に行く。本当に久しぶり。目的は「鳥獣戯画」展。全貌を見ることができるのは、おそらく今回が最初で最後じゃないかと思ってて。
上野駅なんですけど、なぜか、構内で迷いそうになってしまった。なぜだ?と思いつつ公園口を出て仰天。駅脇の道が消えてなくなってる!!
奥に見えるのが上野駅で、その前を通ってたはずの道路は左右に分断されて、この写真の左側に見えてるのが、ロータリー化した道。反対側は、Uターン路に化けていた。こんなでっかい木も植樹されてて完全に公園化している。東京文化会館にも気持ちよく行けるようになりましたね。あの道路、せわしない上に、訳の分からん寄付を募る奴がウロウロしてて雰囲気悪かったから。
鳥獣戯画展は、入場時間を区切る予定入場制がとられてて、やや早く着いちゃったので、東照宮を見る。金ぴか。
大河ドラマで主役を今のところ食ってる草薙君演ずる徳川慶喜公も、ここでは神様なんだそうで。俗っぽく金運をお願いしましたが。
で、展覧会。時間入場制限してても、結局はギッチギチ。まあ、そうなるよなあと思いつつ。
この「鳥獣戯画」、ウサギ&カエルの相撲シーンが有名ですけど、あれって全体のごく一部。実は甲乙丙丁の4巻にもわたるもので、散逸してるものもあるとの事。最初の甲巻にお相撲シーンがあるわけで当然一番人気。ので、その巻は観覧方式が最新型(?)になっていた。なんと、動く歩道が設置されてて、観覧者全員が平等に1巻見れる。観覧時間も全員同じ、ということ。いいシステムと思いましたけど。大体ああいう場合は押し合いへし合いになって、ウサギ&カエルよろしく観覧者が取っ組み合い、になりかねないもんね。
乙巻以降は、普通の観覧方式になってましたけど、ついつい皆並んで観てしまうのだった。
思い出したのは「カッパ黄桜」。あのカッパの漫画は絶対鳥獣戯画からモチーフを取ってますね。で、カッパ黄桜の作者の方の技量は相当なもんだと。鳥獣戯画は狩野派等々、結構な絵師の方々が模写してて、それも展示されてましたけど、なんか、絵が固いのよ。描写の線というか。生き生き感がない。それに対して黄桜のカッパの生き生き感がね、そっくりなんですよ。
あとは、和紙&墨の保存性の良さ。凄いですよね。。。。。
ということで、かなり面白かった。断簡が「なんでも鑑定団」に出てこないか、楽しみに待とう。