主催の学術講演会へ。最近の講演会は、ほぼハズレなのだが。今回も大ハズレ
ホトホト疲れてしまった。
最初は心臓疾患に対する治療薬の選択だったっけ。聞きながら思うのは。山ほど薬出して、それ飲ませるのは誰だよ?ということ。飼い主さんがそんな事できるわけないべ。大体、心臓病末期の犬が嫌がることを毎日やってたら、そのせいで心臓発作を起こして死ぬぞ。アホか??
なぜラシックスラシックスいうかなあ???この強烈な利尿薬を飲まされて、のにちっとも症状が改善しないんですって転院してくる方多し。そりゃそうでしょう。これ飲まされてると、とにかく喉が渇く、で、やたら水を欲しがって家中探し回るようになっちゃう。一方飼い主は、水をどんどんやっちゃうから、利尿剤かけたって水をがぶ飲みして効果が相殺されるどころか、却って悪い方向に進むことが多いのだ。
そんな事するよりか、ラシックスを中止して、しかし、そこそこの飲水制限はかける、という対応の方が、余程現実的だし効果も上がる。犬はそんなに水水言わなくなるし、飼い主側も管理をしやすくなるし。お互いをイライラさせない事が、心臓をバクバクさせない一番の治療なんですけどねえ。
そんなしょーもない治療を勧めているのが、(多分)国際循環器学会のトップ連中。こういう人って、結局病気しか見てない。患者を診てないんでしょうね。だから、ふざけた治療計画しか立てられないんだよ。
2つ目は、骨折治療について。プレーティングによる内固定をやめましょうというもの。プレーティングするとかえって骨が弱くなって融合しなくなっちゃいますって。当り前だろう。これ、とっくに自分はやめている。そのきっかけは、論文なんかじゃない。児童虐待の本
を読んでいて気付いた事。
子供の虐待を示す有力な証拠の一つが「多発性骨折」。体中の骨が骨折すること。それをレントゲン画像で捕まえる、のが非常に難しいそうなのだ。なぜか?治っちゃって、むしろ強そうな骨に化骨してしまって、かなり経験を積んだ整形外科医が、疑って調べないと見抜くことができないという。しかし、それを読んだ自分の感想は全然別の点にあった。骨折って放っといても治るという事なのか?
大体、虐待されてる子供の状況というのは、そこらの犬猫よりうんと厳しいはずなのに。
となると、何のためにわざわざ「内固定」なんかするんだろう?不必要なんじゃないのか???
小児はほぼ動物と同じようなもの、と考えていいと思ったので、この本の話は結構衝撃だった。じゃあ、と思って、試しに大腿骨骨折を1か月ケージレストする、だけという治療(これは、飼い主がお金がなくて、手術料を出せそうもないとおっしゃるので、提案してみたもの)にトライしてみたら、ものの見事に治癒してしまったわけ。それ以来、骨折治療に内固定は使わなくなった。金もかからず、確実に治る。なーんだ、という気分ですよ。
その件について、最近の論文ではこうなってます、というような学術面からの解説だったんですけど、今更なんだよ、というのが自分の見解。アホくさ。
単純に力学的に考えたって、骨と金属じゃあ、弾性も剛性も全く別物。それをくっつけたら、ひずみが生じて治らなくなるに決まってる。一々論文であーこーいうようなレベルの話じゃないと思うんだけど。
まあ、そういう事も論文にしないと(で、それが認められないと)一般論になりにくい、という事でしょうか。でもさ、別方面から知識を取っていれば、すぐ分かることだと思うんだけど。結局、視野が狭いんだよな。
かつて、アメリカで骨折したダービー馬を治そうってんで、アメリカの獣医がプレーティングの関節固定術かなんかをやった。で、治らなくて死んじゃった。当り前ですよ。治らないように治療しちゃったんだもの。アメリカの優秀(とされた)獣医どもが寄ってたかって殺しちゃったんだよ。
にしても、今も昔も、やたらパターン化されたというか、規則通りというか、ヘンな治療法を編み出したがる、のはなぜだ?と思いつつ、帰りの駅ナカでついつい買っちゃったこの本
に、その回答が書いてありました。男って、そういうルールが大好きなんだってさ。その嗜好に、個別性がありまくりのはずの医療をあてはめようとするから、ヘンなスタンダートプロトコルみたいなのが魍魎跋扈するんだろう。だから、オトコは~~~~~

最初は心臓疾患に対する治療薬の選択だったっけ。聞きながら思うのは。山ほど薬出して、それ飲ませるのは誰だよ?ということ。飼い主さんがそんな事できるわけないべ。大体、心臓病末期の犬が嫌がることを毎日やってたら、そのせいで心臓発作を起こして死ぬぞ。アホか??
