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なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

顎当て

2023年05月19日 | 

という、ヴァイオリンのパーツ   これって、本来はあくまでも「付属品」であって、楽器に組み込まれているパーツではない。これがかなり「諸悪の根源」だよなあと。

 顎当てって、ビバルディとかバッハの頃にはなかった、と言われていて、実際、今バロックヴァイオリンとされてる楽器には付いてないし、この奏者の方は付けずに演奏している。じゃあ、いつ頃付け始めたか?シュポアという、ベートーヴェンと同世代のヴァイオリン弾きの方が発明したのでは、と言われてるんです。シュポアが書いたヴァイオリン協奏曲ってかなり難しいんですが、まあ、それだけじゃなくて、ベートーヴェンのクロイツェルソナタなんてのは、もう、普通のバロックヴァイオリンではネックから指が落ちるくらいのハイポジション音程を要求するし、この時代辺りはもう、楽器自体もモダンスタイルになってたんじゃないかと。

 シュポアさんは、そいう曲をホイホイ弾くのに、便利なフィッティングパーツとして発明したんでしょう。「勝った!!」って思ったかもね、当時は。つまり、このパーツは元来「王様のアイディア」風の便利グッズだった筈なんです。

 けど、今どうなってるかというと、ヴァイオリンには必ず最初からくっついてて、なんか購入時に選択の余地なし風になってしまってます。これがおかしいのよ。

ちょっとネットで拾ってみた楽器写真ですけど。

  

これ、実際の販売写真らしいので驚いちゃうんですけど、顎当ての位置がこれで、どうやって楽器を持てっちゅうんでしょう?この位置の顎当てに頭を無理矢理合わせて楽器持ったら、それだけで頸椎障害起こします。売ってる人、ヴァイオリン弾いたことないんじゃないの?

 ところが、こんなのが普通に楽器の実店舗にも並べられてて。どころか、製作家の楽器にすらテキトーな顎当てが引っ付いているのが100%。演奏する人の事なんかなーんも考えてないってことですわね。呆れる。

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ヴァイオリン

2023年05月12日 | 

だけじゃないです、楽器全般に言えることなんだと思うんだけど、そもそも楽器をいじくってる人、今、いるんでしょうか?

 エレキギター販売代理店が倒産、なーんてニュースもあったくらい。楽器は有り余ってる。エレキギターについては、近所のハードオフに山ほど売られてて、楽器店なんぞで買う必要性なんかなさげだし。

 楽器って、習得(それも求めるレベルによるとは思うけど)するのに、めっちゃ時間がかかる、基本的な知識も必要。ヴァイオリンについてはもう、譜面が読めなきゃ無理。ギターだとコードか。従って、始めるのはいいけど、挫折しがち。あと、音問題。近所もそうだけど、それ以前に家族間でももめる。
 こないだ聞いた話だけど、ギターを始めてみようか、と思い立った方に、家族から横やりが入った。「いい年してみっともない」だって。なんだそりゃ?年齢なんざカンケーないでしょうが、と言ったんだけど、その方はそれでやる気がしぼんじゃったらしいんです。家族ってうざっっ

 でねえ、ヴァイオリンに関しては、弾く人が増えない大きな理由がいくつかあると感じてて。

  1. 子供の頃(しかも3歳とか)から始めないと上達しない、と思わされてる。
  2. 楽器+弓が必要で、これが高い。
  3. ちっとも上達しない、ような気がしてしまう。
  4. レッスンに行くと、変な練習曲ばかりやらされて、つまらない。
  5. そうじゃなければ、グループレッスンになって、うまくなってんだか何だか、よくわからない。
  6. これが最大と思うんだけど「弾いていると健康被害を起こす」もんで、続けられなくなる。

 健康被害とは何かというと、ズバリ頸椎障害。あと、額障害。自分の場合は、首が痛くなる、顎が痛くなる・歯が痛くなる、なんでこんな目に遭わなくちゃならんのだ?たかが楽器なのに?ってマジ思ってましたよ。

