カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

花を求めて・日向沢ノ峰~蕎麦粒山~三ツドッケ①

2010-06-09 | ヤマのこと

いつも参考にさせて頂いているsanpoさんのレポで、奥多摩でシロヤシオが見れることを知った私。
西丹沢のぎゅう詰めバスと混雑が苦手、でもシロヤシオは見たい・・・
だけど旬の時期に所用で行けなかったので、まだ間に合うか?もう遅いのか・・・?

2010.6.5(土)チャンスはこの日だけ。
天気予報が悪いほうに変わり、土曜日は曇&雨。
でも今日を逃したらもう今年は無理、目的は花だから雨でもヨシ!と迷わず行くことにした。

 
事前に電話で花が見れそうな場所を確認した時、言われたのが川乗山~蕎麦粒山の稜線。
ということは、ピンポイントで狙ってそこを歩くしかないでしょう。
川乗山は一回行っているので、今回は違うルートを登りに取る事に。

川井駅7:41発の上日向行きバス、乗客は私たちを入れて5組ほど。
8:00、バスを降り、里山を抜け、清東橋バス停まで20分ほど歩いて朝食にしました。
(バス停にキレイなトイレ・東屋・自販機有)
8:40、奥茶屋キャンプ場を抜け林道歩き・・・これがま~長いこと長いこと・・・
スタートから元気を吸い取られました。


 
バス停からCT1時間10分のところ1時間半かけて9:50、やっと「大丹波川沿い?登山口」に到着。
が、あんなに怪しかった雲行きが?木漏れ日が差し込むようになりテンションUP
大丹波川の清らかな流れと、新緑のみずみずしさが素晴らしい登山道でした。


が、思い出した、私は渓流沿いも苦手だったんだ・・・
2年前の川乗山への渓流沿い歩きで泣きそうになっていたのに、又来ちゃったよ・・・バカバカ。
今回は登りルートを2パターン用意していたのだけれど、
ひとつは「真名井北稜」一般道ではないので不安だったのと、このコース水場がないので、
この時期暑がりの私、水がなかったらマズイ・・・
ということで、涼しくて水が手に入りそうな大丹波川沿いを選びました。

 
あ、濡れた木の橋は滑るんですよね・・・斜めになった橋、朽ちて一撃したら落ちそうな橋・・・
しかも右岸左岸へといったい何回橋を渡ったことか?
10箇所以上あったような・・・もう橋いら~~ん


 
とかなんとか言いながらも結局楽しんだ、美しく清涼感一杯の登山道♪
百尋ノ滝方面よりは、登山道に沢が近いので高度感がなくて安心でした(汗)



沢を離れて30分ほど登ると「獅子口小屋跡」に到着。
歩き始めてから既に3時間50分。さすがに疲れ、広い場所なのでここで昼食にしました。
この分岐をそのまま進むと「曲ケ谷北峰・川乗山」方面、私たちは山頂には寄らず「踊平」方面へ。


 
1/50000の地図にはこの分岐あたりに水場があるはずなんだけど?
結局見つけられなくて(川乗山方面だったらしい)これ以上は沢がないはずので、
わさび田に流れる川の水を汲んでいく事にしました。



(うっしゃ~~~と言ってると思う・・・)
が、この分岐から「踊平」までの九十九折の急斜面が一番きつかった
家から仕込んできた(一人当たり)水3㍑と、ここで汲んだ1㍑、
合計4㍑の重さが肩にずっしり。霧で煙って涼しかったのがせめてもの救いでした。


 
もーれつに汗かいて30分、「踊平」到着。ここからは緩やかな尾根歩き



・・・と思ったら案外ハード
石尾根を上がっているような雰囲気の登山道でした。(巻き道もあります)



でも!巻かずに登った甲斐あって、半分諦めていた「シロヤシオ」に遭遇!
もう終わりかけで茶色くなりかけていましたが、これを求めて来たので嬉しい


 
「日向沢ノ峰1356m」は狭い岩のピーク。ガスで何も見えませんでしたが、
ここまでの尾根筋にシロヤシオの木がたくさんあったので、咲いていたらとても楽しい尾根歩きが出来そうです。
ここは埼玉県の「捧ノ折山」に続いている道ですね。


 
「日向沢ノ峰」から先はしばらく緩やかな散歩道・・・


 
だったんですけど、なんだかんだとアップダウン。
桂谷ノ峰あたりでしょうか?見下ろすと七ツ石山からの下りみたいに急に見えます。
下から登ってくる人も辛そうです。


下りはラクなんですけど、これだけ下ると言うことは、また登り返すわけでして・・・

ひぇ~~とココ登るの?と言いたくなるよう(に見える)な急斜面のてっぺんに人だかり。
だいぶ疲労もたまってきて、肩は痛いし、苦しいし、あえぎながら登ったその先は・・・



「蕎麦粒山1472m」のピークでした。
ずっと前から来て見たかった山だったので、すごく嬉しかった



山頂からの展望はありませんでしたが、山頂に大好きな「サラサドウダン」が目の位置に。
先にいた皆さんとしばし会話をし、20分ほどゆっくりしました。
ミツバツツジとシロヤシオもいました、いい山だな~~。



 
「蕎麦粒山」からは緩やかに下り、あとはほぼ平坦な道。巨木も多いです。

仙元峠あたりの「川俣」への分岐は荒廃著しい為、
2010年度版よりエアリアマップからはずします、と書いてありました。


 
もうお腹も空いてきちゃって、緩やかだけどだいぶヨレヨレ。
前方に一杯水の水場を発見!でもほんのちょろちょろしか出ていませんでした。
小屋の方達の話によると、前日の雨で出ているだけで明日はもう解らないだろう、とのことでした。
やっぱり苦労しても担いで来て良かった、水がないと生きていけないもん、私。



水場があった、ということは小屋が近い・・・16:00、やった~見えた~~!

日没の遅いこの季節なら、このまま東日原に下りる日帰りも可能だけど、
疲れた私たち、無理せず今日はこの避難小屋に泊まることとします。

先客は4人男女のパーティと、ソロの男性がお二人。
ソロの男性の一人は年間80日ほど山にいるそうで、毎週どこかの避難小屋にいるそう(笑)
すごいですね~。


 
(これは翌朝の写真です)
一杯水避難小屋は広くてキレイ。12,3人は寝れそうです。
トイレは同じ建物だけど一旦外に出て入るので、小屋内に匂いがまったくしないのがGOODです。
あ、この小屋携帯もワンセグも受信可能でした。ビックリ。


 
ガスっていますが、外のベンチで夕食タイム。
鹿クンも覗きに来ました・・・


 
夕飯はダンナ作ハーブチキン焼きと冷やしタヌキ蕎麦。
目指したのが「蕎麦粒山」ですから・・・(笑)

小屋の前から天気が良ければ夜景が見えるそう。
残念ながらガスって何も見えませんでしたが、時折鹿の鳴き声しかしない静かな夜でした。
結局一日中雨には降られなかったので贅沢は言えません。シロヤシオにも会えたし十分です。

つづく
(結局今回も長くてゴメンナサイ)


【行程:上日向バス停8:00→大丹波川→日向沢ノ峰→蕎麦粒山→一杯水避難小屋16:00】
行動時間:8時間(食事・休憩時間含む)