なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

自転車

2005年04月30日 | 
の修理。といっても鍵の位置がずれてタイヤが回らなくなりかけたのを元に戻すだけなんだけど。
 木ねじって、どっちに回せば緩んで、どっちに回せば閉まるのか、毎回悩む。今回も大ハズレ。一生懸命回して緩まない、さび付いちまったのかと思ったら、反対方向でした。アホらしい。

「こんなに引っ張ってるのに、どうしてこのドア開かないんだ?」
「開かないかもしれませんよ」
「なんで?」
「押して開けるドアですから」
これは、「パタリロ!」ネタ。


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台所

2005年04月29日 | 
の掃除、ひたすらお掃除!ああ台所、どーしてそんなに汚れるの?そりゃ、毎日使ってるからさ。
 というわけで、連休(といっても、当院は暦どおり、面白くもなんともない)初日は結局掃除に明け暮れてしまった。
 こうやって掃除していると、システムキッチンって、どう考えても「料理なんかしない人」のためにあるものだ、という気がしてしまう。100万円以上かけて、飾りになっちゃうんじゃあ、しょうがないよねえ。
 今回は、ガスレンジを動かして、下の敷き紙を交換する。毎回驚くのだが、正体不明の(おそらくは魚焼き器由来だろうけど)油が下に溜まりまくっているのだ。キモチワルイのなんの、それをそのまま敷き紙にくるんでゴミ箱へ。ガスレンジ周辺のタイル壁は油でギトギト、これもどうにかしなくちゃならない。オレンジクレンザーなる強力洗剤で無理やりこそげ取るが、結局半分くらいしか綺麗にならない。
 今日は真夏日で、水仕事には適していたけれども、冷蔵庫掃除には不適でしたね。これは次回に延期。
 ついでに、こないだ外れたなりになってた網戸を所定の位置に押し込む。脱線電車じゃないが、こういう「四角くてアルミ製」製品って簡単にひし形に変形する、そのせいで枠にはまらなくなっちゃうのだ。それをトンカチで叩いて、無理やり元通りにする。こんなんで大丈夫なのかなあ?


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展覧会

2005年04月27日 | 
へ。上野はやっぱり「文化」って感じ。「カルチャー」じゃなくて、「文化」ね。というわけで、「ラ・トゥール展」。チケットショップで期間限定のチケットを購入しちゃったからさ。
 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラントとほぼ同時期のフランスの画家、最近まで知られてなくて、再発見は20世紀に入ってから、という劇的な復活を遂げた方、真作とされているのはたった40点程度、この辺はフェルメールと似てる、しかも、世界中に散逸しちゃってて。今回そのうちの大半を展示してる、というのは、大変なことだ。集めるだけでエライよなあ・・・・・・。
 わたしゃ、レンブラントが好きなんですよ、で、「光と闇」という絵画表現って、レンブラントの特許じゃなかったわけね、と理解。17世紀では、結構ありがちな構図だったようだ。レンブラントが東の横綱なら、このラ・トゥールは、西の横綱といっていいんじゃないかな。繊細かつ劇的な表現は、レンブラントを超えてるかもしれない。また好きな画家が増えちゃいましたねー。

 で、午後はついつい動物園へ。上野動物園、入るのは実に20年ぶりくらいかも。随分展示の仕方が変わっているのでちょっとビックリ。旭山動物園以来、どこも色々特色を出そうとしているのだろうが、上野も予算が(多分メチャクチャ)乏しい割にはがんばってる印象。象に触れたのが今回の収穫。飼育係さんがついて、象を間近で見れるのだが、さて、運動場に返そうとした時に、足の鎖を解かれた象がこっちにズイっとやって来たのだ。やったア!と思って「触っていいですか?」と聞いたら「どーぞどーぞ」だって。象さんがサービスしてくれたわけよ。ちょっとウレシかったですね。


