毎年、速く過ぎる、ということはないです。色々あるし。
今年のトピックはやっぱり、馬の蹄病の原因&治療法が分かった というところでしょうかね。牛の蹄病も分かった!と言いたいところなんですが、牛の先生からは反対意見もあって。ただねえ、臨床家の自分は、やってみて、治りゃOKなので。確かに論文は、ある程度の意味があるとは思うけど、大動物についてはどうなんでしょう?なんか、重箱の隅を楊枝でほじくるようなしょーもない研究ばかりに思えて。現場と研究が乖離している感が大きい。現場でどうにかしてほしいことは何か、それに応える研究をするべきなのでは?と思うんですけどね。特に病気は姑息なことやってもダメ、正面突破で行かないと。
ってことだけど、今回は論文(みたいな奴)を書きました。ある程度こういう形にまとめておいて、別の場所で詳しく連載する予定です。
ちなみに、馬の蹄葉炎について、最近画期的な治療効果のある物質がみつかった、とか北海道で騒いでいるようです。どうなんだろうと調べてみたんですが、要するに消炎剤の一種なんだな。寛解には持ち込めるでしょうけど、原因にアプローチしていない以上、薬をやめたら即再発の可能性が高い。こんなに馬の蹄葉炎が多発していること自体が大問題なのに、単に症状を抑えるだけじゃ、意味がないでしょう。重大な疑義あり、と言いたい。
ということで、自分の馬だけども、今年の6月ごろは馬の獣医から「蹄葉炎になっているんじゃないか。このままだと蹄が脱落して安楽死になるぞ」とかなんとか脅されて、しかし、マトモな治療法については何ら示唆もなく、呆れて自分で治療したわけ。それから半年経過して、今やこれまでで一番きつい練習をして、ガンガン障碍を飛ばせて、全然ダイジョーブです、昨日観に行ったら「運動足りないんすけど」みたいな雰囲気になってる。外に連れ出したら、石がごろごろしている農道を特に石をよけることもなく歩く。今まではなるべく石のないとこを歩きたがってたんですが。まだまだ油断はできないけど。
もし、困っている方がいれば、ご相談に応じますので、病院のHPの「問い合わせ」からお願いしまーす。
ということで、来年はどうなりますか?