Mr.Dashのぶろぐ館

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2023年6月10日(土)[宇陀]高城岳と三郎ヶ岳を歩く!

2023年06月11日 | 山登りの記録
■メイン写真
三郎ヶ岳の三角点。気のせいか、向きが違うような…そういうのも、ままあるということで。

■今回のコース
高井バス停前→仏隆寺→小峠登山口→高城岳→三郎ヶ岳→岩根の石仏群→
伊勢本街道出合→愛宕神社⇒高井の千本杉


M社主催のツアー登山で、宇陀の高城岳、三郎ヶ岳をガイドしてきた。
この日は、雨の合い間の1日で、終日曇天。
実際の気温はそれほどでもなかったと思うが、とにかくムシムシと暑く、大汗をかいた。



高井から、のどかな農道を歩き、まずは仏隆寺をめざす。
路傍をみると、熟したモミジイチゴがたくさん。食べられることをご存じない方も
いらっしゃるので、みんなで味見。甘酸っぱくて、じつに美味だった。



仏隆寺の千年桜。もちろんもう葉桜状態。
品種としてはモチヅキザクラとされ、ヤマザクラとエドヒガンの雑種らしい。
寺の説明をしていたら、私の背後の溝にモグラが走り抜けていったそうで、
皆さん、そっちに釘付け。



登山口に向かう途中、橋から小滝を眺める。この日は水量も豊富だ。



小峠登山口から、ササが茂る登山道に入る。
この日は残念ながらササユリの姿はなかった。



徐々に傾斜が強くなり、鎖場も現れる。なかなかの急登になる。



高城岳に到着。
即位前の神武天皇(イワレヒコ)が、八咫烏や井氷鹿の案内で榛原の地にたどりつき、
築いた城「菟田の高城」の候補地のひとつである。
以前は大絶景の山だったが、年々、木々が成長して、眺めが遮られつつある。
山頂に小さな祠と、奥にあずま屋がある。



雑木林の尾根道を一度下る。鞍部から、次は三郎ヶ岳への急坂だ。
ササの茎をつかみながら、滑らないように登る。



途中にある展望岩も、向こうの木々がかなり成長してきた。
このたりでネジキのかわいい白い花に癒された。



三郎ヶ岳に到着。果てしない台高山脈が広がっている。
ここでランチタイムをとったが、完全に凪いでおり、蒸し暑くて仕方なかった。



クサリがかかった急坂を注意深く下り、岩根の石仏群へ。
こんな険しい場所によく彫ったなと思わせる。
十一面観音、地蔵菩薩、日蓮坐像、そして地元の名士・石割石松氏のレリーフが散在する。
それぞれ苔むして、なかなかいい感じになっているが、じつはそれほど古くなく、明治に
なってから造られたようだ。



明開寺(この名もまた、明治に開かれた寺)奥之院を経て、伊勢本街道に下りる。
途中、ヤマゴボウがたくさん、白い花を咲かせていたのが印象的。

本街道ではヤマグワやモミジイチゴの実が食べごろ。サンショウは丸々と実をつけて
いたりして、こうした植物とのふれあいを楽しみながら歩くと、林道歩きも楽しい。



愛宕神社で、神武天皇遥拝所に立ち寄る。この石碑は太平洋戦争の頃の建立だろう。



最後にクルマを回し、高井の千本杉に立ち寄る。
幹周り25m、樹高45m、樹齢約700年とされる巨木。
井戸の周りに植えられた5本の杉が育って癒着、一体化した16本の支幹がいっせいに空高く
伸びている様子は荘厳である。

歴史とビッグな自然に包まれた一日だった。

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