今頃夏山レポで季節感なくゴメンナサイ。やっと書き上がりました(^^;;
2013.8.10(土)~12(月) 初めての鹿島槍ヶ岳へ行ってきました。
夏休み、と言っても4日以上の連休はない我が家。
土日を利用してどこかへ行くつもりだったところへ、友人のJちゃんが急遽加わることになりました。
なぜならJちゃんの相棒も今年は仕事が忙しく、土日以外連休なく夏休みもなく高山に行けない。
女子一人での遠出は不安だけど我が家とならOK、とお預かりし、3人での山旅となったのでした。
待ち合わせ場所は早朝の扇沢バス停。新宿からの夜行バスが3人揃って押さえられなかった為です。
まあ、お互い夜行バスは慣れているので乗るバスを間違えさえしなければ自動的に扇沢へ。
無事合流し準備を整え”柏原新道”へ。
扇沢といえども夏は暑い。暑いの苦手な女子二人はすぐに汗だく。すぐに休憩。すぐにおやつ。
そんなんだからなかなか進まず、このまま種池で終わりでもいいよね~なんて早くもユルユル発言。
Jちゃんは私がプレゼントした”あまちゃん・北の海女”手ぬぐいを締めなおして気合を入れてくれました
柏原新道は緩やかで歩きやすい登山道(それなりに苦しかったけど(^^;;)
コバイケイソウの斜面の向こうに写真でよく見る赤い屋根が見えた。
この辺りはお花畑で・・・
とーても気持ちの良い場所でした。山荘前のベンチでランチを済ませ時計を見るとまだ11:30。
今日をこれで終わりにするにはやっぱりまだ早いと、冷池山荘目指して出発。
チングルマ咲くお花畑の脇を、まず目指すは”爺ヶ岳”
あらら・・・だんだんガスに覆われて・・・山頂着いたら真っ白でした。
爺ヶ岳からは緩やかにアップダウンを繰り返し、すぐ着くような気分でいたからまだかなまだかな・・・
と思ってたら前方にようやく冷池山荘が見えてきた。結構崖っぽい所に建っている感じでイメージと違った。
到着~♪この草の中が小さな冷池。
今回、このエリアならテント担いでもそんなに苦じゃなさそうだけど、
3人でテント1つじゃ狭いし2つじゃ無駄に重いし最近テン場は激混みらしいしどうしよう・・・
と悩んだ結果、大事なムスメを預かってるのだから、ここはどーんと(?)安全に小屋泊自炊としました。
種池・冷池の小屋はお盆時期は比較的空いているとの情報でしたが、やはり小屋にしてよかった。
トイレも超きれい、ウッディで広い小屋。混雑もなく一人一枚のお布団であっという間に眠りに着きました。
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翌朝、小屋の朝食準備からいい匂いがする中、ピストンなので身軽に出発です。
小屋からちょっと登るとテント場についた。
気持ちよさそうなロケーションですがウワサ通りトイレまでが遠く、小屋までの途中一箇所崩落箇所が。
酔っ払って夜トイレに行ったら私なら転げ落ちそう・コワイ笑
山頂はまだ見えていないけど、青空が眩しくて嬉しくて駆け出したくなるような気持ちよさ♪
まずは一つ目の”布引岳”へ。朝の気持ちの良い空気の中、雲がぐんぐん流れていく。
一旦下って今度はいよいよ鹿島槍ヶ岳、すらりと伸びた尾根が清々しい。
この辺りはお花畑で・・・
たくさんのお花が風にゆらゆらと。ミストが適度な潤いになって本当に気持ちの良い尾根歩きでした。
最後の一登り。ガスで見えていなかった周りの景色が、山頂に近づくと見えてきた。ワクワク
空が近くなったら・・・”鹿島槍ヶ岳2889m”到着~ ヤッタ、青空だ!
気持ちの良い天気になり、雲の中から色んな山々が姿を現した。目の前に剱岳。
遠くに槍ヶ岳のトンガリも見えてきた。眺めているだけで全然飽きない山頂、Jちゃんと保護者のツーショット(笑)
しばらく展望を楽しんだら、時間もたっぷりあるので行きますか、北峰へ。
下りの最初は高度感があって緊張したー!踏み外したらどこまで落ちるのかと思ったけど、
帰り、登りにとったらなんにも怖くなかったー。そんなものですね・笑
でも片道25分のCTじゃ着かないです、私。モタモタしてます。
吊尾根、イワイワ乗り越えて~~。
八峰キレットへの分岐を越えて一登りしたら「北峰」到着。めちゃくちゃ狭い山頂でした。
山頂標識になぜか蝉が止まってる(笑)ジィージィー賑やかに迎えてくれました。
こちら側から眺めるとなかなか迫力あるね~、南峰。
また来た道を南峰にもどり、おやつタイム。お名残惜しいけどきりがないので冷池山荘まで戻ります。
白馬方面はガスの中から姿を見せてはくれなかったけど、ずーっと山頂にいても飽きないほどの気持ちよさでした。
楽しい山だったねー。
ガスが寄せては返す・・・快晴ももちろんいいけど、こういう眺めも夏山らしくて好き。
お花畑で見た、初めての花。なんという花だったんだろう?→シナノナデシコ 教えていただきありがとうございました。
と楽しい尾根歩きを終え、冷池山荘に戻り、軽くお昼を済ませて最出発。
デポしたザックを背負い直し、昨日来た道を戻ります。
ここからは天気が良くて暑いー!なんて今考えれば贅沢な話ですが・・・風の通り道では気持ちよい尾根歩き。
途中一箇所だけコマクサが咲き残っている場所があり、槍とのツーショットを狙いましたがガスが切れませんでした。
昨日も登った爺ヶ岳。巻き道もあるのですが昨日はガスだったんだもの。
今日は今日で登らないとね、と登っていきました。
爺ヶ岳南峰の山頂でまったり流れる雲など眺めていたらガスが流れて、あれ?もしかして見えそう?
