つづきです。
夜中は土砂降りの雨で何度か目が覚めた。
でも、5:00頃には雨も上がり、昨日見えていなかった苗場方面の山々が・・・
幻想的な山の朝。何度見てもいいものです。
なんと青空まで見えてきて、仙ノ倉山までクッキリと見えました。
予定変更してもう一度登っちゃおうか?とも思ったのですが・・・
小屋の前からは天気が良ければ八ヶ岳、浅間山、富士山も見えるそうです。
木々の間には初めて見る独特の形の「苗場山」がくっきり。
以前「遊仙閣」がまだ営業している頃は、屋根の上に布団を干しているのが良く見えたんですよ。
と寂しそうに小屋番さんが話してくれました。
さてそろそろ出発しなければ間に合わない。
今日は群馬県側へ降りる予定。
以前から一度行ってみたかった温泉へ降りるルート。
そこの温泉の日帰り入浴は午前中しかやっていない。
だからどうしてもここを降りて行きたかった、去年からずっと暖めていた企画だった。
ところが昨夜、宿帳記入した後、オーナーさんが素泊まり小屋にやってきて、
「そっちにおりるの?あのね、そのルートはヒルがいるんだよ・・・」
「えっ!ヒ・・ヒルですか・・・いるんですか・・・こっちにも?」
「いるなんてもんじゃね~んだよ、そりゃ~もうわんさかと」
「え~~どうしよう・・・・ほかのルートもいるんですか?」
「うん。このエリアは全部いる。新潟県側はいない、群馬県側だけにいるんだ。
だからね、絶対立ち止まっちゃダメだ。ヒルは震動と人の体温で起き上がる
足をドン、っと降ろしたらヒュッ、て起きて、ペタン、とくっつくから。
一気に駆け下りるんだ休んでいいのは橋の上だけ。橋が3本架かっているからね、その橋の上だけ」
地図を広げ、丁寧にあっちだ~こっちだ~と教えてくださいました
そんな話を聞いた昨晩、作戦会議。
車道を歩いて帰ろうかとも相談したのですが、とりあえず行って見よう。
どうしても行きたいコースなんだから。
6:00、覚悟を決めて出発です。
青空も出発前にはまたガスの空に変わってしまいました。
こちら側は比較的緩やかなコース。上信越自然歩道(中部北陸自然歩道)というらしいです。
小屋の奥さまが「三国山方面はそろそろキスゲが咲いてるかな~」と仰っていたのですが、
なるほどちらほらとキスゲの姿が。
大源太山(河内沢ノ頭)への分岐で休憩。誰にも合わない静かな朝の登山道。
(三角山山頂)
それでも小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいくと、
こんな天気にも関わらず、登ってくる人とすれ違うようになりました。
いくつかの小ピークを越え、今日最後のピーク「三国山1636m」到着。
ここからは眺めが良いそうなのですが、全く何も見えません!!残念。
三国山から下がキスゲのお花畑らしく、つぼみがたくさん
まだちらほらしか咲いていなかったので、見頃はあと1週間くらい先でしょうか・・・
(右:三国権現)
三国峠1300mまではず~~~~っと木の階段を降りていきます。
雨で滑るし、ナナメになったところもあったりで、気を使います。
登ってくるのも大変そうですが、皆さんキスゲを目指してこられている様で、
悪天候にも関わらず、7、8組の方々とすれ違いました。
車道に出ました・・・
一旦車道を歩き、上越橋を渡りすぐ右手に沢沿いに下りる道があります。
ここから1時間弱が恐怖のヒルヒルロード・・・一旦休憩して・・・
急げ~~!夕べの作戦通り、間を空けずに歩くんだ~~
前を歩く人が起こしたヒルを後ろでキャッチしないように!写真撮ってる場合じゃないよ!
と歩き始めると、なんとさっきまで霧雨だったのに、薄日が差してきました。
本当なら沢沿いの清清しく美しい登山道だと思うんですけど・・・
歩き始めて10分、湿った葉っぱの塊の場所から・・・でてきました
「ぎゃぁ~~~~でたぁ~~~ヒルッち!!」
前を行くダンナに「早く歩いてよ!」と言ってるのに、
俺には見えない、とか言っちゃっていつもより歩くの遅いじゃん(昨日の仕返しか)
(イメージイラスト)
ダンナの振動で今まさに起き上がったヒルっちが、
地面から、石の上から、にゅ~~っとユラユラつやつやと光りながら揺れているその様ったら・・・
もう鳥肌立ちっぱなしです。
皆さんはヒル経験ありますか?
・・・・・・・・・・・・・・・?
では、せっかくなので経験ない方の為に・・・。
注:ここからは「しゃくとり虫系」大丈夫な方だけご覧下さい。
お待たせしました♪これがヒルっちです
(左:靴にぺっとり 右:橋の下にポイしたのに、数秒で這い上がってきた!)
