Mr.Dashのぶろぐ館

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2019年10月4日(金) [金剛山]廃寺・朝原寺跡を歩く!!

2019年10月07日 | 山登りの記録
■メイン写真
開けた緩斜面にある朝原寺跡


■今回のコース
水越峠→金剛の水→カヤンボ→朝原寺道分岐→朝原寺跡→蛇谷渡渉点→増バス停


気ままに半日散歩。
この日は、金剛山から御所市名柄方面に続く古道、朝原寺道を歩いてみた。

朝原寺(あさはらじ)は、今ではその形跡はほとんど残っていないが、かつては
金剛山転法輪寺の末寺で、脇寺六坊(行者坊・長床坊・西室坊・実相院・石寺・朝原寺)や、
金剛七坊(修道寺・坊領寺・多聞寺・朝原寺・高天寺・石寺・大沢寺)のひとつに
数えられていた修験の寺だ。
明治維新の廃仏毀釈、修験道禁止令で廃寺となったようだが、あまり情報がない。



水越峠をスタート。まずは林道ガンドガコバ線を行く。



金剛の水で顔を洗う。冷たい水が気持ちいい。



オタカラコウが咲いていた。



林道を離れ、カヤンボの橋を渡ったところにある休憩舎。今日も通り過ぎるのみ。



アキチョウジ。たくさん咲いている。



旧パノラマ台から奈良側の眺めを楽しむ。



この標識が、朝原寺道の分岐点だ。



単調な植林の中、あまり踏まれていない道を下る。



風化花崗岩のザレた急坂には、固定ロープが張られているが、足下はグズグズ。



U字形の杉。見どころが少ない当ルートではありがたい存在。



古い標石。刻まれていただろう文字も判別できない。



この季節、登山道は蜘蛛の巣だらけ。小枝を拾ってブンブン回しながら歩いて
いると、白砂が溜まった涸れ沢に出た。



しばらく沢筋に沿って下ると、朝原寺跡に着く。
山伏さんも来られているようで、少しだけだが護摩札があった。
葛城第22番経塚への分岐を示す標識もある。



石垣がわずかに残るが、ここが本堂だったのかどうかは分からない。



かつては寺宝として、役行者自画像、伝教大師作の大黒天像、他に釈迦如来や
田植の毘沙門などがあったそうだ。
また、比叡山の八王子が断絶した折にここから勧請した八王子社をはじめ、
38社があったという。少なくとも江戸時代は大きな寺だったのだ。
ちゃんと発掘したら面白いだろうな。



安永年間の阿闍梨の墓もある。
ひとつは倒れていた。がんばったが、重くて起こせなかった。



消えかけの踏み跡をたどり尾根を下り、蛇谷を渡渉し、南側の小尾根に移って
農地に出る。
御所市コミュニティバスの増(まし)バス停でショートトリップは終了。


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