前日の土曜日は寒い一日だった。それまでは3月だというのに暖かい日が続いていて、春の花の開花は一気に例年並みになったというのに。
翌日曜は予報では土曜日よりも気温が上がらないとか・・・・。友人から誘いがあった時、ちょっと躊躇いながらも「行く」といったことを少し後悔した。
行先は二年前に谷に転落して痛い目に会ったところ。今、思い出しても何で打ち身程度で済んだんだろうと思う。去年は気にはなったが行く気には
なれなかった。
朝、8時の約束だったので身支度をしながら庭の様子を見ていた。モッコウバラの日陰に植えてあるクリスマスローズ、キエビネの間から、ムスカリの
一種が咲きだしている。
ジエビネ
オダマキは寒い日が続いてつぼみから全く開く様子がない。
友人は時間通りにやってきて、荷物を積んでから直ぐに家を出た。そのまま高速に入り、途中で北上して2時間に車を停めた。キバナサバノオを見に
行くときに必ず車を停めて様子を見る場所で。
イカリソウ
丁度、見頃のイカリソウ。ということはキバナサバノオも良いタイミングということなのかな。
10分ほどで写真を撮って北上を続けて1時間後、山道の脇に車を停めた。ここからは靴を履き替え、ザックを背負って登る。やはり、去年の
台風の影響なのか斜面はかなり崩れていて用心しながら進んだ。やがて、見覚えのある場所に着き慎重に谷に下った。今回は、倒木や枯れた立木
には触れずに下ることにした。それでも、最後に谷底に降りる時は飛ぶしかなかった。
降りた場所には2年前の倒木は見当たらなかったし、転がっていた鹿の骸骨も無かった。台風の時の増水で流れ去ってしまったのだろうか。
谷底から岩の崖を見上げた。2年前と同じ景色だ。キバナサバノオの姿は沢山見えているのだが、一足先に降りた友人がなにやら言っている。
花は咲いているようなのだが、良く見えない・・・・。