 ところが、こういう被害、実はプロの方々でもありあり問題で、むしろ「そういうもんだ」的にとらえられちゃってる部分があるようなんです。従って、だーれもこの原因について考えないし、追及もしないし、解決しようともしない。問題意識皆無といっていい。こんなんじゃ、この楽器、廃れて当然じゃないですかね。

 これさあ、思うに乗馬と似てるんだよなあ~~~~。

 で、自分の場合、問題は解決しました。今は何時間弾いたって、別に健康被害なんか起きないし、上達するし、弾いてて常にあれこれこうしたいとかは出てくるけど、それを具現化することが可能。そうなると、面白くなりますわね。

 ということで、健康被害を起こす根本的な問題に気が付いちゃった、というわけ。これは多分YOUTUBEでしゃべった方が分かりやすいと思うんですけどね。

 続きます。

 

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小金井

2023年05月10日 | 

の宮地楽器へ。ここで、かの中西俊博さんのライヴってことだったんだけど、今回のライヴは、「楽器紹介」の面が大きかった、筈なんですけども。

 ヴァイオリンという楽器は、いつもいつも「ストラディバリウス」がトップという事になっちゃってるんですけど、実は製作している人が多くて、日本人製作者も結構いる。友人にも一人。今回のライヴは、菊田浩氏の楽器の紹介、ということになる。

 確か「ミニライヴ」じゃありませんでしたっけ??結局いつもと同じ、何曲も弾きまくりでとっても楽しかったんですけども・・・・・。うーん、それとは別に、色々考えさせられちゃって。

 って言いますか、ライブの後で、楽器の展示をついつい見ちゃったのがまずかった。よせばいいのに「弓を見せていただけますか?」とか余計なことを口走って、危うく買わされるところだった~~~、あっぶな~~~。。
 こういう場合は「考えてみます」という、お洋服を買わない時の決まり文句を駆使して逃げるが一番、、、ふう~~~ だってなあ、90万円なんていうんだもん、無茶っすよ。シロートのお遊びに使うようなレベルの物ではないよ。

 弓といえば、ヴァイオリンの弓の原料であるところのフェルナンブコという木、これはほぼブラジル特産品だそうですが、もう、ブラジル政府が出さない、つまり、絶滅しかけちゃってるってことで。こうなると、弓自体が投機品になりかねない側面も。それだけじゃないな。

 ヴァイオリン、楽器も色々展示されてましたけど、あーどうするんだ~~?誰が弾くんだ~~?ヴァイオリンの演奏人口、増えるなんてこと、あるんでしょうか?そこに展示されてるレベルの楽器を使えるレベル(いや、別にお遊びだって構わないとは思うけど)の人、何人いるのか?

 で、買って使って、で、その後は?可燃ごみ?

 クレモナに行った時、色々印象強いシーンがあったのだけど、一番はトラックかなんかに山と積まれたクズ楽器(なんでしょうか?)。もうね、将来可燃ごみ決定、としか思えなくて。あー、楽器って、他に使い道がないから、結構な森林破壊やっちゃってるよなあ。。。。。

 クレモナには製作学校があって、製作技術を持つ人が毎年出てるんだけど、演奏する人は?それになあ、楽器って、あまり買い換えるものではないし・・・・・・。しかも、古い奴がいいんだ、という一種の迷信があるし・・・・・。新しい楽器って、マジレッドオーシャンなんですよねえ。使う人がろくにいないのに、楽器ばかり増える、状況になってしまってるような気がする・・・・。これって、どんな楽器にも言える事ではあるけれど。ただねえ、ヴァイオリン族の楽器は木製だからさ。

 弓は原料が枯渇しかけてるという事で、ますますマズイ。

 ていうかね、シロートが弾く分には、もう、カーボンボウで十分じゃないかと最近は思ってる。著名な演奏家の方がメーカーとコラボするなりして、カーボンボウを普及させてくれればなあ・・・・・・。

 でね、演奏する人が増えない大きな理由がいくつかあると感じてましてね。ちょっと連載するかも。

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