ヤッタネ!さっき歩いたのはあそこだ。南峰・北峰の双耳峰がどちらも姿を見せてくれました。
昨日とは違い、ガスはあるものの素晴らしい展望に恵まれ大満足で帰ります。
爺ヶ岳からはゆるやかな雲上の散歩道。こんなに気持ちいい山なのに山ガールには一度も会わず・笑
イマドキの山BOY&GIRLは来ないのか?静かなオトナの山域といった感じでとても気に入りました♪
種池山荘到着。今夜もここに泊まります。
無理すれば帰れないこともないのですが、車じゃない私たちがこの時間に降りても夜、温泉も入れず帰るだけ。
明日も休みだしなにもわざわざ暑い下界に(この日は36度の暑さだったらしい)戻る必要もない。
涼しい山の上で生ビール!夏山の醍醐味はこれですよ!日没まで宴会は続きました。
種池山荘の向こうに日が沈みます。
写真には全然撮れていないのですが、20時頃でもきれいな星空と流れ星が見れました。
昨夜はガスで見れなかったから、やっぱりもう一泊してよかったね。
この日も小屋は満室ではなく、一人一枚の布団でゆーーーっくり眠れました。
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最終日の朝。山で迎える朝は、なぜ何度体験しても心に響く美しさなのでしょう。
立山が浮かび上がり、
針ノ木の向こうに水晶岳のとんがりも見えた。わぁーーまた行きたいなぁ。
帰り際、小屋にいらした遭対協の方に三人の記念写真を撮ってもらってから帰りました。
いつもなら夫婦喧嘩勃発もある二人山行、女子が一人加わるだけで和やかで明るい山旅になった・笑
ポーター付きシェフ付きのお姫様(風)山行、こういうのもたまにはイイよね。
Jちゃんの相棒はこれなくて可哀想だったけど・・・女子的には楽しかったね
帰りも柏原新道を扇沢まで戻り、バスにて薬師の湯へ。
こうして無事保護者代わりもした山旅は、夏休みの楽しかった思い出として心に刻まれたのでした。
おしまい。
【行程】1日目:扇沢バスターミナル6:20→種池山荘10:50~11:30→冷池山荘14:25
2日目:冷池山荘6:20→布引岳7:25→鹿島槍ヶ岳南峰8:15~8:35
→鹿島槍ヶ岳北峰9:20~9:40→南峰10:08~10:30
→冷池山荘12:00~12:40→爺ヶ岳14:25~15:00→ 種池山荘15:40
3日目:種池山荘6:10→扇沢バスターミナル9:10→長野駅→バスにて新宿駅
※かなりきままに歩いて・・・の時間なので参考にはならないと思いますスイマセン。
鹿島槍を配したお晩夏の花畑が最高ですね。
トウヤクリンドウも、とっても素敵に撮れてる。
やっぱ、てっぺんではビールだよね。しばらく
こういう山をやってません。
なんだろう、この花…。シナノナデシコですね。
ついこの間までこんな夏山を歩いていたのに、もうすっかり秋も深まって来ましたね!
長野県側から上がってくる熱気?はここは出やすいところなんですね。
私は行った時に初めて見て、面白い現象だなぁって思いました。
二泊にしたことで余裕があって羨ましいですなぁ。
南峰は私はパス(疲れ果てて)しちゃったから心残りだけどあの時はもう歩けなかったもの。
それに青空が素晴らしいです。
冷池のテント場は眺めは最高と思うけど、
あそこを下りてWCに行ったら、私も絶対に落ちるな~って思いました。
そうそう、cyu2さんはもう高所恐怖症は卒業ですね!
そんな話をこの前の飲み会でみんなでしていたのでした(^^♪
鹿島槍ヶ岳、懐かしく拝見しました。
私も2005年8月に行って、一面のコバイケイソウでした。
今年はコバイケイソウの当たり年だったので、種池山荘前はきれいだったでしょう。
そしてシナノナデシコもあそこで初めて見ました。
柏原新道は歩きやすくて、爺ヶ岳南峰からは剱岳が目の前だし、あのルートはいいですよね。
ところで、山ガール?