なぜラシックスラシックスいうかなあ???この強烈な利尿薬を飲まされて、のにちっとも症状が改善しないんですって転院してくる方多し。そりゃそうでしょう。これ飲まされてると、とにかく喉が渇く、で、やたら水を欲しがって家中探し回るようになっちゃう。一方飼い主は、水をどんどんやっちゃうから、利尿剤かけたって水をがぶ飲みして効果が相殺されるどころか、却って悪い方向に進むことが多いのだ。
そんな事するよりか、ラシックスを中止して、しかし、そこそこの飲水制限はかける、という対応の方が、余程現実的だし効果も上がる。犬はそんなに水水言わなくなるし、飼い主側も管理をしやすくなるし。お互いをイライラさせない事が、心臓をバクバクさせない一番の治療なんですけどねえ。
そんなしょーもない治療を勧めているのが、(多分)国際循環器学会のトップ連中。こういう人って、結局病気しか見てない。患者を診てないんでしょうね。だから、ふざけた治療計画しか立てられないんだよ。
2つ目は、骨折治療について。プレーティングによる内固定をやめましょうというもの。プレーティングするとかえって骨が弱くなって融合しなくなっちゃいますって。当り前だろう。これ、とっくに自分はやめている。そのきっかけは、論文なんかじゃない。児童虐待の本

子供の虐待を示す有力な証拠の一つが「多発性骨折」。体中の骨が骨折すること。それをレントゲン画像で捕まえる、のが非常に難しいそうなのだ。なぜか?治っちゃって、むしろ強そうな骨に化骨してしまって、かなり経験を積んだ整形外科医が、疑って調べないと見抜くことができないという。しかし、それを読んだ自分の感想は全然別の点にあった。骨折って放っといても治るという事なのか?
大体、虐待されてる子供の状況というのは、そこらの犬猫よりうんと厳しいはずなのに。
となると、何のためにわざわざ「内固定」なんかするんだろう?不必要なんじゃないのか???
小児はほぼ動物と同じようなもの、と考えていいと思ったので、この本の話は結構衝撃だった。じゃあ、と思って、試しに大腿骨骨折を1か月ケージレストする、だけという治療(これは、飼い主がお金がなくて、手術料を出せそうもないとおっしゃるので、提案してみたもの)にトライしてみたら、ものの見事に治癒してしまったわけ。それ以来、骨折治療に内固定は使わなくなった。金もかからず、確実に治る。なーんだ、という気分ですよ。
その件について、最近の論文ではこうなってます、というような学術面からの解説だったんですけど、今更なんだよ、というのが自分の見解。アホくさ。
単純に力学的に考えたって、骨と金属じゃあ、弾性も剛性も全く別物。それをくっつけたら、ひずみが生じて治らなくなるに決まってる。一々論文であーこーいうようなレベルの話じゃないと思うんだけど。
まあ、そういう事も論文にしないと(で、それが認められないと)一般論になりにくい、という事でしょうか。でもさ、別方面から知識を取っていれば、すぐ分かることだと思うんだけど。結局、視野が狭いんだよな。
かつて、アメリカで骨折したダービー馬を治そうってんで、アメリカの獣医がプレーティングの関節固定術かなんかをやった。で、治らなくて死んじゃった。当り前ですよ。治らないように治療しちゃったんだもの。アメリカの優秀(とされた)獣医どもが寄ってたかって殺しちゃったんだよ。
にしても、今も昔も、やたらパターン化されたというか、規則通りというか、ヘンな治療法を編み出したがる、のはなぜだ?と思いつつ、帰りの駅ナカでついつい買っちゃったこの本

