先週、今年最後の遠出をするつもりだったが、都合がつかず、その後の冷え込みなどで、なめこの山はもう、雪に覆われているだろうと・・・・、諦めていた。それでも、これで今年はお仕舞いというのも中途半端な気持ち。思い切って、朝の9時過ぎに家を出た。どこに行くかは走りながら決める積りだったが、高速を走る間に雨が降り出し、やがて本降りに。これは鳥取までは無理と諦め、以前、友人達といった渓谷を1人歩くことにした。
国道から細い道に入り登ってゆくと、道の脇には雪が見え出し、いつも車を停める東屋の辺りはかなり雪が残っている。少し、躊躇したが、靴を履き替え、スパッツを着けて歩き始めた。山道の雪を見てみると・・・・
鹿と小動物の足跡が沢山見えているが、例の動物の足跡はないようだ。少し、ほっとして、また歩き出す。
ムキタケ
今回は、もう少し広く斜面を歩く積りだったのだが、この雪ではどうだろう・・・・。早めに山道から斜面を登り始めた。やはり、雪があると滑る・・・は、当たり前か。何度も滑って前に手をつく。登りながら、さらに進む先を見た。
倒木にきのこは出てはいるのだが・・・・
ピラピラのヒラタケ
ムキタケ
カラカラのなめこ
やっぱり、きのこは今年は終わりだな・・・・、そう思いながらも幾つかの斜面と尾根を越えて歩いた。
少々狭い谷筋を越えなければ進めない状況になり、どう歩いていこうか、しばらく考えていたが、どうも良いルートが思いつかず、斜面をそのまま平行に進んでいたときに足が滑った。あっと思ったが、滑り出した体は停まらないどころか、雪のせいもあるのかスピードが上がる。滑り落ちながら落ちて行く先を見ている・・・・
岩が土の表面から顔を出していたが、何の衝撃もなくつるっと通過。その先にブナの木が立っている。あれに掴まれば止まれるだろう・・・、今思えば、多分10秒とか20秒の間にいろいろ考えたものだ・・・・。ブナの木にぶつかったが、スピードが出すぎていて掴まることができず、跳ね飛ばされた。それでも、大幅に減速。
ブナとその下のミズナラの木の脇の低木で止まった。メガネも飛んで、低木の枝に引っかかっていた。少々、膝を打ったが、他は大したことはなかったのが不幸中の幸い。改めて滑り落ちた斜面を茫然として見ていた。
さて、気を取り直して辺りをみると・・・10mほど先に・・・
なめこの子
そして、雪の間から・・・顔を出している。
雪をどけると、きれいななめこ。
さらに・・・・
盛期に何キロと採ったものの数十分の一に過ぎないが、ないよりマシ。気をつけて降りよう・・・・
ついていない一日は、これで終わらなかった・・・・・、つづく。