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■メイン写真
三郎ヶ岳の三角点。気のせいか、向きが違うような…そういうのも、ままあるということで。
■今回のコース
高井バス停前→仏隆寺→小峠登山口→高城岳→三郎ヶ岳→岩根の石仏群→
伊勢本街道出合→愛宕神社⇒高井の千本杉
M社主催のツアー登山で、宇陀の高城岳、三郎ヶ岳をガイドしてきた。
この日は、雨の合い間の1日で、終日曇天。
実際の気温はそれほどでもなかったと思うが、とにかくムシムシと暑く、大汗をかいた。
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高井から、のどかな農道を歩き、まずは仏隆寺をめざす。
路傍をみると、熟したモミジイチゴがたくさん。食べられることをご存じない方も
いらっしゃるので、みんなで味見。甘酸っぱくて、じつに美味だった。
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仏隆寺の千年桜。もちろんもう葉桜状態。
品種としてはモチヅキザクラとされ、ヤマザクラとエドヒガンの雑種らしい。
寺の説明をしていたら、私の背後の溝にモグラが走り抜けていったそうで、
皆さん、そっちに釘付け。
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登山口に向かう途中、橋から小滝を眺める。この日は水量も豊富だ。
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小峠登山口から、ササが茂る登山道に入る。
この日は残念ながらササユリの姿はなかった。
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徐々に傾斜が強くなり、鎖場も現れる。なかなかの急登になる。
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高城岳に到着。
即位前の神武天皇(イワレヒコ)が、八咫烏や井氷鹿の案内で榛原の地にたどりつき、
築いた城「菟田の高城」の候補地のひとつである。
以前は大絶景の山だったが、年々、木々が成長して、眺めが遮られつつある。
山頂に小さな祠と、奥にあずま屋がある。
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雑木林の尾根道を一度下る。鞍部から、次は三郎ヶ岳への急坂だ。
ササの茎をつかみながら、滑らないように登る。
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途中にある展望岩も、向こうの木々がかなり成長してきた。
このたりでネジキのかわいい白い花に癒された。
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三郎ヶ岳に到着。果てしない台高山脈が広がっている。
ここでランチタイムをとったが、完全に凪いでおり、蒸し暑くて仕方なかった。
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クサリがかかった急坂を注意深く下り、岩根の石仏群へ。
こんな険しい場所によく彫ったなと思わせる。
十一面観音、地蔵菩薩、日蓮坐像、そして地元の名士・石割石松氏のレリーフが散在する。
それぞれ苔むして、なかなかいい感じになっているが、じつはそれほど古くなく、明治に
なってから造られたようだ。
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明開寺(この名もまた、明治に開かれた寺)奥之院を経て、伊勢本街道に下りる。
途中、ヤマゴボウがたくさん、白い花を咲かせていたのが印象的。
本街道ではヤマグワやモミジイチゴの実が食べごろ。サンショウは丸々と実をつけて
いたりして、こうした植物とのふれあいを楽しみながら歩くと、林道歩きも楽しい。
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愛宕神社で、神武天皇遥拝所に立ち寄る。この石碑は太平洋戦争の頃の建立だろう。
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最後にクルマを回し、高井の千本杉に立ち寄る。
幹周り25m、樹高45m、樹齢約700年とされる巨木。
井戸の周りに植えられた5本の杉が育って癒着、一体化した16本の支幹がいっせいに空高く
伸びている様子は荘厳である。
歴史とビッグな自然に包まれた一日だった。
三郎ヶ岳の三角点。気のせいか、向きが違うような…そういうのも、ままあるということで。
■今回のコース
高井バス停前→仏隆寺→小峠登山口→高城岳→三郎ヶ岳→岩根の石仏群→
伊勢本街道出合→愛宕神社⇒高井の千本杉
M社主催のツアー登山で、宇陀の高城岳、三郎ヶ岳をガイドしてきた。
この日は、雨の合い間の1日で、終日曇天。
実際の気温はそれほどでもなかったと思うが、とにかくムシムシと暑く、大汗をかいた。
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高井から、のどかな農道を歩き、まずは仏隆寺をめざす。
路傍をみると、熟したモミジイチゴがたくさん。食べられることをご存じない方も
いらっしゃるので、みんなで味見。甘酸っぱくて、じつに美味だった。
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仏隆寺の千年桜。もちろんもう葉桜状態。
品種としてはモチヅキザクラとされ、ヤマザクラとエドヒガンの雑種らしい。
寺の説明をしていたら、私の背後の溝にモグラが走り抜けていったそうで、
皆さん、そっちに釘付け。
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登山口に向かう途中、橋から小滝を眺める。この日は水量も豊富だ。
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小峠登山口から、ササが茂る登山道に入る。
この日は残念ながらササユリの姿はなかった。
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徐々に傾斜が強くなり、鎖場も現れる。なかなかの急登になる。
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高城岳に到着。
即位前の神武天皇(イワレヒコ)が、八咫烏や井氷鹿の案内で榛原の地にたどりつき、
築いた城「菟田の高城」の候補地のひとつである。
以前は大絶景の山だったが、年々、木々が成長して、眺めが遮られつつある。
山頂に小さな祠と、奥にあずま屋がある。
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雑木林の尾根道を一度下る。鞍部から、次は三郎ヶ岳への急坂だ。
ササの茎をつかみながら、滑らないように登る。
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途中にある展望岩も、向こうの木々がかなり成長してきた。
このたりでネジキのかわいい白い花に癒された。
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三郎ヶ岳に到着。果てしない台高山脈が広がっている。
ここでランチタイムをとったが、完全に凪いでおり、蒸し暑くて仕方なかった。
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クサリがかかった急坂を注意深く下り、岩根の石仏群へ。
こんな険しい場所によく彫ったなと思わせる。
十一面観音、地蔵菩薩、日蓮坐像、そして地元の名士・石割石松氏のレリーフが散在する。
それぞれ苔むして、なかなかいい感じになっているが、じつはそれほど古くなく、明治に
なってから造られたようだ。
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明開寺(この名もまた、明治に開かれた寺)奥之院を経て、伊勢本街道に下りる。
途中、ヤマゴボウがたくさん、白い花を咲かせていたのが印象的。
本街道ではヤマグワやモミジイチゴの実が食べごろ。サンショウは丸々と実をつけて
いたりして、こうした植物とのふれあいを楽しみながら歩くと、林道歩きも楽しい。
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愛宕神社で、神武天皇遥拝所に立ち寄る。この石碑は太平洋戦争の頃の建立だろう。
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最後にクルマを回し、高井の千本杉に立ち寄る。
幹周り25m、樹高45m、樹齢約700年とされる巨木。
井戸の周りに植えられた5本の杉が育って癒着、一体化した16本の支幹がいっせいに空高く
伸びている様子は荘厳である。
歴史とビッグな自然に包まれた一日だった。