立ち止まらなかったのに、やっぱり付いてた!!(でもこれは小さいほう。大きいのは全長4cmくらいあった)
でも二度目になると不思議とちょっと冷静。手で掴んで、ポイッ、です。
いるのが解っているから気づくの早いので、靴とカッパの上にしかいませんでした。
食われなかった~~ヨカッタ。
そんなスッタモンダを終えると、乾いた砂利道になり一安心。
なんとなく観光地っぽい滝があるなー、と思ったら・・・
10:50、お目当ての「法師温泉」に到着しました。
さすがに歴史のある温泉、秘湯の風情一杯でいい感じです。
宿もひなびた感じなのですが、手入れ良く、大事にされているのが解る宿でした。
ヒルがついていると警戒されているので、ザックも靴も外に置き去りにしたまま中へと入ります。
本当はこの「長寿館」の目玉は国登録有形文化財指定されている「法師の湯」
建築されてから1世紀以上経っている浴槽で、純度100%の源泉が、
下に敷き詰めた玉石の間からポコポコ自然湧出しているそうです。
但しここは混浴(タオル等使用不可)。女性専用時間は夜間のみで日帰りでは入れません。
最初は日曜の朝から混んでないでしょ~、と入る気満々で来たのですが甘かった。
人気があり入浴客が多すぎてさすがにムリ・・・諦めて脱衣所から覗くだけとなりました、残念!
お湯は硫黄泉でぬるめ、軟かい肌触り。
旅人たちや土地の人が、温かい湯に体身をゆだね心を癒した遠い昔の風景が、
浮かんでくるような素晴らしい温泉でした。
群馬もいい温泉一杯ありますね♪
帰りはバスがないので宿でタクシーを呼んでもらい、猿ケ京温泉まで(約¥3300)
バス待ち時間に地元の食堂で昼食を食べ、「後閑駅」までバスに揺られ、
湘南新宿ラインで帰りました。
その昔、越後と関東を結ぶ重要な街道であったというこのルート。
その一部ではあるけれど去年から歩いてみたかった、そしてどうしても入りたかった温泉
ヒルというアクシデントはあったけど、念願かなってシアワセな二日間でした。
今回歩いたルート。
黄色の点線内がヒルヒルエリアです。ご参考までに。
【交通】往路:東京駅6:32(新幹線たにがわトクだ値30%割引¥4560)→越後湯沢駅8:04 南越後交通バス8:20→平標登山口8:50¥580
復路:法師温泉から猿ヶ京(タクシー15分¥3300)関越交通バス猿ヶ京13:25→後閑駅13:55 JR後閑駅→高崎駅→新宿(高崎より湘南新宿ライングリーン使用)¥2520+グリーン料金¥750
※スイマセン、お花は書ききれませんでした。別ページにて。
わぁーいいなー♪ここ、CMでも使ったトコじゃない?
法師温泉はず~~っと行きたいと思っていながら
まだ行けてない温泉。
さすがcyu2さん、ナイスなセレクトだね!
で・・・ヒル・・・ここにもいたんだ・・・
日本全国、やっぱりいるのよねぇ。
1匹や2匹ならいいんだけど、
3~4年前に丹沢で見た昼は、うようよ・・・だったの。
鳥肌もんだわよ。マジで。
その時の光景が頭に残ってるから、ヒルはやっぱり苦手だなー
ところで
アッチの方のお山ではヒメサユリが満開だったのに
ここはもうキスゲが咲き始めてるんだね~
あぁ・・・ホントに花が移り行くのは早いわ。
いいなぁ平標山。あっちに見える苗場山とセットで行けたらいいのになぁ~
先月行く予定でしたけど野暮用で直前に中止になったのでした(涙)
お花がとてもきれいなんですよね。
チョット遅かったのですか、残念でしたね。
温泉は法師温泉だったのですね。
私も何回か入ったことあります。
でも日帰りだから混浴風呂は入ったことないのです。
いつかお泊りで行ってみたいですが・・
そちらへのコースがヒルヒルとは知りませんでした。
私まだお目にかかったことないです、幸いなことに(^^ゞ
cyu2さん勇気ありますね~すごい!
後編はきっと大源太から三国山だと楽しみにしてました。
実は三国山から大源太山を秋に歩いてみたくて その前に一度下見をとチャンスを待っていたところです。
ぐずぐずしているうちにお花の時期を外れてう~ん
次はニッコウキスゲか~なんてね。
先日の浅間に負けちゃってテンションも少し下がり気味なので今年はないかもですが。
我が家は当然群馬側から入るつもりだったのでヒル情報はほんとにほんとにありがたいです。
三国山のほうにはいないんですよね
そういえば昔 群馬の吾妻渓谷で観光に行ったのにヒルに襲われた友達がいました。
越後湯沢の近くに清津峡というハイキングコースがあってなかなかいいと聞いたのでいつか歩いてみようと思ってるのだけれどまさか・・・
でも新潟側にはいないんだよね・・
まだ襲われたことはないけれど想像しただけでもうだめです!
cyu2さん すごい 勇気ありますね!!