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大量殺人

2005年04月26日 | 
したかったとかほざいていたバカ、現場に連れてって救出を手伝わせるべきだ。
 と思いつつ、ニュースから離れられない。
 
 ヒューマンエラーって、「ま、いいか」が積もり積もった時に大爆発する。垢みたいに積もってくる、これをどうやってこそげ落とすか、が我々みたいな仕事をしていると最重要テーマになるんだが。どうすればいいのだろう。よい方法を思い付かない。


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飴細工

2005年04月24日 | 
の屋台が見つからない。悲しいよお。
 例によって愛宕神社の春祭りである。今年は土日共々いい天気だったこともあって、結構な人出であった。周辺の神社も協力して(なのか?よーわからんが)山車も増えたような、それを牽く人も増えたような、そういえば、こないだの回覧板では「山車を牽きませんか?」という人材募集がかけられてましたけど。
 で、今年は、飴細工の屋台で「ゴジラ」を頼もうと張り切っていたのに・・・・・・・。いつもの場所に屋台がない。ええ~?!!と思って、お祭会場全部回ったのに、見つからず。あのおやじさん、死んじまったのかなあ?去年おやじさんとお話した時は、飴細工屋はどんどん減ってて、かつ、うまい人は何かでとっ捕まって、今はムショ暮らしだとかなんとか、シャレにならない話を聞いていたのだが。おじさん自身がシャレにならない事態になっちゃったのか知らん?
 そのくせ、こんなもん、もういい加減やめてくれよお、という屋台は相変わらず存在している。例えば境内の「ペット露店」屋台ね。ハムスターだの、リスだの、インコだの、アヒルのヒナだのを売っている、とこへガキんちょが群がる。そんでもって、3日後くらいに「屋台で買ったんですけど、調子が悪くて・・・・・」つう話がこっちにやって来るのだ。カンベンして欲しいんだが・・・・・・。


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百円寿司屋

2005年04月22日 | 
へ。新聞の折込チラシを見たら、急に行きたくなっちゃって。
この手の寿司屋、スーパー銭湯と同じで、各店微妙に注文法等々が異なる、もんだから結局通い慣れしてる近所に出かけることになる。「すしおんど」という名前もすぐ忘れちゃって。
 さて、チラシによると、このお店も「新メニュー」に変更、というわけで、あれやこれや、妙な寿司だねが登場しているが、基本は変わり映えしないなあ~、と思いつつ、流れてくる寿司をつらつら眺めていると、これまた妙なBGMが。童謡をヘンなポップ調に編曲した奴で、どこか耳障りなのである。
 それでも、とにかくまあ、ということで数皿食べた(いつも思うのだが、寿司って、最初に食べる奴をどれにするか、考えちゃうんですよね。今回は手巻き寿司という手軽な奴があったからよかったが)とこへ、隣にオバサンが。カウンター席だから。
 この「すしおんど」は、流れてる寿司の種類が大してなくて、一々注文しなくちゃならないのが面倒くさい。いや、注文はいいのだが、スピーカーの返事が大きすぎて、店中に「わたしゃ、こいつとこいつを食べるんですよ~~!」と宣伝してる気分になるもんだから、いつも注文をためらってしまう。今回もどーしよーか、と思ってたら鼻歌が。隣のオバサンが店のBGMに合わせて歌っているのだ。なんか、楽しそうでいいんですけどね・・・・・・。おかしな人だなあ、と思いつつ「さより」と「白魚」でも頼もうか、と思った途端、隣から「さよりと白魚お願いします」とでっかい声。ホニョ~~~~・・・・。
 すっかり戦意喪失してしまって計6皿で終了。会計で鉢合わせしたおねえちゃんは、一人で13皿くらい食べたみたいだ。はあ~~。


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歯磨き

2005年04月21日 | 
を買おうとしたら、「さくら味」なる歯磨きが!
 どんな味でしょ、桜餅みたいな感じ?試してみよっかな~と思ったけど、やめた。ちょっと気合に欠けましたね。


