なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

事故

2017年09月24日 | 
った。あーあ。

 車に曳かれかけた、起きたことはしょーがない、もうねえ、この手の事故の何が嫌って、その事後処理。

 頭を打ったので、まあ念のためと思ってケーサツ&救急車を呼んでもらった。しかーし、救急車、動きません。病院、待てど暮らせど返事がないっていうのだ。15分待って音沙汰なし。脳卒中とかだったらお陀仏ですなあ。。。ま、きっと大丈夫なんだろ、なのに救急車ってか?てなもんだったんじゃないかしら。

 結局受け入れしてもらったので、病院で頭部CTだのレントゲンだの撮って、やっぱり大丈夫じゃないか、さっさと帰ろうとしたら、受付でビックリ!「保証金置いてってください」「はあ?おいくらですか?」「1万円」「はあ~~~~???」確か、被害者はこっちじゃなかったっけ?

 財布をごそごそしたら、なぜか1万円札が出てきたから(普段はまず入ってないんだけど)しょーがなく、それを受付に渡して帰る。

 翌日、アクサからTELあり。なーるほど、アクサは仕事が速そうです。向こうさんの任意保険屋さんなんでしょうけど。車の保険を選ぶなら、被害側の評価というのも調べたほうがいいんじゃないかしらね。アクサは既に、こっちが保証金を払わされたことを知っていて交渉済みという。ということで、翌日保証金をスカッと取り返すことはできたんだけどね。。。。。。翌日まーた病院に行ったのは今度はケーサツの事情聴取のために診断書をもらわなくちゃならなくて。かかった病院、待合室の空気がこもっててヤバい感ありあり。冬場に来たら、確実にインフルもらいそう・・・・・。病院で病気がうつるってか?と考えて、速く退散しないと~~と焦る。

 ケーサツには更に翌々日。行ってみると、人がうじゃうじゃいる。。。。。待ち合わせの時刻に着いたのに待たされて、で、事情聴取。お気の毒に、加害側は「過失運転致傷」なる犯罪名が付くそうな。あれまあ。
 調書に「なぜ、事故が起きたと思いますか?」という質問があるので、答えた。車のフロントガラスの助手席側の枠、あれって、右折時に死角をつくるんだよねー、自分も右折時時々ヒヤッとする。いきなりフロントに人が出張ってくるから。そのせいじゃないですか?と言ったのだが。
 担当の警官さんは「じゃあ、前方不注意ですね」と言う。そう書いてしまった、「違~~う、その手のヒューマンエラーにしちゃったら、意味ないじゃないですかあ。ヒューマンエラーは『気を付けましょう』じゃ絶対なくならないですよ~~」と言ったのだが、結局「前方不注意」になってしまった。

 要するに、調書というのはなんとかして人間のせいにすることが必要なんでしょうな。そうしないと、なにか不都合があるんだろうけども。。。。。しかし、事故を減らすためのシステム作りにはあまり役に立たなそうなアンケートだよなあ。。。。どうなんでしょ?

 で、担当の方が「3日おきに24時間勤務なので」とか言うからたまげて「そりゃブラックじゃないですかあ!」と言ってしまった。警官が判断ミスしたら大変なことになりかねないと思うんだけども。

 で、事後処理はこれだけじゃあ終わりっこないわけですよ、おそらく。保健の交渉、自分の方の保険屋にも連絡しなくちゃならないし。一々色々書類を書かなくちゃならないし。めんどくさー!!

 振り込め詐欺とかでよくあるセリフ「今、被害者が示談にすると言ってるので」とか、警官が言うわけないです。当日即、なんてことがあるわけないし。ましてや弁護士なんぞが都合よくその場にいるわけがないし、いたとしたら、ますます任意やら自賠責やら、とにかく保険をどうこうってなって、即日全てが終わるような話になるはずがない。あり得ない。ので、その手の話が来たら、すーべーてー嘘八百。少なくとも、全部話が済むのに3か月以上、場合によっては1年近くかかるはずなのだ。
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サイバラ

2017年09月05日 | 
の新刊。これね。



 サイバラは自分と全く同い年なので、なんかこう、ずうっと人生を伴走している気分なんですが。生まれた場所なんかは全然違うんだけど。毎日新聞での連載は初回からずっと読み続けているので、読みつつ考えることが多かった。

