■メイン写真
「天女の舞」から稲村ヶ岳方面を望む
■今回のコース
天川村役場→送電線ダブル鉄塔→門前山横→坪ノ内林道合流→栃尾辻→天女の舞→
(往路を戻る)→天川村役場
天川川合から弥山に登るロングコースの途中、にある疎林の傾斜地、「天女の舞」。
絶景の霧氷スポットとして注目されている。
お客様のリクエストで、臨時特別企画として、ここを訪れた。
「天女の舞」…あまり聞きなれなかった地名だが、このところ知名度が上がり、
山岳誌にも載るようになった。
大峰山系をよく知るベテランさんでも、いつの間にこんな地名がついたのかと
いぶかしんでおられる方もおいでだ。
かくいう私も、この名を聞くようになったのはここ数年のことだ。
しかし、天川村発行の「天川村ガイドブック」(H29/1改訂3版)には、「地元では弥山の天女が
ここで舞を舞ったという事で『天女の舞』と呼んでおります」と出てくるようになった。
もはやお役所公認だ。
まあ、そうした地名史を詳らかにする作業はさておき、天女の舞からの展望はやはり
すばらしく、山頂でもないこの場所をゴールにするハイカーが多いのもよく分かる。
(天川川合から、ちょうど日帰りでピストンできるギリギリの場所だというのもあるが)。
天川村役場にクルマを置き、弥山登山口をスタート。
いきなり、植林内の急登だ。鉄網でできた階段は段差が大きく歩きにくい。
すぐに身体から汗が噴き出す。この日のスタート時の気温はマイナス1度だが、歩くと暑い。
尾根に出て、2本並んだ送電線鉄塔の下から、雪化粧した稲村ヶ岳が見える。
標高800mに近づく頃、ようやく雪がみられるようになった。
道の部分が、踏みつけにより凍っており、ほどなくアイゼンを履く。
しだいに積雪量が増えてきた。
門前山への分岐を過ぎ、陣ノ峰を西から巻き、順調に高度を稼ぐ。
再び送電線が頭上をよぎる。鉄塔下で休憩。
さっきよりも迫力を増した稲村ヶ岳が迫る。手前の黒く見える尾根はミオス尾だ。
かつて深い笹薮のブッシュの突破に苦労した尾根。
坪ノ内林道に出る。林道は崩壊して久しく、もちろん車両は入れないまま。
カーブミラーで記念写真。
カーブを曲がったところから見た稲村ヶ岳のアップ。
そして、行者還岳。カッコいいな!
お客様の一人が「去年、クサタチバナを観に、連れて行ってくれましたね」と思い出話。
こんな看板も残っている。
「大峯高野すずかけライン」は、かつて南海りんかんバスと奈良交通が運行区間を分担し、
高野山駅と洞川温泉を結ぶ夏季限定のマイクロバスを運行していた。
バスが通る各自治体からの補助金で賄われていたが、財政も苦しくなり2005年で運行を終えた。
坪ノ内林道とは、すぐにお別れ。左の尾根道を上がる。
振り返ると金剛・和泉の山々が遠くに一望できた。
小さなアップダウンを経て、栃尾辻に到着。
いつ来ても、今にも壊れそうに思える避難小屋は健在。
扉、床板はないので、泊まろうとか、あまり考えないように。
最後、オオビヌキ坂の急坂を、気合を入れ直して登る。
幹がぐるりんと一周したユニークな形の木。
弥山へは、フトンド横手の道をとって1518mピークを南から巻くが、
稜線に忠実にそのまま登り続けると、待ちに待った天女の舞に着く。
このゴールで達成感にひたりながら景色を見ていると、日が差してきた。
霧氷はぜんぜんなかったが、遠くまで見渡せてラッキーだ。
ここだけ疎林になっているのは何故だろうか。それにしても気持ちがいい。
すっかり天に昇るような気持になって、みんなで舞ってしまうのであった。
いつまでも舞っていたかったが、日没までに下山しないと。
往路をたどり、16:30に天川村役場に戻った。
帰りに道の駅「黒滝」へ。閉店ギリギリの露店で、それぞれ猪肉コロッケや
猪肉の串揚げなどを買い食い。
一日、寒い中を歩くとやっぱり体力を消費しているようで、油モノが胃袋に
しみ渡った。
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!
