2021年6月2日(水) [大峰]釈迦ヶ岳へ、シロヤシオで染まる尾根を逍遥！

■メイン写真
釈迦ヶ岳から深仙宿へ下る尾根で振り返る


■今回のコース
太尾登山口→古田ノ森→千丈平→釈迦ヶ岳→深仙宿→千丈平→(往路を戻る)→太尾登山口


幾つかの理由から、今年のツツジは花のつきが良いのではと予測していた。
あとは開花時期だけが問題なのだが、今年は春の序盤から、サクラを筆頭にどれも開花時期が
早かった。それで心配していたのだが、釈迦ヶ岳のシロヤシオは例年通りの時期に
合わせてくれたようだ。



太尾登山口から登山道に取りつくと、まず終盤のシャクナゲが目についた。
今シーズン最後のシャクナゲかな。



シャクナゲが終わると、お次はサラサドウダンの季節。どっちも見ることができてよかった。



樹林帯を抜け、草原状の広い尾根に出ると、大日岳の尖った三角形が顔を覗かせる。



背の低い笹の中、ジシバリが懸命に咲く。



大峰山系の中でも、ここの尾根の解放感は格別だ。これは西側の山並み。



南側をズームすると、笠捨山の台形が印象的だ。



カエデの新緑は今が一番輝くころ。黄緑が眩しい。



まだ午前中だが、この日は薄曇りのせいか、早くもシカがたくさん姿を見せていた。



めざす釈迦ヶ岳が見えてきた。稜線近くに目を凝らすと白い樹々がいっぱい。
そう、シロヤシオが咲いているのだ。



古田の森でしばしの休憩。



おっ、咲いてる、咲いてる。稜線に出るのが楽しみだ。



千丈平の湿地を通過。泥地にシカの新しい足跡をみつけた。



シロヤシオに見とれながら急坂を登り、奥駈道に合流する。



釈迦ヶ岳のピークまでは、まだシロヤシオは蕾も多かった。
たどり着いた山頂は残念ながらガスがかかり、八経ヶ岳方面の絶景は拝めなかった。



野鳥にとってはおヒガラもよく。



少し標高を下げたら満開のようなので、深仙宿へ向かう。
釈迦ヶ岳周辺のシロヤシオは、アケボノツツジとの雑種があるのか、薄ピンクの花を
咲かせる珍しい樹も観られるのが特徴だ。



今年は花の数が非常に多い。満開とはこのことだ。ちなみに前回の満開は2016年であった。



ピンクの斑が入ったシロヤシオ。



数は少ないがアケボノツツジも咲いている。こちらは花が一回り大きく、鮮やかなピンク色。



大日岳がすぐそこに見える。



都津門。第39番靡。よく見ると垂直の岩肌に穴が開いている。かつてはここを通り抜ける行が
行われていたが、崩壊もあり危険なことから今は見るだけ。



深仙宿に到着。ほっとするたたずまいだが、修験道にとっては非常に大切な、神聖な場所でもある。



帰りは奥駈道を登り返さずに、西側のトラバース道を使う。
こちらの道のシロヤシオは、純粋に白いヤツがほとんどとなる。



千丈平のテン場に戻ってくる。往路に戻ると、八経ヶ岳が姿を見せてくれた。



またまたシカたちを見ながら、雄大な尾根を戻る。
まもなく太尾登山口に着くというとき、2本の木が並んでダンスしているのをみつけた。
こちらのウキウキした気持ちに合わせてくれたのだろう。