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社会人

2005年04月19日 | 
というか、経済的に「おこづかい」から開放された、という喜びをいつ感じるか?というと、「好きなものを好きなだけ購入できる」時ですわねえ、あっしの場合。経済面が誰か別の人間次第でどうにかなってしまう、となると購入する喜びってなくなっちゃうんですよ。今、かなり結婚制度が行き詰ってきてるように思うんだけど、これ、結局この自由度が現行の結婚制度(つまり、所帯の一方-殆どの場合、男なんだけど-が基本的な経済を担う)の中ですごく縮んでしまう点が結構あるんじゃないかな?いい年して、自分の事情でなく(つまり、自分が貧乏だから、とかじゃなくて)購入の自由がない、というのはつまんないよね。

 ここんとこ、連日漫画を購入して読みふけっている。買ったらオシマイ、はまるぞ~と警戒してたんですけどね。というわけで「エンジェル・ハート」。「シティ・ハンター」の続編、ということになるんでしょうけど。「シティ・ハンター」はあっしのツボにはまってくるお話で、これを購入しちゃイカン、ってんで、買って読んだことはないのだが。結構衝撃的なお話で、驚いている。北条司氏の世界観ってすごいなあ・・・・・・。

 そうですねえ、小説って、つまらないんだよなあ・・・・・・。この間、なんかの文学賞を受賞した作品を読んでみたんだが、全然つまらん。この程度で文学賞って取れるのかア、なんて失礼なことを感じてしまったくらい。それとも、相性の問題か?その可能性のほうが高そうだが。



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骨髄バンク

2005年04月15日 | 
のコーディネーターからTEL。ここんとこ、連日電話が来ている。何だか知らんが、骨髄移植のドナー候補になったそうな。この私とHLA型が似ているレシピエントってどなたでしょ?


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キャリアカレッジガイダンス

2005年04月14日 | 仕事
なるものを駿大がやる、というので、出向いてみた。スケジュール&お金が折り合えば、簿記講座を受けようかなあ、という思惑。
 出てみたら、参加者の殆どが駿大生っぽい。社会人らしき人があまり見当たらない。そんなものなのかなあ?授業時間が社会人向けではないのが、かなりネックになってる感は否めない。結局あっしの仕事時間とも重なってしまっていることが判明。やっぱ、無理ですか。
 あっしが出たガイダンスは、宅建やら行政書士やら簿記やらの「お役に立ちそう」な資格一般の解説&司法試験の解説だった。司法試験の解説を務めたのは脂ぎった男で、「法曹資格があればぶっちゃけお金がもらえます」と甲高い声でワアワア言うのだ。キンキン声を聞いてると、気持ち悪くなってくる。
 う~ん、新司法試験とやらのおかげさまで、司法試験の合格者はこれからどんどこ増えるんだろうな、数が増えりゃ、相対的にもらえるお金は減少すると思うんだけどな。弁護士事務所構えてりゃドカドカ仕事が来るとは限らないし。甘いよ、と社会人のあっしは思うのであったが、一年生らしき面々は拍手なんかしてる。あ~あ。


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エクアドルVSパラグアイ

2005年04月12日 | 
をBSでやってましたね。で、とーぜん録画して、レッツ応援だい!!いや、結果は既にわかってるんだけどもさ。
 ともかくこの試合、なんだか知らないけど、やたらミドルシュートが決まる、バンバン決まってしまう、という、ちょっと「ありえねー!」展開、しかもしょっぱなに2点も入れられた後5点も入れてしまうという、本当に「ありえねー!!」展開だあ!!結果がわかってても見ててワクワクしてしまう。
 この試合、ニューヒーローが誕生しましたあ!弱冠19歳、ルイス・バレンシア君。背がちょっと高くてかっこよくて、んで、シュートをバンバン決めるのだあ!!サラス君はかわいーなー、って感じなんだが、バレンシア君はかっこいいぞ。
 いつの間にかエクアドル代表メンバーそれぞれの個性というか、「ああ、この子はこんな感じの蹴り方するな」とか「この子にコーナーキック任せとけば安心安心」とかがわかる様になってしまった。今回思ったけど、皆すごく上達している!!メンデス君、W杯でも「上手だな」と思ったけど、すごく上達してるね~~、なんか、いつの間にかみんなの中心みたくなっちゃってるし。あっしがファンであるところのウルタド君のキャプテンぶりもますます磨きがかかってて。色んな個性のある選手が揃ってて、それがうまい具合に混ざって大きな力になる、そういう理想的な感じを見せてもらって嬉しかったよ。
 んで、解説&アナウンサーのお二人が、とってもエクアドルを褒めてくれて、これも嬉しかった。なんか、照れちゃったよ、ヘヘ。この調子で、アルゼンチン戦も臆せずがんばってほしい!!


