の件、日本のスポーツ界のいや~~~~~な部分がもろに出たなあと感じている。男尊女卑、というよりむしろ、「上下関係」よ。山下さんの柔道なんか、男尊女卑が元々ひどかった(だから大問題が起きた)だけじゃなくて、多分上下関係もすさまじいんじゃないかと思う。上の学年ってだけで先輩風吹かす奴、日本にはめちゃ多いじゃない。同じ大学とかだけで、エラソーにする奴。今は知りませんけど、一応出身校の東京農工大学馬術部なんかさ、JRAに結構人を送り込んでて、そのじいさんどもが馬術部に来る、新人がお酒のお酌をして回る、なんてのが慣例になってたそうな。それ聞いてぞわ~~~~っとして、馬術部なんか行くもんかと思って。正解でした。
あとねえ、スポーツにつきものになってる「勝ち負け」問題。スポーツやると、なんか当たり前のように「大会だ、試合だ、勝つんだ」になるのは、なぜなんだろう?別に大会に出なくたっていいじゃん、というスタンスでは運動部にいられないんだよ。足を引っ張るんじゃないよ、とやられてさ。
女性はねえ、そもそもあんまり「勝負がどうこう」というのと相性が悪いと思っている。中学の運動部の体験はほぼ思い出したくないんだけど、嫌だったなあ、ユニフォーム。こんなのあつらえて試合ったって、どーせ市内予選1回戦勝てるかどうかじゃん、金がもったいない、と、その頃から思ってたから。
そうなんだ、トーナメント、例えば部員が減ってるとかいう高校野球だってなんだって、結局県大会(?)の1回戦で、既に全国の野球部の半数が消滅。敗者復活(ってあるの?)でも、その1回戦で負けたらオシマイ。2回戦で全国の3/4が消滅、を繰り返すわけで。ほとんどの学校がそんな1回戦をやるために練習したり、ユニフォームを作ったりなんだりするわけで。なんか、むなしい・・・・・。と思うのは、自分だけ?
高校では、体育系の部活に嫌気がさしてて、音楽系に行った。マンドリン部。マンドリン部のいいところは、「コンクールがない」点。そう、吹奏楽や合唱だと「コンクール」という勝ち負けのために練習させられるんだ。この件はもっと嫌なことが起きていたな。常に常連校が勝つ。審査員がそういう風に判断するから。審査する側に「審査するだけの力量」があったかが不明瞭でねえ。能力ない奴が忖度して常連校を勝たせてたんじゃないかと。
マンドリン部には、「マンドリンクラブの集い」という、学外発表の場があった。在学中、その発表会を「コンクール形式にするか否か」という話が出たんだけど、ものすごい拒否反応で(参加校全てで嫌だ、という意見が大半だったと思う)ぽしゃりました。とはいえ、他の学校の同じクラブに演奏を聴いてもらうわけだから、練習に手抜きはなかったと記憶している。多分マンドリン部に集まった部員の人達は、吹奏楽とかで嫌な思いをした人が多かったんじゃないかしらね。ちっとも「音楽=音を楽しむ」にならないじゃないか、というね。
スポーツも、勝ち負け、そればっかり、になると、ぜーんぜん楽しくない。それが楽しい、という人も時々いて(その辺は趣味の問題でしょう)&運がいい(ケガしないとか、金が続くとか、そのスポーツを続けられる場所が近くにあり続けたとか)&しかもめちゃ上手かった、という中で更に選抜されて金メダルなんでしょうけど。男は勝負事って元から好きな人が多いけどね、女は、別に、という人の方が多いんじゃないかな。スポーツのセンスがめっちゃある人を、学生の頃時々見かけていたけど、そういう人が、じゃあ、なにかの競技にはまって頑張りました、というの、あまり見たことないんですよ。一人ぐらいかなあ。
でね、話は戻るけど、女性に役員とかをお願いできる人材がいない、といわれてるようですけど、競技引退後もそのスポーツの狭~~~~~い関係の中にどぷっと浸かって、ぐだぐだ上下関係の中で出世がどうこう、みたいな事(スポーツ団体って、結局は政治団体です。日馬連を見てると、つくづくそう思う)に魅力を感じて張り切って仕事する、なんて人、いないと思うから。オトコには多そうですけどね。
思い出すのはむかーしの埼玉県馬連の総会。会員が1年で1/3も減少したのはなぜですか?と聞いたら、会長のオジサンに逆切れされましたっけ。「こっちも忙しい中でやってるんだ」みたいなことを言ってたなあ。まるで雪印の社長。ひょっとして、こういう人に目をつけられると、後が大変なのかあ、とその後気づいたんですけどね。そうなんだよ、こういう競技団体の上の奴に下手に意見なんかすると、その後が怖い。くわばらくわばら、となってる人、どこの競技団体にも多いんと違いますか?