今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

ナメコを求めて、底抜けに・・・遭遇! 11月17日 その2

2007-11-18 23:27:14 | Weblog
快晴になった。鳥取地方は明日は雪も予想され、ひょっとしたら、きのこ採りは今年最終の週末になるのかもしれなかった。とはいえ・・・。




苔むした倒木の反対側に廻ると・・・・!!



   



ナメコ

傘を開いてしまってはいるが、数え切れないほどのなめこがビッシリと出ていた。一つ一つ、いや一枚一枚が7cmほどの傘。


4人がかりで手をドロドロにしながら袋に集めたが、ビニール袋5つほどになった。手を川で洗い、先程撮りかけていたムキタケの写真を撮った。


ムキタケ

ナメコはその辺に置いてもう少し周辺を見て廻った。
細流の近くに黒い棒のようなものが地面に突き出ていた。キノコらしいことは分かったが、見たことのないものだ。
テングノメシガイってこんなに大きかったかなぁと考えながら歩いているとさらに大きな個体が。どうみても同一種だ。高さは20cm位ある(帰宅後、Hさんに聞くと、どうやらマメザヤタケのようだった)。輪切りにすると中は白く、表皮付近に黒い斑紋が輪状に見えた。特大!

   


マメザヤタケ

マメザヤタケには死人の手などという例えもあるようだが、今見ると勝利のVサインにも思えてしまう・・・。
収穫したなめこを車に運び、次の場所を探した。
収穫には満足感があり、ギラギラとした意欲は消えかけてはいるものの、体を動かし足らない未消化な部分が残っていた。次の場所ではK君が急な斜面を駆け登り、きれいななめこを見つけてきた。

   

ここまでなめこが多く出ていると、オツネンタケモドキがかえって新鮮だ。味のある個体が出ていた。


オツネンタケモドキ

さらに、K君はなめこを見つけてくる。食べごろの個体だ。



   

なめこ、ナメコ、なめこ・・・。十分に堪能した。これが、今年最後のなめこ採りにあるだろう。
帰りに、山の景色を撮影した。






スケールの大きな山だ。片道3時間半を掛けて来ただけのことはある。が、家に帰り着くのは7時頃にはなるだろうと思った。
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ナメコを求めて、再度、県境の山へ 11月17日 その1

2007-11-18 19:22:29 | Weblog
先週は、ナメコを狙ってOG山系を走り巡ったが、無念の返り討ちに会ってしまった。これでそのまま引っ込んでいると来年もまた、どこに行く宛も無く同じことを繰り返しそうだ。今年のナメコはもう終わっているにせよ、来シーズンのために再度OG山系を探索することにした。
日曜日は日本海側は天気が崩れるとの予報であったので、土曜に行くことにした。朝、7時半に友人3人が迎えに来てくれた(相変わらず、足がない・・)。予想通り、朝から晴れていて、ここ2,3日は朝は霧が出ていたが、この日は霧もなく、それ程の冷え込みも感じなかった。北上するにつれ、山々は霧に覆われて見えなくなってしまった。朝、10時を過ぎる頃から霧は消え始め目的地に着く頃には快晴となった。



山へと登る道は細く、悪路で車に酔う者も出たのでブナが見え始めた辺りで休憩をとった。駐車スペースの横には細い流れが道を横切って流れており、その脇には数本の倒木がある。その倒木からきのこが出ているのが遠目ながら見えたので、道から斜面を下り、確認した。




エノキタケ

朝から山は霧が立ち込めていたのだろう、木も草も道もビッショリ濡れていて、きのこはまるでナメコのように光っていた。エノキタケであることが分かり、少しがっかりしたが、その直ぐ後、道から上流側の流れの脇の倒木からなめこは見つかった。




ナメコ

たった3本であったが、今年初めてのお目見えなのだった。これですっかり元気を取り戻し、さらに山を登った。ここからは良さそうな場所があれば、車を停め山に入り辺りを調べることを繰り返した。来年のための下見の積りで来たが、ナメコをみた瞬間からなめこ狩りに気分は変わっていた。
道の脇はほとんどの場合、ネマガリタケが覆っていて、その竹の中にブナの立ち枯れや倒木が所々に在る。その一つにきのこが出ていた。

   
ハナビラニカワタケ(左)
アカチシオタケ(右)

アカチシオタケはこの時期、ブナ林帯ではありふれたきのこだが、シーズンが遅いせいか色がボケている。去年、見かけたものはもっと色っぽい、妖しげな美しさがあった。


アカチシオタケ(2006年)

次の倒木・・・。


ヒラタケ

足の太い天然もの!おいしそう・・。家の庭ででっかくなっているヒラタケよりもしっかりしていて、簡単に木からもぎ取れない。ゴムのようだ。

次の立ち枯れブナ・・。


クチキトサカタケ?

古いがこの個体の上に出ていたもの(さらに古く褐色に変色していた)の形からクチキトサカタケではないかと思ったが、実際にみたことはない。


ナラタケ

さすがにナラタケは終わっており茶色に枯れ果てたものを多く見かけたが、これはナラタケだったことが良く分かる個体。

次に車を降りたところでは道沿いのネマガリタケをかき分け、その奥に流れる細流沿いを散策した。細めの枯れ枝にキアシグロタケらしきものが出ていた。

   
キアシグロタケ

その先には綺麗に苔むしたブナの倒木に古いナラタケが残っていた。



その時、少し山側を歩いていたS君が大きな声で呼んだ。「誰か来て。きのこ!」
「色は?」「周りが黄色くて・・・」「???」
良く分からないので、ムキタケの写真を撮ろうとしていたが中断して向かった。
大きなブナの倒木には、開いて古くなったナメコが落ち葉の間から見えていた。


ナメコ

そして、その倒木の反対側には・・・。初めて見る光景だった。

続きは明日。おやすみなさい。


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