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反日デモ

2005年04月10日 | 
がひどくなっているらしい。上海は大騒ぎのようだ。
 これ、多分、煽ってる連中の「ビジネス上」の意図があるな。
 中国風の商売(つまり、海賊版等々、国際モラルを無視した商売)が出来なくなってきて、それで食いつないできた人達は悲惨な状況になってきているんだろう。で、一方では成金がうようよ、そういう格差を否応なく見せ付けられててむかっ腹が立ってる、それに対する攻撃対象として日本はうってつけだもの。そこに目を付けて、日本製品の不買運動だのデモだのやって大騒ぎになれば、日本製品も日本人も中国から追い出せる、で、自国の、いやいや自社製品が売れる隙間が出てくる、という訳でしょ、ミエミエなんだけどな。
 けど、その程度の煽りに簡単に煽動される連中、頭が悪そうだ。文化大革命の時もそうだったんだろうけど、何かに簡単に煽られて思考がストップすることの多い民族なのかなあ?中国に住んでる人って。
 中国人の犯罪が日本で多い(目立つだけなのかもしれないが)のは、根本に「日本人が相手なんだから、何やったっていいんだ、いい気味だ」という意識があるせいと違うかな?
 だから、インターネットなんて信用ならないんだよ。関東大震災の時、在日朝鮮人がたくさん殺された。「井戸に毒を流しやがった」というガセ情報のせい(勿論そんな事実はない)だったそうだが。それを国単位で流すことができるツールなんだよ、インターネットって。堀江さん、その辺はどう考えてるの?あんたの言う「求められる情報」がこの手の奴だったらどうよ? 


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勉強会

2005年04月08日 | 仕事
に参加。所沢にできた妙な動物病院(何とか研究所とかいったなあ)でやってるセミナーに参加してみよう、という気になったのは、テーマが「神経病」だから。この神経病という分野、得意不得意どころか、学生時代には全く教えてもらえなかった&神経解剖学を2年連続で落とすという情けない事実のせいで、苦手意識が沁み込んじゃって。それを克服すべく、神経病の本を翻訳してみたりもしたのだが、基本語句がよくわかんないで翻訳する、というのは暴挙ですわね。出版されちゃったんだからオソロシヤ、なんだけど。あれ、売れてるのかなあ?
 さて、ガッコ出てから20年近く経過してるわけで、さすがに今は、この分野もきっちり教えられる知識&経験のある先生がいらっしゃる。神経病学分野のまずい点は、基本語句が統一した訳語になっていない点だった(で、それは翻訳してて気付いた事。それもあってやたら訳しにくかったんだよね)んだが、大分洗練されてきてるみたい。そうなると、頭に入りやすいんだ。ここんとこ、神経病の患者さんが立て続けに来院してることもあって、知識=即使用という感じ。第1回目だけで霧が晴れて青空!!っつう感じで大いに嬉しい。

 医者という仕事の醍醐味って、どうも、この辺にあるみたいね。自分の知識を元にああだこうだ考えて、患者さんに起きている事態がスキッとつじつまが合ったとき、実に気分がいいのだ。自分が推理小説の主人公なんですよ、そういう時は。医療≠医学で、医学≒科学なんだが、患者さんの症状やら訴えを読み取って、医学的根拠を元に推理して診断する=正解を導き出すのは結構面白い。その推理が合ってるかどうか、は実際に治療してみて分かるんだけど。組み立てを修正することもしょっちゅうだが、そういうくねくね道でも、つじつま合わせて解決するぞ!という決意でもって仕事しなくちゃならん。そこはちょっと大変ですけどね。

