カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

花の山不忘山

2022-05-29 | ヤマのこと

2022.5.28(土) 南蔵王の不忘山へ


5月末が期限の新幹線優待券を使ってしまわないとならない。
ホントは先週行く予定が天気がダメだったので、もうこの週末しか使える日がない~
白い花が咲き始めた山に行きたいな、平標山かな・・・と思ってたら不忘山もイチゲが咲き始めているという。
去年は泊りで行ったけど、調べてみたらここだけなら日帰りで行けそうではないですか!
と急遽朝一の新幹線に乗り白石蔵王駅へ。



昨年同様、駅からタクシーで白石スキー場登山口へ
登るスキー場の斜面から振り返ると海が見えた。



この日の天気予報はまた直前に変わり、”晴 風速23m てんくらC”
山の天気は行ってみなけりゃ解らない、晴れならなんとかなるでしょう、と来てみましたが
平地でも強い風、樹林帯でもゴウゴウと風が音を立てて木々の揺れが激しかった。



降りてきた人に
「上はひどい風ですよ、お気をつけて!」
と言われつつ、この日は気温が低かったので暑さに弱い私も楽に歩けていたので進みますよ~



樹林帯ではショウジョウバカマ・マイヅルソウ・コイワカガミ・ミツバオウレン・リンドウ
お久しぶりのイワナシなど
さすがにまだ花の種類は少ない。



稜線の強風に備えて弘法清水で休憩します





ここでは大好きなシラネアオイが木々に守られながらいっぱい咲いてて元気をもらった。



さて、ここからが真面目な登り
目指せイチゲちゃんコザクラちゃん



と、あらら?さっきまであんなに空が青かったのに、雲がぐんぐんと・・・



下界は明るいんだけど・・・



メイン目前にガスがやってくるとは・・・



あーーー



カエル岩まできたら、予想通りの暴風
何かにつかまっていないといられないほどなんですが、結構降りてくる人がいます(凄)



そして空は真っ暗(-_-;) ここから山頂までは10分
ガンバレって言われても、私は頑張れません・・・

ということで、いつものようにピーク踏みたいダンナ様だけ行き
私は出来るだけ風をよけられる場所で待っていましたが、
あまりの寒さに持ってたカッパを着込み、かじかみ始めた手に慌ててグローブはめて待機。

こんな天気でも私の目的は果たせたので、満足です♪



ハクサンイチゲとミヤマキンバイ(強風で写真撮るの大変)




ユキワリコザクラ








昨年より2週間早く来ているので、花数は少ないですが
咲きたてのみずみずしい花たちを愛でられたので十分です、目的達成♪

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ダンナの戻りを待つ間のこと。
朝、タクシーで向かう途中でひとり歩いていた短パン青年を抜かしていったのですが、
あんな何もない人もいない車道をどこへ行くんだろう?と思っていたらなんとその青年が山頂から降りてきた。
「さっき車道歩いてましたよね?」と言ったらなんと白石駅から徒歩で登りに来たというではないですか(驚)
田中陽希さんみたいだね、としばらく話しているうちにダンナ帰還。

下山ルートの話をして、じゃ、と疾風のごとく降りていきました。



下りは南蔵王縦走路の登山口のある「硯石」方面へ
というのも、調べているうちにこちらへ降りれば七ヶ宿(しちがしゅく)町営バスがあり駅まで戻れる
こっちならタクシー代6,000円節約できるから、何が何でもカエル岩までは来ようと頑張りました・笑



暴風は容赦なく叩きつけるので、何度か煽られ岩に足や腕をぶつけたり転んだりしながらガレ場を降りていく。
1~2分に1回くらいの周期でゴゴゴーーっと爆風が来るのがわかってきたので(でも時々周期が変わるから転ぶ)
爆風の時はしゃがんで、通り過ぎたら歩きだす、しゃがむ立ち上がる、しゃがむ立ち上がるのリズムを習得し(笑) 



無事樹林帯の安全地帯へ。ほっとした~ 
ここでようやく登山道脇でランチをしてたら、雨がぽつぽつ・・・は?晴れは?



また脱いだカッパを着て歩き出す。
ミツバオウレン



ムラサキヤシオ



と思ったら、なんとシロヤシオも咲いているではないですか~
ひとつの山で3月4月5月6月に見れる花が全部見れちゃったお得感が。



トンネルまではいかなかったけど、まだつぼみもたくさんあったので最盛期は良いのかも。
緑が濃いし誰にも会わないし、こっちのルートもいい感じ~



ナガハシスミレ・チゴユリ・エンレイソウ・ミヤマスミレ



ヤマツツジ・ツクバネウツギ・ユキザサなど
ルートが違うと見れる花も違うから、やっぱりいろんな道を歩くの楽しい。



最後は緩やかに下り、登山口まで降りてきました。
はい、気くばりします(^^)/

車道に出たらバス停まで30分、という地図の通りに進みましたが、30分じゃ着かないほど遠い(;'∀')
途中、ひとけもない、車だけは通るけど自販機も何もない中”長老湖”まで歩き



湖からの不忘山
晴れてるっ(-_-;) なんそれ



バスの終点 本当にバス来るんだろうか・・・と不安になるくらいしーんとした場所でしたが、
こっちに向かってくるバス発見!無事町営バスに乗ることが出来ました。

バス乗り換え場所のファミマで降りると、先に降りて行き歩いてたさっきの男子とまた合流。
白石蔵王駅まで一緒にバスに乗り、風速23mはやっぱり登っちゃいけないよね笑と 今日の反省会や周辺の温泉の話、
日本中のあの山この山の話をしてたら1時間弱のバス時間もあっという間。
気象的になかなかハードな山歩きでしたが、思いがけない出会いがあったりで楽しい遠征でした。


昨年の縦走はこちら





【行程】 東京駅6:20⇒やまびこ⇒白石蔵王駅8:25 タクシーで白石スキー場登山口(¥6,000)9:00

     登山口9:10⇒白石女子高小屋跡9:30⇒弘法清水10:30~10:45⇒カエル岩11:37⇒山頂・待機⇒カエル岩12:00⇒
     樹林帯12:30⇒登山口14:20⇒車道歩きで長老湖15:00 

     長老湖東BS15:47⇒ファミマ七ヶ宿店16:11 バス乗り換え16:28⇒白石蔵王駅17:19 町営バス各¥200 
     白石蔵王駅17:57⇒東京19:48

     累積標高差 登り894m 下り1171m  距離12.9km 


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