
カラスシキミ
この日は友人と、友人が去年見つけたエビネの確認に行くことにしていた。例によって朝の9時に友人は家に着き、二人で県北へ向かった。
目的地は実は、二人で何度も花を探しに行った山だ。その登山道を外れて進んだところにエビネの群生があったらしい。
ジエビネは前週に遠出をして沢山見ていたので、それほど興味はなかったけれど、新しい自生地を確認できるのは嬉しい。
いつもの場所に車を停めて支度をしてから登り始めた。
この山は登り始めからしばらくは急登で、辛い山なのだ。兎に角、牛歩戦術と決めてゆっくりと登って行く。が、どうしたことだろうか?
急な山道には毛皮と骨だけになった鹿の躯が3体も転がっていた。初めての経験。一体、何があったのだろう・・・・
最初の写真は、これまでこの山に来る度に見掛けていて、コショウノキにしては葉が細くて病気なんじゃないかと思っていた低木。
今回は検索していて、偶然にカラスシキミの写真に遭遇して納得。カラスシキミの花だということが分かった次第。
さて、山道は開けた草原を過ぎて、また急登が続いて・・・・やがて杉林の中を登ってゆく。

友人はこの辺りを下った所にエビネがあったというのだが、探してもなかなか見つからない。急坂を上ってきたところだけにしばらくは友人を傍観する。
しばらくしてかなり下の方から友人の声が聞こえて来た。どうやらみつかったらしい。


まだ、ちょっと早かったようだ。急斜面で冬には雪も積もるところだから、去年の葉もまともに残らないのだろう。過酷な場所だけど、だから残っているのかも。
掘り取って、少し下った傾斜の緩やかなところに植え替えてやりたいところ。そうすれば大きな群生に育つような気もする。
折角下ったので周囲を見て廻り、倒木の影できのこを見つけた。

キイロスッポンタケ
ちょっと年をとっていて腰が曲がっている・・・・
この場所から10分も進めばヤマシャクヤクが咲いているはずなのだが、戦意喪失。下りながら蕨を採ることにした。
あまり沢山採るつもりはなかったが、友人は自分より後ろにいると思っていたので随分と沢山採ってから見上げて友人を探す。見当たらない。呼んでみても返事はない。
仕方なく蕨を採りながら下り車まで降りてゆくことにした。

途中で若いカップルに出会い、友人は先に下ったことを知った。後で友人に聞くと、タラの芽を探しながら下ったらしい。
早々に下って来てしまったので、時間が大幅に余ってしまった。もう、帰って酒でも飲もうかとも思ったけれど、去年見つけたチョウジソウが群生する場所に
友人を案内することにした。国道から林道に入る場所は覚えていたので行ってみると・・・・

チョウジソウ
今年も咲いていた。自生なのか誰かが植えたのかも分からないのだけれど・・・・




その後、林道をそのまま進んで登って行き、道の脇の斜面に出ていたオニワラビをまた、沢山採ってから国道に戻った。
結局の所、今回の山行はワラビとオニワラビを採っただけのことなのだが、その写真を全く撮っていないという不始末。
帰宅後は蕨とオニワラビの下調理、知人へのお裾分けで忙しかった。