 本日はローマ法王のお葬式もあった。中継を見たかったんだけど、かなわなかった。この間は法王庁大使館へ記帳にも行ったのだ。ついついお花を持っていったのだが、受けて下さって、ありがたかった。で、帰宅した、途端に仕事仕事である。どこか、差し金チックなものを感じるんですけどね。
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ポイント

2005年04月06日 | 
400、やっと貯まった、のはいいんだけどさ。
 近くの酒屋(いわゆるディスカウント酒屋ね)に飲み終わったビールや発泡酒のアルミ缶を洗って潰して持ってくと、ポイントをくれる、で、やっとこさ400ポイント貯めて400分使えるようにはなったけど。あー、ここに至るまで、何年かかったっけ?2年どころじゃないぞ、多分3年は経過してるぞ。
 400円なんて、か~んたんに使ってしまう金額だ。で、実際か~んたんに使ってしまった。散々苦労した割に合わないような。
 もう、面倒くさいから、瓶ビールに変えようかなあ、と思ったのに、これなら買ってもいいか、という銘柄&容量がない。瓶の方がリサイクルの効率がいいというし、還元されるお金も多いし、置き場に困ることを除けば言うことないんだけど。そう、置き場に困る、これが問題だ。もう少しコンパクト&軽い&運びやすいケースならいいのに・・・・・・。


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ヨハネ・パウロ2世

2005年04月03日 | 
というと思い出すのは、暗殺未遂事件。白い法衣が赤く染まった写真を未だに憶えている。
 普通そういう事が起きたら、その後は深窓の生活になってしまいそうなものだが、そうはなさらなかったんだよね、あの方は。
 「空飛ぶ教皇」と言われるほど、世界中飛び回れた理由には交通機関の発達が大きいとは思う。飛行機が発展して、滅多に落ちる代物じゃなくなった、という事情がなければ、ここまであちこちにお出掛けになる事はできなかったろう。ただ、それも「やる気」がある、という前提あっての話だ。

 サンピエトロ広場はなんだかとても広かった。システィーナ礼拝堂は、ミケランジェロの絵画の修復は終わってて、じっくり眺めることはできたが、今度は下の方に描かれているボッティチエリの絵が修復中ということで、足場が組まれて全く観られない。イタリア在住の友人が「いつもいつも何かしら修復してるんだよ」と喋ってた通りだなあ、と思ったものだ。礼拝堂だから、礼議が要求される。短パンやミニスカじゃ、入れてもらえない。寺院は大理石を積み上げてこしらえてて、クソ暑かった時期なのに、中はひんやりしている。冬場の寒さはいかほどだろうか?色々思い出してしまう。

 今日は個人宅での演奏会に行ったのだが、おばさん軍団に辟易して帰ってきた。ああいうおばさん達、最近はどこにでも出没する、まったく傍若無人だよなあ。ウンザリする。社会的な訓練を全く受けていない感じなんだよね。携帯で写真を撮りまくってるのを見て、携帯写真っておばさんたちの遊びツールなんだなあ、と実感。演奏もパッとしない。リズムを感じさせない演奏は、音楽からかけ離れていると思うんだけど。で、演奏の合間にやたら作曲家について解説されて困った。別に音楽史を教えてもらいに来たわけじゃないんですが。法王が亡くなられた日なんだし、演目がイタリア初期バロックだった(カトリックと関係の深い音楽家達の曲)んだもの、そんなに解説するなら、なにか別の意味で配慮してよ・・・・・・。そう思ったのはどうもあっし一人だけだったみたい。
 なんだろう、結局、音楽に対する慈しみを感じないんだよ。知識じゃ、音楽は創れないと思う。知識の裏付けは大切だけど。


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