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宿坊の大広間に、日曜日の朝が来た。
昨夜は誰か大きな声で、時折、寝言を言っていたが、まずまず眠れた。
今日は、正式な登山道ではない、蘇莫岳東尾根をたどる。
まず小仲坊から、垢離取場の方向へ。
閼伽坂峠で、左に伸びる尾根をたどる。
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尾根さえ忠実にたどればOKだ。雪は殆どなかった。
樹木が揃って大きい。中でも尾根北側のヒメシャラは見事である。
やがて尾根南側に、若いヒメシャラが密生して広がる。
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時折、北側の樹間越しに、五百羅漢、釈迦ヶ岳、大日岳が見える。
この角度で眺められるのは、ここしかあるまい。
M井氏が300ミリのレンズで寄って、釈迦ヶ岳の山頂に立つお釈迦様を発見。
残念ながら、Mr.Dashの視力では見つけられなかった。
シャクナゲ林が出始めたら、ほどなく1185mピークだ。
地味なピークではあるが、滅多に来ない場所なので全員で記念写真。
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登るにつれ、徐々に積雪が増えていく。
尾根は、二つ岩の直下に収束していく。登りきったら、一般登山道があるのだ。
しかし、最後の、岩に沿っての微妙な急登に、みんなてこずっている。
パーティ後半には、脚力がそう強くない方々もおられる。
Mr.Dash、M井カメラマンのほか、YとK谷社ご一行の、
いわゆる「写真を撮りたい人々」は、パーティの末尾を歩いていたが、
YとK谷社のK長さんが「あのルートは危なっかしいね」と、別のルートを
見繕い始めた。K長さんの指示でMr.Dashはまず岩の右をラッセル。
しかし雪が深いのと、上部が結局、微妙な傾斜となっており、「これじゃ大差ないですよ~」
するとW社のH本氏が、「左をトラバースしたほうが却って安全」と指差す。
最初に4m程度の崖をエイッと下りるのだが、雪も深いので、少々転んでも大丈夫という見立て。
「うーん、行くのならやっぱり俺なんやろな~。フィックスを張るか。」と思っていたら、
活発な女性が身をおどり出し、なかば滑り落ちるように下りていった。やるなぁ。
H本氏が勇ましくあとに続く。Mr.Dashは、この時期の大峰の雪は腐ると、
下にどれだけの空洞と、尖った岩や立ち枯れて尖った根っこがあるか分からないので
なかなか、重力に任せて下りる勇気は出なかった。
そこで、すぐにシュリンゲをつなぎ、後続のためにフィックスをセットしてあげた。
皆、続々と下りていく。結果、岩の横を直登したグループよりも早く、登山道に合流できた。
まさか今日のルートで、こんなシーンが出てくるとは。
しかし、念のため道具を持参していてよかった。
下山は、腐った雪が木段の上に着いて、いかにも踏み抜いてくれといわんばかりの、
非常に厄介な条件となり、パーティの歩みは遅々としている。
それでも昼ごろには無事下山。
皆はとっとと、小仲坊に戻ったようだが、カメラ族たちは、五鬼一族の宿坊跡の
石垣を、一つ一つ巡って撮影した。
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今日は上北山温泉が休業日、杉の湯も改装中のため、帰路の温泉はおあずけ。
それでも貴重な体験ができた、素晴らしい2日間であった。
昨夜は誰か大きな声で、時折、寝言を言っていたが、まずまず眠れた。
今日は、正式な登山道ではない、蘇莫岳東尾根をたどる。
まず小仲坊から、垢離取場の方向へ。
閼伽坂峠で、左に伸びる尾根をたどる。
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尾根さえ忠実にたどればOKだ。雪は殆どなかった。
樹木が揃って大きい。中でも尾根北側のヒメシャラは見事である。
やがて尾根南側に、若いヒメシャラが密生して広がる。
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時折、北側の樹間越しに、五百羅漢、釈迦ヶ岳、大日岳が見える。
この角度で眺められるのは、ここしかあるまい。
M井氏が300ミリのレンズで寄って、釈迦ヶ岳の山頂に立つお釈迦様を発見。
残念ながら、Mr.Dashの視力では見つけられなかった。
シャクナゲ林が出始めたら、ほどなく1185mピークだ。
地味なピークではあるが、滅多に来ない場所なので全員で記念写真。
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登るにつれ、徐々に積雪が増えていく。
尾根は、二つ岩の直下に収束していく。登りきったら、一般登山道があるのだ。
しかし、最後の、岩に沿っての微妙な急登に、みんなてこずっている。
パーティ後半には、脚力がそう強くない方々もおられる。
Mr.Dash、M井カメラマンのほか、YとK谷社ご一行の、
いわゆる「写真を撮りたい人々」は、パーティの末尾を歩いていたが、
YとK谷社のK長さんが「あのルートは危なっかしいね」と、別のルートを
見繕い始めた。K長さんの指示でMr.Dashはまず岩の右をラッセル。
しかし雪が深いのと、上部が結局、微妙な傾斜となっており、「これじゃ大差ないですよ~」
するとW社のH本氏が、「左をトラバースしたほうが却って安全」と指差す。
最初に4m程度の崖をエイッと下りるのだが、雪も深いので、少々転んでも大丈夫という見立て。
「うーん、行くのならやっぱり俺なんやろな~。フィックスを張るか。」と思っていたら、
活発な女性が身をおどり出し、なかば滑り落ちるように下りていった。やるなぁ。
H本氏が勇ましくあとに続く。Mr.Dashは、この時期の大峰の雪は腐ると、
下にどれだけの空洞と、尖った岩や立ち枯れて尖った根っこがあるか分からないので
なかなか、重力に任せて下りる勇気は出なかった。
そこで、すぐにシュリンゲをつなぎ、後続のためにフィックスをセットしてあげた。
皆、続々と下りていく。結果、岩の横を直登したグループよりも早く、登山道に合流できた。
まさか今日のルートで、こんなシーンが出てくるとは。
しかし、念のため道具を持参していてよかった。
下山は、腐った雪が木段の上に着いて、いかにも踏み抜いてくれといわんばかりの、
非常に厄介な条件となり、パーティの歩みは遅々としている。
それでも昼ごろには無事下山。
皆はとっとと、小仲坊に戻ったようだが、カメラ族たちは、五鬼一族の宿坊跡の
石垣を、一つ一つ巡って撮影した。
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今日は上北山温泉が休業日、杉の湯も改装中のため、帰路の温泉はおあずけ。
それでも貴重な体験ができた、素晴らしい2日間であった。