に連載されてたのが大きかったでしょうね)、獣医科の偏差値がメチャクチャ上がり出して、私なんぞ到底入れないような学科になってしまった・・・・・・・。そうなると、「需要と供給」のアンバランスがますますひどくなる。で、最近の小動物臨床はさらに「高度医療」とかなんとか、カッコつけたイメージがついちゃうし(現実はどうあれ)。大動物診療は相変わらずどこか泥臭くて、地味で、きつくて、みたいな印象か。で、田舎で仕事、だし。これがヤダ、という人も多いでしょうね。
大動物診療医を他地域から応援に来させるのはまずいんじゃないか、と思うんだけど、どうなんでしょう。彼らが(言いたくはないが)ウイルスの伝搬役になりかねない、と思えてならないのだが。小動物臨床医の方が立場的には良いのでは、と思う。普段の診療現場で偶蹄類の診療はまずやらないし。接することがなければ、ウイルス伝搬はそこで自動的に停まるはずなんだが。
しかし、我々小動物臨床医は大動物取扱のノウハウを持っていない。もう一つ。今が掻き入れ時なんですよ、フィラリア予防開始の時期だから(特に関東以南は)。つまり一年で最も忙しいんだ・・・・・・。この時期にボランティアと言われても・・・・・。カンケーない、と言いたくはない。有資格者なんだから協力したいし、そうする義務も持っていると思う。しかし・・・・・・。なんか、いい方法を提案してください、行政様。
あとね、これは一般の方にお願い。「ミニブタ」っていますね。ペットにする人がじりじり増えているようですが。飼うべきではないのよ。豚は豚なんだ、口蹄疫のような、法定伝染病の処分対象である。のに、なんら専門知識も持たずに飼うこういう病気の汚染源になる可能性大なんだよ。「責任を持って飼う」の意味が「殺処分も受け入れます」ということになる、という点を理解して下さい。豚は日本脳炎やトキソプラズマ症の運び屋でもある。ご存知でしょうか?
こういう理解に基づいてミニブタを飼ってる人間が、おそらく0だろう、というのがものすごく怖いんだ・・・・・・。「ペット」だと、行政側もその飼育状況(頭数だの分布だの)を把握できないし。それでは、何が起きても対応は不可能になってしまうのだ。そこまで行政に責任を負わせるのは酷に過ぎる。
「可愛い」だけでは動物は飼えません。いい加減、そういうのから卒業してくれ。