内容紹介
東京の冬に晴れが多いのは、広い関東平野の中にあるからだと思う。洗濯物が毎日よく乾く。身体も乾燥しやすくなるので、手がかさかさになってしまうのが、悩ましいところだが。
違うのよ ふゆぞら色のセーターににわかにできる毛玉のような ~(本書より)
2009年から2014年まで、人気連載コラムの書籍化。自身の歌や生活、過去の文人たちの歌や逸話など、著者の日常と文人の過去を行き来するようなエッセイ集。
読書備忘録
冬色の空
東京の冬は晴れが多いね、と東京育ちの人に話したら、きょとんとされてしまった。
雪と桜と生まれたて
「ひとしきりピンク・スノウを浴びてゆく生命科学研究所まで 東直子
空の下に生きるもの
「空が美しいだけでも生きていられると 子に言ひし日ありき 子の在りし日に」 五島美代子
地球の熱
「地球に優しい」なんて言葉が流布しているけれど、「地球は優しくない」と思う。
なるほど・・・
風と海の気配
犬吠埼灯台・・・地球が丸く見える場所。風と格闘したそうですが・・・私はすーっとした感じだった。
永遠の願い
「空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆるひとのこころをゆるす」笹井宏之
森に続く家に
「いとの森の家」糸島のお話でしたね。
ニュータウンの歴史
そう、このニュータウンを造っていたころ学生だったのだ。
窓から遠くに土煙が見えていたっけ・・・