すごい綺麗なお山ですね~、全然知らない場所だったのでワクワク読んでしまいました。
しかも相変わらずの活き活きトレイルでとても参考になりますです。
それにしても・・・・。丹沢のヒルっちよりなんか大きい気がします。それを素手でポイってできちゃうのですか・・・・。
もうこれはヒル将軍レベルだと思います。ここにまたソルジャーが誕生しました。・・・。
>前を行くダンナに「早く歩いてよ!」と言ってるのに、
>俺には見えない、とか言っちゃっていつもより歩くの遅いじゃん
あははw。旦那さん、流石。胆がすわってますねぇ。これはヒルキングレベルですねw
イメージイラストがなんか可愛いくてホッとしました。
ええ。そうです。ぼっぼくはヒルっちと血を分けあった仲ですから。愛着がわ・・・湧かないですwやっぱ無理です。
虫刺され、痒みとかはないですか?
ブヨかアブかなって思ってるのですけど。
頭刺されると首のリンパが腫れちゃったりするので心配です。
自分の場合は頭にミツバチがちくって来て、2週間で治りましたです。
それではまた☆
私は今回行くまで知りませんでした。
懐かしいポスターが貼ってあるなぁ・・・と思っていたらそういうことだったんですね。
でも・・・すごい昔だよね?
恐るべし記憶力
>丹沢で見た昼
ってどんなヒル~~~?
やった!久々にとったど~~(笑)
アッチのお山ってどこですか?
ヒメサユリってどこに咲いてるの?
わ、そっちにすればよかったかな。
ヒメサユリ、まだ未体験なんです。
見たいお花が一杯あるね
あ、ハイジ早く見たいんだけど、会社では・・。
もうちょっと待ってて。
って先週は仕事だったからどちらにしてもダメでしたね
おっと訂正です!
手でポイできるのはダンナです、私は「とって」と言うだけです、さすがに(笑)
>私まだお目にかかったことないです、幸いなことに(^^ゞ
それ、すごいですよね。
何百って山、歩いていらっしゃるのに。
私なんて数えるほどなのにもう2回目
ホントは嫌いなんですよ!
家に着いても木の枝とか、茶色のものを見ると「!」とびくついてしまいましたもん、2日間ぐらい
こんなんがウネウネと靴やズボンについていたら最悪ですね!
実のところ僕は今まで一度もヒルにやられた経験がないんですよ。
僕の活動している山域にはあまりヒルがいないようなのです。
温泉は残念でしたね…
しかし混浴のみっていう温泉、未だに結構多いですよね、特に山奥の秘湯のようなところに。
女性の方だと混浴だと入りづらいですから、もう少し何かしらの配慮があってもいい気がしますね。
ヒメサユリはsanaeさんの最近の記事にもあったよ~
会津の高清水公園!
すっごい群生してた!プリティ~~♪の一言に尽きる!
あと、ヒメサユリと言えば「浅草岳」?
去年のアフーさんの記事にもあったよ^^
ワタシはもうしばらくお山へは行けないから
ヒメサユリはもう無理だー
せめてキスゲだけでも見たいなぁ~見れたらいいなぁ~
あぁぁ・・・気づいちゃった?w『昼』
ポチッとやってから『あ゛~~~~・・・』と気づいたのだ。
たまにはcyu2さんにも花持たせてあげないとね~w
ワタシからのプレゼントだ~~い
それから、ワタシの記憶力について
そうそう、すっごくいいでしょ?記憶力。w
どうでもいい、忘れてもいいようなことはバッチシ覚えてるのw
大事な、「コレ忘れたらいかんぜよ」って事は忘れるんだけど。
しょうもないっす。
で・・・『すんごい昔だよね』
って言われると、高峰秀子と同年代だと思われる(笑)
ちゃうよ。まだプリップリッに若いよ!(うぐぐ・・・苦しい)
最近嘘つくと、息が出来なくなるw
JR東日本 フルムーンのCMで使われてました♪
ほんと、なんでこんな事まで覚えてるんだろ?
昨日の夕飯覚えて無いのに。
あ、昨夜は「和民」だったw
今回もいい山歩きでしたね。
「山の家」、とっても快適そうですねー。
山ノートにメモしましたよー。
それにしても、cyu2さん!
ガスだけでなく、ヒルも呼んじゃいましたねー。
さすが、人気者!
呼ぶオンナ、cyu2さん!
次は福を呼んで、サマージャンボ当選かっ!!
私もヒルはダメです。
ヒルっていう名前からしてイヤ!
いかにも吸い付きそうな語感。
もう少し、可愛い名前なら・・・フクチャンとか。
同じか・・・。
あっ、靴、だいぶ馴染んできたような色合いですね。
履き心地はいかがですか?