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一ノ沢下山
布団一枚に二人だったが、富士山と違い天井が高い部屋に18人なので圧迫感がなくて意外と眠れた。
あれほど苦手だった山小屋の夜。だんだん私も慣れてきたのかな・・・(笑)
今日は下山だけなのでゆっくり。布団の中で気づくとご来光の時間ではないか!
慌てて外へ出ると、朝日を待つ皆さんが。
結局、この日もすっきりとは拝めなかったし、槍も染まらなかったが、
十分美しい山の朝を迎えられて大満足。
小屋の部屋の窓から見える「槍ヶ岳」「大キレット」
肉眼ではハッキリと槍ヶ岳山荘の赤い屋根も見えていた、空気も澄んだ綺麗な朝だった。
朝食済ませ、タクシーの予約も入れて・・・さようなら、常念岳。またね、槍ヶ岳。
360度、どこを見ても美しすぎて、離れ難くてなかなか下山の一歩を踏み出せずにいた。
7:25、下山開始。
急な登山道を下り始めると、すっきり晴れた「常念岳」がお見送りしてくれた。
さすが、私が下山し始めると晴れるんだよね。3日間で今日が一番天気がよさそう。
苦手な下りをモタモタ降りていくうちに、「最後の水場」ゴウゴウ流れる一ノ沢に着いた。
滑落注意と地図に合ったけど、ロープがはってあるから全く怖くない。
私には奥多摩の方がはるかに怖い 整備された登山道ってこんなに歩きやすいんだ、と感じた。
胸突八丁辺りまでは登ってくる人も多く、すれ違いにちょっと時間がかかった。
暑さが苦手な私にとっては、このルートは最高に気持ちが良かった♪
沢風が涼しいし、水はいくらでもあるし、ここなら夏、登りにとっても生きていけそう(笑)
9:30、烏帽子沢出合で休憩。この後はどことなく北八ヶ岳に似た森の中を緩く下っていった。
大滝ベンチあたりの傾斜が緩んでからが結構長く、飽きてきた頃やっと「山ノ神」到着。
ここからもうひと歩きで10:45「一ノ沢登山口」についた。
お疲れ様~~~~ 無事に今回の山旅を終えることが出来ました。
【9/19・CT】常念乗越7:25→最後の水場8:05→烏帽子沢出合9:30→一ノ沢登山口10:45 行動時間3時間20分 休憩含む
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予約したタクシーに乗り込み、予定していた「ほりでーゆ」へ。
ところがこれが大失敗!!
山地図にもここしか載ってなかったし、常念小屋で割引券も置いてあったのでなんのためらいもなく行き先を告げる。
タクシーはグングン走り、市街地近くなってきた。
あれ?こんなに駅よりかな?と思ったら信号を右に折れ、常念岳方面へUターンするように進むではないですか
そうなんです、地図では読み取れなかった、一ノ沢登山口から温泉までは道路が直接繋がっていなかったのです!
ゴルフ場の脇を通り一旦、市街地に行ってから、また戻るようにしかない車道。
三股からは通り道になるようですが。
車の運転をしない私たちは、こういう地図読みが出来ないという事を思い知らされ反省。
なんと温泉までのタクシー代金は¥4300・・・温泉に行くだけで¥4300・・・新宿から松本までが¥4500なのに・・・
とあまりのショックで温泉の写真は一枚も撮ってなかった(笑)
温泉が悪いわけじゃないんですけどね。
ちなみにその後、豊科駅までは¥2500くらいでした。
豊科駅から見上げた「常念岳」は雲の中、2年前と同じ光景だったけど、
満足度が違うと見え方も変わって来るから不思議。
今度ふもとから見上げたら、あれが常念岳・・・とわかる様になれたのが嬉しかった。
銀座と呼ばれる訳がわかった、雄大なパノラマが広がる夢のようなトレイル
きっと又絶対、ここを歩くことでしょう。
それほどに素晴らしくて、楽しい、大満足なリベンジパノラマ銀座の3日間でした
おしまい。