私たちオバサンから見れば、cyu2さんは確実に素敵な山ガールですけど・・・(笑)
そしてシナノナデシコも!!
早速追記させて頂きました。
この日(も)天気のせいか眼が悪くなったせいか?
オートのくせに自分が狙ったはずのポイントにピントがあってない写真ばかりが出来上がりまして・・・
山行途中には画像を見ないので、家に帰ってガックリだったんです。
シナノナデシコもしかり・・他にもたくさんお花の写真を撮ったのに使えるものは少なく・・・
どうも山登りとカメラの両立が出来ないようです^_^;
ま、自分の記録として・・・なーんて言ってるから上達しないんですよね。
はい。我らビールの為に山に登っているようなものですから。
同じビールでもこの生ビールの味は下界では
味わえませんもんね(~o~)
今年のお盆の時期は好天に恵まれてよかったですよね。
その後が散々で今に至る。。。みたいな・笑
そりゃぁあれだけの距離を一日で歩かれたんですから、矢車草さんたちは。
よくぞまあ、さすがお二人は健脚だと感心しました(*^_^*)
私なら、山頂で疲労遭難してます(笑)もしくは種池にテント放置で冷池でビールビバーク。
でも午前中の早い時間に種池に着いたら、やっぱりじっとはしていられませんよね、わかります。
んで、行ってしまったら戻るしかない・・・お疲れ様でした♪
そう、あのテン場から小屋への崖、あそこは夜」酔っ払ってたら奈落の底行き・・・怖くて絶対無理です!
それから冷池から尾根に上がるところのお花畑、あそこ空気が溜まる場所?ムンムン暑かったですよね、
私たちは帰りに「あっつ~~」と思いながら降りてきました。
北峰、楽しかったです。
矢車草さんたちなら八峰キレットつなげて歩けますから、次回はそちらから♪
で。高所恐怖症?ムリムリ、絶対無理。今でも無理。
できるだけ歩きたくない!怖いところ歩くときは無口で冷や汗ですから!
それりGさんがそこまでの恐怖症と先日伺って驚いているんですよ!信じられない!
その辺り、続きはどん底で突き止めますか!(汗)
シナノナデシコ、sanpoさんもあそこで初見ですか?
わーい。私も初めてでまったく解らなかったんです、皆さんに教えていただきありがとうございました。
帰ってきてからsanpoさんが八峰キレット歩かれたの見て、さすがすごいなぁ・・・と遠い目で拝見しました。
あの分岐からどうやって?あの尾根を五竜まで行くのか?けんとうすら付きませんでした。
でもこの日も数名の方はキレット小屋目指していかれていましたね。
単独の山慣れた方が多かったように思います。
ええ?山ガール?ダメですって、そんなこと大きな声で(汗)
服の好みが若いだけで、良く見ればしわだらけ、
体力も中身もsanpoさんたちよりずっと情けない中年ですから!ナイショでお願いします。
いやほんと、イマドキの若者は全然いませんでしたね~。同じ北アでもこちらは静かなもので。
それがまた、良かったんですけどね、ざわついてなくて、我ら中高年には♪
アクセスも良いし、また涼みに行きたいと思いました。
しかもいいお天気で♪ よかったですね。
冷池から鹿島槍までの お花と山の写真がいいですねー
とっても新鮮に感じました。
よく考えたら、私、ここの景色な~んにも見てないんです。
青空だとこんなにステキなんですね。
そして、意外と静かなのにびっくりでした。
また行かなくちゃです。
そうそう、話題のシナノナデシコですが、こんなに高いところに咲くのですか。
私は上高地の河原とドンドコ沢の河原でしか見たことないので
ずっと低い場所に咲くのかと思ってました。
お天気にっ恵まれた山行があって、読ませていただく方としてもほっとしました(^^ゞ
で、私もはなねこさん同様、ここの景色なんにも見てないの。
この夏、リベンジしようかなんて思ってたんだけど
ぐずぐずしてて行かずじまいでした。
この時期の週末にしては、ずいぶんすいてるのにびっくりです。
マズったなぁ。
で、sanpoさ~ん
>私たちオバサンから見れば、cyu2さんは確実に素敵な山ガールですけど・・・(笑)
これ、同感なんですケド…私たちの「たち」には私ももちろん想定内ですよね(^^ゞ
何て爽快な稜線!
天候に恵まれて歩く稜線としては最高ですね!
私も気分爽快になれました。アリガトー!
目の前に剱岳、羨ましすぎ!!
中学生の時、松本清張の『遭難』を読んで初めて覚えた山の名前が鹿島槍ヶ岳。
未踏の山域として後立山連峰は今年の有力候補だったのですが、初心者の悲しさで『有名な』穂高、剱を優先させてしまいました。
来年こそ小説のコースをじっくりと行きたいと思います。
間違いなし!!(笑)