「天女の舞」から稲村ヶ岳方面を望む
■今回のコース
天川村役場→送電線ダブル鉄塔→門前山横→坪ノ内林道合流→栃尾辻→天女の舞→
(往路を戻る)→天川村役場
天川川合から弥山に登るロングコースの途中、にある疎林の傾斜地、「天女の舞」。
絶景の霧氷スポットとして注目されている。
お客様のリクエストで、臨時特別企画として、ここを訪れた。
「天女の舞」…あまり聞きなれなかった地名だが、このところ知名度が上がり、
山岳誌にも載るようになった。
大峰山系をよく知るベテランさんでも、いつの間にこんな地名がついたのかと
いぶかしんでおられる方もおいでだ。
かくいう私も、この名を聞くようになったのはここ数年のことだ。
しかし、天川村発行の「天川村ガイドブック」(H29/1改訂3版)には、「地元では弥山の天女が
ここで舞を舞ったという事で『天女の舞』と呼んでおります」と出てくるようになった。
もはやお役所公認だ。
まあ、そうした地名史を詳らかにする作業はさておき、天女の舞からの展望はやはり
すばらしく、山頂でもないこの場所をゴールにするハイカーが多いのもよく分かる。
(天川川合から、ちょうど日帰りでピストンできるギリギリの場所だというのもあるが)。
天川村役場にクルマを置き、弥山登山口をスタート。
いきなり、植林内の急登だ。鉄網でできた階段は段差が大きく歩きにくい。
すぐに身体から汗が噴き出す。この日のスタート時の気温はマイナス1度だが、歩くと暑い。
尾根に出て、2本並んだ送電線鉄塔の下から、雪化粧した稲村ヶ岳が見える。
標高800mに近づく頃、ようやく雪がみられるようになった。
道の部分が、踏みつけにより凍っており、ほどなくアイゼンを履く。
しだいに積雪量が増えてきた。
門前山への分岐を過ぎ、陣ノ峰を西から巻き、順調に高度を稼ぐ。
再び送電線が頭上をよぎる。鉄塔下で休憩。
さっきよりも迫力を増した稲村ヶ岳が迫る。手前の黒く見える尾根はミオス尾だ。
かつて深い笹薮のブッシュの突破に苦労した尾根。
坪ノ内林道に出る。林道は崩壊して久しく、もちろん車両は入れないまま。
カーブミラーで記念写真。
カーブを曲がったところから見た稲村ヶ岳のアップ。
そして、行者還岳。カッコいいな!
お客様の一人が「去年、クサタチバナを観に、連れて行ってくれましたね」と思い出話。
こんな看板も残っている。
「大峯高野すずかけライン」は、かつて南海りんかんバスと奈良交通が運行区間を分担し、
高野山駅と洞川温泉を結ぶ夏季限定のマイクロバスを運行していた。
バスが通る各自治体からの補助金で賄われていたが、財政も苦しくなり2005年で運行を終えた。
坪ノ内林道とは、すぐにお別れ。左の尾根道を上がる。
振り返ると金剛・和泉の山々が遠くに一望できた。
小さなアップダウンを経て、栃尾辻に到着。
いつ来ても、今にも壊れそうに思える避難小屋は健在。
扉、床板はないので、泊まろうとか、あまり考えないように。
最後、オオビヌキ坂の急坂を、気合を入れ直して登る。
幹がぐるりんと一周したユニークな形の木。
弥山へは、フトンド横手の道をとって1518mピークを南から巻くが、
稜線に忠実にそのまま登り続けると、待ちに待った天女の舞に着く。
このゴールで達成感にひたりながら景色を見ていると、日が差してきた。
霧氷はぜんぜんなかったが、遠くまで見渡せてラッキーだ。
ここだけ疎林になっているのは何故だろうか。それにしても気持ちがいい。
すっかり天に昇るような気持になって、みんなで舞ってしまうのであった。
いつまでも舞っていたかったが、日没までに下山しないと。
往路をたどり、16:30に天川村役場に戻った。
帰りに道の駅「黒滝」へ。閉店ギリギリの露店で、それぞれ猪肉コロッケや
猪肉の串揚げなどを買い食い。
一日、寒い中を歩くとやっぱり体力を消費しているようで、油モノが胃袋に
しみ渡った。
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