シリーズ2回目は、「植生の変化編」。
ほとんどがシカの食害により、ササがなくなってしまったという。。。
あまりの劇的な変化に、改めてビックリ。
(1)金剛山・湧出岳の山頂
1996年8月当時。
夏だから余計に感じるのかもしれないが、うっとうしいほど草深い!
2019年5月現在の姿。
大勢で輪になって弁当を広げられる。
しかし周囲は樹林に囲まれ、展望はない。
ここには一等三角点があるので、少なくとも測量当時は見晴らしがきいたと
思われる。
(2)京都北山・皆子山
2002年7月当時の山頂。見事にミヤコザサに囲まれている。
京都府の最高峰(971m)は、深いササの薮コギなしには登れなかった。
この山行の時、京都北山で初めてヒルに食われた。
白いTシャツがみるみる赤に染まって、思わず「なんじゃこりゃぁー」と叫んだ。
思えば、このころからシカが急速に増えてきて、ヒルの分布を広げたのだろう。
2017年10月現在の姿。
京都で発見されて命名された「ミヤコザサ」が、このままでは滅びるのではないかと
思ってしまうほどの変化。東側から尾根沿いに、いともたやすく登れるようになった。
(3)比良山系・白滝山
2002年5月当時の山頂。
もともとピークがハッキリしない地形だが、ブッシュに囲まれて、
きわめて地味な場所だった。
2018年11月現在の姿。
下草がすっかりなくなり、灌木が残るのみ。
地味なところだけは、そのままだ(笑)。
(4)御杖・学能堂山(岳の洞)
2003年11月当時の山頂。
一面のススキが印象的な山だった。
2018年3月現在の姿。
ススキは激減し、平原のようになった。
今ではこのエリアは、珍しいベニバナヤマシャクヤクが知られるようになってきた。
麓のミツマタ群落も知られるようになってきて、登る価値がアップしてきたような気がする。
(5)大峰山系・和佐又山
1995年7月当時の山頂。今となっては意外に思うが、草が多い。
2019年2月現在の姿。広い山頂となっている。
やはりシカの影響だと思われる。
(6)鈴鹿山系・霊仙山
1997年4月当時、背丈を超えるササ薮を分けるのが大変だった。
2006年当時、ササは腰くらいの高さになっている。せっかく出た新芽から
シカに食われてしまう悪循環。
2018年時点。ササは生えているところでも膝下くらいの背丈になり、
多くは裸地化。春の草花も減ってきている。
霊仙山は、わずか20年くらいで植生が激変した好例だろう。
2018年の山行では、シカの大群が向こうの稜線を群れで走っていくのを目撃した。
(7)大峰山系・弥山
これは樹木が成長した例。
1997年当時の山頂。
2019年時点の姿。背後の樹々の背が明らかに高くなっている。
お手元に古い写真をお持ちの方、平時に戻ったら、ご自身で「現在の姿」を確認しに
行かれるのも面白いかもしれない。
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!
ほとんどがシカの食害により、ササがなくなってしまったという。。。
あまりの劇的な変化に、改めてビックリ。
(1)金剛山・湧出岳の山頂
1996年8月当時。
夏だから余計に感じるのかもしれないが、うっとうしいほど草深い!
2019年5月現在の姿。
大勢で輪になって弁当を広げられる。
しかし周囲は樹林に囲まれ、展望はない。
ここには一等三角点があるので、少なくとも測量当時は見晴らしがきいたと
思われる。
(2)京都北山・皆子山
2002年7月当時の山頂。見事にミヤコザサに囲まれている。
京都府の最高峰(971m)は、深いササの薮コギなしには登れなかった。
この山行の時、京都北山で初めてヒルに食われた。
白いTシャツがみるみる赤に染まって、思わず「なんじゃこりゃぁー」と叫んだ。
思えば、このころからシカが急速に増えてきて、ヒルの分布を広げたのだろう。
2017年10月現在の姿。
京都で発見されて命名された「ミヤコザサ」が、このままでは滅びるのではないかと
思ってしまうほどの変化。東側から尾根沿いに、いともたやすく登れるようになった。
(3)比良山系・白滝山
2002年5月当時の山頂。
もともとピークがハッキリしない地形だが、ブッシュに囲まれて、
きわめて地味な場所だった。
2018年11月現在の姿。
下草がすっかりなくなり、灌木が残るのみ。
地味なところだけは、そのままだ(笑)。
(4)御杖・学能堂山(岳の洞)
2003年11月当時の山頂。
一面のススキが印象的な山だった。
2018年3月現在の姿。
ススキは激減し、平原のようになった。
今ではこのエリアは、珍しいベニバナヤマシャクヤクが知られるようになってきた。
麓のミツマタ群落も知られるようになってきて、登る価値がアップしてきたような気がする。
(5)大峰山系・和佐又山
1995年7月当時の山頂。今となっては意外に思うが、草が多い。
2019年2月現在の姿。広い山頂となっている。
やはりシカの影響だと思われる。
(6)鈴鹿山系・霊仙山
1997年4月当時、背丈を超えるササ薮を分けるのが大変だった。
2006年当時、ササは腰くらいの高さになっている。せっかく出た新芽から
シカに食われてしまう悪循環。
2018年時点。ササは生えているところでも膝下くらいの背丈になり、
多くは裸地化。春の草花も減ってきている。
霊仙山は、わずか20年くらいで植生が激変した好例だろう。
2018年の山行では、シカの大群が向こうの稜線を群れで走っていくのを目撃した。
(7)大峰山系・弥山
これは樹木が成長した例。
1997年当時の山頂。
2019年時点の姿。背後の樹々の背が明らかに高くなっている。
お手元に古い写真をお持ちの方、平時に戻ったら、ご自身で「現在の姿」を確認しに
行かれるのも面白いかもしれない。
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