Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年4月14日(水) 源頼光鬼退治伝説の「首塚大明神」と、カタクリ咲く小塩山を結ぶ!

2021年04月15日 | 山登りの記録
■メイン写真
小塩山に咲いていた白いカタクリ


■今回のコース
老ノ坂峠バス停→首塚大明神→大枝山→西山団地→大暑山→小塩山→(天皇陵道)→正法寺→
大原野神社→南春日町バス停

京都市と亀岡市の境にある老ノ坂峠。この近くに、酒呑童子の首を埋めたと伝わる
首塚大明神があり、南にそびえるピークは大枝山(おおえやま)と呼ばれる。
酒呑童子の本拠は丹波の大江山と言われているが、老ノ坂(おいのさか)も元は
「おおえのさか」だったという説もあり、「もう一つの大江山」として歩いておきたい
ルートだ。
これだけでは物足りないので、京都西山の稜線をたどって小塩山へと抜ける。



旧山城国と丹波国の境を示す標石。



杉の樹に囲まれ、どことなく荘厳な雰囲気が漂う首塚大明神。
毎年4月15日に祭礼が行われるらしい。お、明日か!?

平安時代、大江山で酒呑童子の一味を討伐した源頼光一行は、酒呑童子の首を携え
都に持ち帰ろうとしたが、ここ老ノ坂で、子安地蔵に「不浄なものを京に持ち込むな」と
言われた。それきり首がその場から動かなくなってしまったため埋葬したという。



造園業の作業道から山道に入ると、雑木林の急登が始まる。ミツバツツジが多いが、大半はもう散ったあとだ。



送電線鉄塔を経て、さらにひと登りするとNTT電波塔跡の大枝山に着く。
なんとも殺風景。足元にチゴユリが咲いていたのが救い。

ソーラー発電所の脇を抜けて、西山団地へ。とんでもない山の中に造成地を拓いたものだが、
工務店やアーティストたちが多くみられる。町に出る車道が一本あるだけだから、
なにかと不便なんだろうなと思ってしまう。



南側のグラウンドの脇から、ふたたび山道に入る。
この日2つ目の山頂は大暑山。三角点がぽつんとあるだけで、雑木林に囲まれた静かな頂だ。



歩きやすい道になる。恐らく40年は昔のマツダのバンが錆びだらけで朽ちている。



小塩山に到着。カタクリの保護区で知られる。
4月は下旬まで、保護会(西山自然保護ネットワーク)の人たちがかけつけ、柵を開けて
一般に開放してくださる。
今年は開花が例年よりずいぶん早かった。どれだけ残っていてくれるか。



まず「炭ノ谷」へ。心配は杞憂。



確かに、盛りを過ぎた株も多いが、斜面にびっしり咲いていた。

「Nノ谷」で保護会の方々にご挨拶し、カンパ金(任意)を支払う。
昨年は、イノシシが柵の下から潜り込んだり、なんとクマも出現したそうで、
監視カメラが活躍したという。
全体的には花の旬はちょっと過ぎていたが、白花のカタクリが見つかったので大満足。
最後の「御所ノ谷」は、傾斜地の群生が魅力だが、こちらも旬を少し過ぎていた。

保護エリアの中はいずれも、カタクリだけでなく他の野草ものびのびと根付いていた。



小塩山の山頂には、淳和天皇の陵墓がある。
淳和天皇は桓武天皇の第七皇子で、歴代天皇の中で唯一、本人の希望により散骨された。
この墓所は、江戸時代末期の築造である。



天皇陵道で下山する。小塩山へのアプローチでは最もポピュラーな道だと思う。
とにかく下り一本、ひたすら下り続ける。



正法寺では八重桜が満開。山旅の最後まで花を楽しめるなんて。



大原野神社にも参拝。桓武帝が長岡京遷都の際、皇后の氏神、奈良の春日明神を分祀した。
「京春日」と呼ばれる春日大社第一の分社だ。
ちょうど高い杉の木に人が登り、枝払い作業が行われていて、あまりのカッコよさに
しばらく見とれてしまった。


[この日、見かけた植物たち]



■ウワミズザクラ



■ミヤマシキミ



■咲き残っていたミツバツツジ



■ミヤマハコベ



■ニリンソウ



■ムラサキケマン(花が白いのでジロボウエンゴサクあたりかと思ったが葉が違う…)



■ヤマルリソウ



■チゴユリ



■エンレイソウ(花は終了)

このほか、ミヤコアオイ、ネコノメソウ、アセビ、シャガなどを確認。

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