Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年4月30日(土) シャクナゲ群落の三本杭と、四万十川支流にある滑床渓谷を歩く!

2022年05月02日 | 山登りの記録
■メイン写真
滑床渓谷のハイライト・雪輪の滝。400m近くある壮大なナメ滝だ。


■今回のコース
万年橋登山口→御祝山→三本杭のたるみ→三本杭→三本杭のたるみ→熊のコル→
奥千畳→千畳敷→雪輪の滝→万年橋登山口


今年のGW前半戦は、四国・愛媛県へ。
日本一の清流として知られる四万十川の支流・目黒川の源流部に、すばらしい渓谷が
潜んでいる。
鬼ケ城山系の日本300名山、三本杭とあわせて歩いてきた。
桧尾根のシャクナゲ、ブナ群落と、果てしないナメ天国にタメ息の連続であった。

前日は宇和島市内で宿泊した。
道中、雨だったこともあり、ほとんど渋滞もなく到着できた。
その雨も止んだので、ホテルにチェックインする前に宇和島城を観光した。



宇和島城は現存12天守(江戸時代以前に建てられた天守が今も残っているもの)の
ひとつ。もともとは1601年に藤堂高虎が築いたが、伊達政宗の長男・秀宗が
宇和郡を拝領して以来、伊達氏9代の居城となり、天守は1666年頃に伊達2代藩主・宗利が
大々的に建て替えたものだ。



天守からは海が見下ろせる。築城当時は、すぐそこまで海だったという。



城に行く途中で見つけたムサシアブミ。テンナンショウ属で、巨大なマムシグサと
いった感じだ。



さて、4月30日、山行当日を迎えた。昨日とはうって変わって快晴だ。
滑床渓谷の駐車場へ直行。支度を整え、万年橋登山口から案内看板を巻くように
三本杭への登山道に入る。



御祝山まで、そこそこの急登でが続く。標高差で200mほど登って林道を渡り、
さらに急坂を行くと大嵓の滝への分岐がある。尾根道をとって登り続けると
シャクナゲが現れた。



森の新緑が、同じ時期の関西の山よりも濃密な印象だ。



御祝山はシャクナゲに囲まれたピークだ。標高999mなので、我々の頭の位置は、
1,000mをかろうじて超えたことになる。



新緑は今が旬のようだ。春の日の光を受けるカエデ。



自由奔放に枝を広げたブナ。



桧尾根を彩るシャクナゲ。
地元のハイカーによると、昨年は"当たり年"で、それはもう圧巻だったようだ。



シャクナゲと新緑にウットリしながら、稜線の緩い坂を進むと、背の低いアセビ群落で
急に北東の眺めが開けた。



カメラのズーム倍率を最大限にすると、彼方に石鎚山の頂が覗いているのがわかった。



シカ除けゲートを開け、三叉路となっている「三本杭のたるみ」から、まずは
三本杭の山頂へ。一等三角点の絶景のピークだ。山頂部は広い。
西に海が見え、島々が浮かぶ。水平線の向こうに九州の山々が見えた。



山頂で昼食をとっていたら、空にハロと環水平アークが見えた。
珍しいものまで見られて、気分は最高だ。



三本杭のたるみに戻り、西への道を下っていく。ブナやカエデが美しいところだ。
熊のコルで稜線からサヨナラ。いよいよ四万十川の"最初の一滴"を目指すことになる。



目にも優しく空気も美味しい。苔むした谷道に下っていく。
"最初の一滴"の湧き水で喉を潤し、悦に入る。



ヒメレンゲがそこかしこで咲いていた。ヤマシャクヤクは花期を終えていた。



枝沢もナメ滝になっている。固定ロープに頼り過ぎると却って危ない。
滑らないように慎重に渡渉する。渡渉といっても、一枚岩の斜面なので、むしろ
トラバースといってよいが、慣れた人でないと水流に騙されて足の置き場を誤る。



奥千畳は、大きなふたつの沢の合流点。クルマがすれ違えそうなくらい幅広いナメに感動する。



枝沢の渡渉は何度か現れるのだが、前日にそこそこの雨量があったため水量が多く、
渡るのには時間と注意力が必要となった。



大岩の下をくぐるような場面も。変化に富んだルートだ。



千畳敷。こんなダダッ広い地形が谷底にできるなんて、自然の造形は奥が深い。



美しい渓流を楽しみながらも、そろそろ下山時間が気になってきた。



雪輪橋を渡ると、ようやく遊歩道の趣に変わる。岩が浸食されて丸く削られた
深い淵に圧倒されると、その左手対岸に、雪輪の滝が姿を見せる。
2007年にこの滝を沢登りで遡行し、三本杭まで突き上げたことがあるが、
あのときよりも水が多い。



ギンランが咲いていた。



遊歩道も、あちこちで滑りやすくなっていた。橋の上にも水が流れているなんて。
万年橋登山口に戻ったのは16:35ごろ。けっこう時間がかかってしまったが、
四万十川の源流とたっぷり触れ合えた。

宇和島市内で郷土料理を楽しみ(なかなか料理が出てこなかった)、
松山市内まで戻ってビジネスホテルに宿泊。
翌5月1日、石鎚山SAで、モンベルの「アウトドア・オアシス」に立ち寄ったら
メンバーの3人がクライミング体験コーナーで人工岩に登ったりして
最後まで元気いっぱいでこの遠征を終えた。

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