の前半終了。明日は錦織君
フェレール、2012のオリンピックをどうしても思い出しちゃうカードで、楽しみなんですけど。
しかし錦織君の試合、WOWOWでは例によって松岡修造氏が解説、
ウルサ~~イしょうがなくてPCのオンデマンドライヴで中継解説0の映像を見たんだけど・・・。なんか楽しくなさそうだな、彼は・・・・。1回戦なんか、アルマグロさんの方がうんと楽しそうだったし・・・・・。つらそうな顔して試合してるのを見るのは嫌だ。ので、他の日本選手(日本は地味に凄いと思うんですけど、男子は特に錦織君以外に3人も本戦に入っている。こういう国ってあまりないのでは?)の試合をせっせと観ていた。色々考えることあり。
錦織君が以前ブログで「なぜに東洋人がテニスであまり上位ランクに入れないのか?」という疑問を書いてらした。ジュニアでは上位に入るのに、シニアになると落ちてしまうのはなぜ?全豪見ているとなるほどね、と思う。単純に西洋人向けのスポーツだからでしょう、と。ガタイがよくてタッパがあって筋力もりもり、こういう体格の人間が圧倒的に有利なんだもの。ジュニアの頃は体格差とかはそんなに目立たないだろうから、細かい技術を身に付けるのが上手い東洋人が伍して戦えるだろうけど・・・・。
相撲って西洋人はあまり入ってませんよね。そりゃ琴欧州関なんかは上位に上がりはしたけど、実力というよりは故障のせいで引退せざるを得なくなった。やっぱり相撲は東洋のローカルスポーツで西洋人の体格に基本向いていないから故障が連発しちゃったんじゃないかな。
オリンピック種目って、結局西洋発祥のスポーツが大半だから、西洋人が有利になるに決まってるよなあ・・・・。東洋発祥のスポーツだと、西洋向けにルール変えるしさ。西洋人ってつくづくずっこいと思う。で、テニス。錦織君については、彼が猛烈な努力をしている、のは十分理解しているつもりで、その上で思うのだけれど、やっぱり天性のものなのかなあ、と。憧れの対象にはなるけど、目標というか、お手本にはならないような。彼が留学してたアメリカのアカデミーだけど、なぜか地元のアメリカ選手の育成は全然できてない。だから、錦織君だけを見て「理想」と持ち上げるのはどうかと思う。
じゃあ、東洋人が西洋人のパワーと伍してやっていくためにはどうすればいい?
その回答を添田君が出してくれたような気がするんです。
添田君の試合、1回戦は大熱戦になった。相手はウマー、若くてものすごくばねのある人で、とんでもないパワーショットをスピードにのせて打ち込んでくる。1セット目は1-6、しかも26分で取られてしまった。あーどうなっちゃうんだろうか?このままずるずる負けてしまうのか?と思ったら、丁寧に挽回していって結局フルセットで勝った。この試合は、自分が今まで見てきた添田君の試合としてはベストマッチだったんじゃないかと思う。どちらも多分ゾーンに入っていたのではないか、凄い試合だった・・・・・。
2回戦は、これまたパワーヒッターのベルダスコ。この試合は、3rdセットが大接戦になったけど、力技で無理やり持ってかれてしまって、敗戦。しかしこの3rdセットを見ていて、あれ?と思ったのだ。これはいったい何だ???
ベルダスコは完全に焦ってましたね。パワーショットを打ち込んでも、柳みたいにいなされる。添田君のショットフォームは柔らかくて繋ぎによく使う打ち方に見えるのに、そこからいきなり猛スピードで球が吹っ飛んでくる。1回戦も時々そういうショットが出てきて、あれ?と思っていたのだが。1回戦の時は、5セット目になっても添田君のショットも走りも全然変わらないので、本当に驚いていた。無駄な力がどんどん抜けているような。
自分は「太極拳ラケット」を探してたわけだけど、添田君のテニスが太極拳みたいになってきているのだ。
でもね、これが正解じゃないかと思うんですよ。相手の力を利用して、自分の力を乗せ返す。パワーの競り合いしか知らない西洋人ができる芸当じゃない。
また添田君が変化している、のを目の当たりにして、これなら、お手本になるんじゃないかと。
自分がやっているのは馬だけど、今、全く同じことを考えている。西洋馬術は、馬を支配して、ゴリ押しをかまして芸をやらせる、というのが基本路線。ゴリ押しの象徴が大勒ハミだのマルタンガールだのっていう矯正用の馬具で、いってみれば「大リーグボール養成ギブス」みたいなもんです。星飛馬はそのせいでちっとも楽しくない不幸な人生を強制されましたけど、
馬にとっては虐待ですよ。こんなもん、バカらしくて。やってられるか
こっちはそれに東洋人、西洋人みたいに「家畜は俺らの言うこと聞け」みたいなメンタリティーは持ち合わせてません。なんせ、我々の先祖は馬を室内飼いしてたんだもの。
ので、今はハミを使わず、馬の自主性を尊重した楽しいトレーニングになるように、で、こっちの乗り方はとにかく邪魔をしない、太極拳チックな乗り方を目指している。太極拳自体も一応10年くらいやってるわけで、多少は役に立ってそうなんですけどね。そうすると、いくら乗っても疲れない。楽なんですよ。腰痛なんかぜ~~んぜん。西洋の馬乗りは故障だらけらしい。馬にゴリ押しかます分、危険も増すし人間側にも馬の緊張した動きが跳ね返ってくるから故障するんだろう。いい気味だ。
添田君は負けちゃったけど、軸は絶対に正しいと思います。軸がぶれてない、ひたむきな人は応援したくなるもんだ。だから、1回戦も2回戦もすごい大声援が自然発生した。自分もその中にいたかった・・・・・・。