深い霧の中、14:30にこの日の宿、排雲山荘(3402m)に着いた。空気が薄い。100人ほど収容できる山小屋で、登山許可者は全員ここに泊まるようだ。寝は各自袋持参だが、今回は食事はポーターが作ってくれる。しばらく荷ほどきなどをしていたら、突然、寒気を感じた。外気温7度なので、そんなにいうほど寒くないはずだ。羽毛のベストと真紅のウインドブレーカーを着る。コーヒーを飲んでも震えが止まらなかった。
Oガイドからは、高度馴化のためには昼寝しないこと、それから余裕があれば上の二股まで登ってくることとアドバイスがあった。そこで元気な大阪組で空身で散歩を始めたら、すぐに雨が降り出した。雨具を持ってこなかったので、そそくさと山荘に戻る。しばらくヒマを持て余していたが、おいしい夕食に、みんなすっかり上機嫌になった。
食後は、特にやることもないし、他のパーティの手前、大騒ぎもできないのですぐに就寝することにした。寒いので腰とつま先にカイロを張って寝袋に入る。それでも悪寒が続くので、さかずにこれは異常だと思い、ともちゃんに泣きついて風邪薬をもらった。葛根湯が効いて、2時間半ほどはぐっすり眠れ、寝汗も相当かいた。寒気はすっかり吹き飛んでいた。
深夜、同パーティの一人が高度障害からか、寝ぼけて、ヘッ電を点けたまま荷物をガサガサし続けること4時間、その異常さにともちゃんも何度となく注意するも止まず、落ち着いて寝られなかった。翌朝彼に聞けば、まったく憶えていないという。突然、非常食のアンパンを頬張ったのも記憶にないという。
当人、かなり恐縮していらしたが、ふだん、こういう場で寝付けないから、なんと睡眠薬を飲んだのだという。高度順応できていないうちに、そんな自殺行為をするなんて、Mr.Dashは風邪薬でさえ恐かったのに、ぞっとした。謝り続ける彼に「過ぎたことはいいし、なんだかんだで私も3時間半は寝れている。むしろ貴方は自覚はなくとも寝ていない。日の出前の、闇の中のアタックという今こそ、不測の事態によっぽど注意してネ」とアドバイスした。
Oガイドからは、高度馴化のためには昼寝しないこと、それから余裕があれば上の二股まで登ってくることとアドバイスがあった。そこで元気な大阪組で空身で散歩を始めたら、すぐに雨が降り出した。雨具を持ってこなかったので、そそくさと山荘に戻る。しばらくヒマを持て余していたが、おいしい夕食に、みんなすっかり上機嫌になった。
食後は、特にやることもないし、他のパーティの手前、大騒ぎもできないのですぐに就寝することにした。寒いので腰とつま先にカイロを張って寝袋に入る。それでも悪寒が続くので、さかずにこれは異常だと思い、ともちゃんに泣きついて風邪薬をもらった。葛根湯が効いて、2時間半ほどはぐっすり眠れ、寝汗も相当かいた。寒気はすっかり吹き飛んでいた。
深夜、同パーティの一人が高度障害からか、寝ぼけて、ヘッ電を点けたまま荷物をガサガサし続けること4時間、その異常さにともちゃんも何度となく注意するも止まず、落ち着いて寝られなかった。翌朝彼に聞けば、まったく憶えていないという。突然、非常食のアンパンを頬張ったのも記憶にないという。
当人、かなり恐縮していらしたが、ふだん、こういう場で寝付けないから、なんと睡眠薬を飲んだのだという。高度順応できていないうちに、そんな自殺行為をするなんて、Mr.Dashは風邪薬でさえ恐かったのに、ぞっとした。謝り続ける彼に「過ぎたことはいいし、なんだかんだで私も3時間半は寝れている。むしろ貴方は自覚はなくとも寝ていない。日の出前の、闇の中のアタックという今こそ、不測の事態によっぽど注意してネ」とアドバイスした。