 この度連載が終了して、それに合わせるように出た本。読んでみて、やっぱり色々考えちゃうなあ。

 自分もそうだったのだが、我々が子供の頃、どうしてこう、子供はぞんざいに扱われたんだろう、と。自分はいじめと体罰の嵐の中にずっといて、たとえばいじめのターゲットになったのは自分のせいであるとか、親から言われたり(いまだに忘れらないんですがね。いつかやり返してやる)とにかく逃げる場所も何もない状況にあった。サイバラの育った場所というか環境もメッチャクチャだ。当時の大人ども、なんかしらんが誰もかれもがイライラしていたと感じる。これねえ、その大人が今の老人なわけだけど、極めて暴力的(すぐ文句言う辺りはまだかわいいもんだものね)なのは、当時のイライラをずっと引きずってるんじゃないかと思う。しかしなぜかねえ??

 自分の人生に文句ばっかり言ってるうちに歳とっちゃった、ということか。その文句の解決策を全く考えないままでね。これじゃあ、認知症になるよ。認知症というのは一種の「逃避」でもあると思っているので。人生から逃げ出す手っ取り早い手段。

 そういう人は未だに多いけどね。「末路」本が流行ってるそうだけど、要するに自分よりいい目を見た人物がしまいにしょうもない目に遭う、という話を読んでそーれみろってなもんでしょうかね。溜飲を下げるというか。誰かが何かミスすると、凄い勢いで騒ぎ立てる(主にネット)なのもそうやってスカッとしたいんだろうなー。キモチワルイけどさ。

 サイバラの考えは、原則きれいごとから一番離れているから、その通りだと思うことが多いのだが。

 にしても、読んでてかなりショックだったのは、彼女が、アルコール依存症の亭主にやられてた内容、その期間(何と6年間も!!!)の酷さ。こちらが知っている限りでは、最終的には再同居まで戻していたから、それなりに整理がついていたのかなと思っていたのだけど。読んだ限りではゼ―ンゼンそんなことがない。なのに「子供のために」再同居に踏み切った、という風に読める。それって、まずくないか?

 そこまで子供に「父親」を悪く思わせたくない、という気持ちは分からなくもない。サイバラの父親は二人とも超のつくロクデナシだったようで、同じ思いを子供にさせたくない、ということなんだろうけど、その為に整理がついてないのに再同居、というのはキツイですよ。自分が一番大事だと思うんだけどな。

 なので、依存症の恐ろしさを再認識して震え上がる、というのがこの本の最初の感想。人をずたずたにぶち壊してくれるんだ、この精神疾患は。こんなの「愛情」なんかで治るはずない。ビョーキなんだから。だから、身内に暴力人間やアル中やらギャンブル狂がいたら、一刻も早く離れろ、と言うべきなんだ。

 以前、そういう相談を受けたことがある。その人、いい年なのに、市内をちゃんと歩くこともできないのだ。病院の場所が分からないとか言うんだもの。
その人に言ったのは、「その男をすぐに追い出せ、鍵を付け替えろ、警察に被害届を出せ、引っ越せ、引っ越し先を突き止められないように市役所に届けておけ、電話番号を変えろ、ネットから消えろ」等々。。。当時はLineだのFBだのはなかったからこの程度だけど、今ならもっとあれこれ切らなくちゃならない。これを自力でやれ、と言った。多分1/10もできなかったと思う。でもでも、ちょっとでも自分でやることで、その人の実力になるのよ。絶対に手伝っちゃダメなのだ。こっちが「やってあげ」たら最後、今度はこっちが依存されてしまう。依存症にくっついてるのはやっぱり依存症で、そういう人は「他人依存症」なのだ。別名「寂しい病」。ストーカーはこの変形。

 「寂しい」はものすごく危ない感情なので、本当に注意しなくちゃならない。

 この人に言ったのは。「あんたには男運が、ない 男運がいいとか悪いとかじゃない、「ない」、んだから、二度と男に近づくな」

 こう言ったのはですね、こういう人物は大体さびしくなっちゃって、まーた男に引っかかる。で、次の男はさらにロクデナシ、と相場が決まってるから。男運がないんだから、って、はっきりさせる方がいいんじゃないかと。なんでも自力で切り開く癖をつけないと。

 まあ、そんな事を色々考える。この手のビョーキ、どうすりゃいいんですかねえ?子供の頃から、この問題についてきちんと認識して理解しておくべきじゃないかと思うんだけど。つまり教育。加害者や被害者になってからじゃ遅い。
 
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