Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年7月23日(土) [福井]権現山へ、やまない雨の中、滝と巨樹に会いに行く!! 

2022年07月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
山頂近くにある松ヶ嶽神社の大モミは、ごつごつしたコブが印象的。


■今回のコース
柳の滝登山口→(裏参道)→不動滝→お釜滝→布滝→窓滝(展望ポイント)→こもり穴→
夫婦滝→松ヶ嶽神社の大モミ→権現山松ヶ嶽神社→(表参道)→大杉→柳の滝登山口
⇒小次郎公園


福井県越前市にある標高565mの権現山。
春の野草はもちろん、夏でも比較的涼しく、滝めぐりが楽しめるのがいい。
また、剣豪・佐々木小次郎の生誕地でもあり、ここの滝で剣術を磨いていたらしい。

柳の滝登山口にはクルマが数台停められる。小さな公衆トイレもあるが、扉を開けたら
巨大なヤブ蚊が超・大量に飛び交っていたので、さすがにビビってすぐに扉を閉めた。



登山口到着時は雨が強かったが、雨雲レーダーを見る限りはしばらくして止むようだ。
果たして15分ほどで小止みになったので出発。しかし、すぐに雨具を着ることになる。

登りは、水間川支流の岩窟谷川にかかる滝をめぐる。
「柳の滝」というのは総称で、個別の名がある滝が5つある。



簡易舗装で歩きやい遊歩道に入って、わずか100mで最初の滝、不動滝に着く。



滝の左下にある不動明王の筺の右横に「小六」の文字が刻まれているが、これは
佐々木小次郎の幼名だ。



2番目のお釜滝もすぐに着く。深さ2mほどの釜が滝の途中にあるという。



続いては布滝。その名の通り、一筋の布を流したような美しい軌跡だ。
滝壺が全くないのも面白い。滝の前方が広場になっていて休憩によい。
ちなみに地形図に描かれている布滝の位置は、実際とは200m以上離れている。



布滝を左から巻いていくと、5~6m程度の綺麗な斜瀑があるが、この程度の規模では
名前を付けてもらえなかったようだ。



しばらく谷沿いの道を、時折、橋を渡りながら進むと、窓滝が彼方に見える。
落差41mだが、樹々が茂って全容は見えない。
左側はものすごい大岩壁となっている。



その岩壁の中腹に「こもり穴」がある。昔、平家の落ち武者が籠ったとされる。
沢を渡渉にて、鎖場を登って岩屋へ。ここで雨を避けてランチタイム。



そして、岩屋の奥に籠っていたのは、大量のコウモリ。
我々が静寂を乱したため、飛び始めるコウモリ。ごめんね。



元の道に戻り、支谷に沿って急登をはじめると、窓滝がさっきより詳しく見えた。



さらに登っていくと、5番目の滝、夫婦滝だ。写真の滝の向こう側にもう1本の滝があり、
セットで夫婦滝というわけだ。下部で2つの流れが合体しているようだ。

ようやく沢筋から離れ、ジグザグに急坂を上がっていく。支尾根に出るころ、
眼前に巨大な「松ヶ嶽神社の大モミ」が現れる(メイン写真)。



裏手に回り込むと、丈夫で幹が分かれている。この巨樹、樹齢500年以上という。
とにかく、その迫力に圧倒される。



山頂まではブナやカエデの森の中を、滑りやすい黄土色の粘土質の道を急登する。
ブナの若い芽やひこばえも多く見せれる中、ハナオチバタケが可愛らしいピンクの傘を
広げていた。。



到着した権現山の山頂。もともとこの山は、白山を開いた名僧・泰澄が開山したと伝わる。
釣鐘をついて、登頂を祝う。山頂は展望が得られないが、カエデなどの緑が涼やかだ。

計画では鞍ヶ上展望台を往復するつもりだったが、天候回復が見込めないので省略。
このまま表参道の尾根道を下りることにした。



「表参道」というと立派な石段でもあるのかと思うが、完全なる登山道。
しかも山頂直下の急坂は、雨に濡れてたいへん滑りやすかった。
とにかくゆっくり、時間をかけてで構わないので、慎重に下っていただいた。



このキノコ、名前を調べたが、似たようなのが多くて絞り切れなかった。
ヤマドリ系?、イグチ系?、イロガワリ系?
キノコはいつまでたってもややこしい。



下山を開始して、一気に標高差150mほど下ると、今度は巨大なスギに出くわす。
これは特に名前もなく、天然記念物でもないが、なかなかの迫力である。

その後、勾配は多少は緩やかになるものの、滑りやすい箇所も多く、苦労しながら下山。
雨は、強くはなかったものの、とうとう最後まで止まなかった。
もとの登山口に着く頃、太陽の光が差し込んできたのには笑ってしまった。



帰りに小次郎公園に立ち寄る。
佐々木小次郎の像が池の向こうに立っている。池には錦鯉がいっぱい。



振り返れば、雲が少し晴れてきて、権現山が顔を覗かせた。

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