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仙ヶ岳山頂と、仙ノ石の中間点付近で少し平らな場所を見つけ、遅い昼食にする。元気者ふみちゃんは、すっかり空腹で元気がなくなっていたし、キューティM居さんも「あぁ、腹減ったなぁ」としみじみとつぶやいていたので、時間的にももう限界であった。
Mr.Dashは、冷たい風が通る稜線を避け、南側をほんの少し下がったところでツェルトで雨風除けを作り、すぐに一枚防寒着を追加して着込んだ。みぞれ交じりの北風が吹きつけているのである。これだけ寒いと、15分で身体は冷え切ってしまうはずだ。
何人かは稜線上で凍えながら食事していたが、あまり高所経験が豊富でないメンバーが多いのは、うなずける。こういう天気のときの対策を身をもって示したつもりだったが、果たして分かって頂けたかどうか。。。
かくして昼食を終える頃には、稜線組は凍えて震え、Mr.Dashと、それにつられて風下で食事したメンバーは体温低下を防げていたのであった。
仙ノ石の奇岩で一同、歓声をあげる。残念ながら、霧のため眺めは全然なかったが、あの奇抜な形だけで、来た甲斐がある。岩の右手から、南尾根ルートに入る。ここからは、Mr.Dashも知らない領域だ。そう。以前は野登山へ縦走したからだ。
この南尾根が、絶景とスリルの好ルートであった。
事前に、ここは少し険しいと調べていたので、今日は密かに10mロープと、スワミベルトを忍ばせてきていた。しかし、現実には危険箇所にはことごとくフィックスロープが張られていた。メンバーも、こういうルートにも慣れてきており、身のこなしが総じて上手くなっている。緊急道具は、ザックのこやしになった。それが一番いい。
去年、やはり鈴鹿山脈で大転倒を演じたキナバルK本さんなどは、毎週のクライミングジムでのトレーニングの成果だろう、体重移動と足で踏ん張る下り方が、段違いに上達している。すばらしいのである。
小ピークに達しては、花崗岩の急坂(というか崖)を下りる繰り返し。霧の合間から、左手に伊勢湾、右手に白谷周辺の見事な紅葉が広がる。前方にはスラッとした橋桁が印象的な、第二名神高速が横切っている。ううむ、感心するような、無駄に見えるような…いずれにしても、この絶景はなかなかのもの。苦労のしがいがあった。
T中さん夫妻は、自称高所恐怖症なので、お尻がむずがゆくなるらしく、しきりに「シッポが生える、シッポがはえる」と云いながらの下山だ。しかし、ご夫婦ともに長身。長い手足を豪快に使い、下りてくる。一見、届きそうにないホールドも、たやすく通過できるのは羨ましい。本当の高所恐怖症の人は、こういう動作はできるはずがないのだ。
不動のコルからは、暗い谷筋を一気に下りる。尾根ではバッチリだったGPSの信号も、この谷には届かない。ザレ場を注意して下り、下り坂にいいかげん飽き飽きするころ、朝通った造林小屋の廃屋に出た。仙ノ石を辞して2時間の行軍であった。10人という頭数と、濡れた岩をかざるを得ない不利な条件を差っぴいても、よく歩けている。みんな、上達してるね。こちらも、つい欲張って、ステップアップのための薀蓄を語る。アドバイスのつもりだが、きっと、せっかく愉しんで
いる時に、小うるさいことだろう。
林道に戻る。相変わらず小雨が降る中、往路に置き忘れたストックが、主人の帰りを待っていてくれた。ラッキー。
帰りには亀山温泉「白鳥の湯」で冷えた身体を温めた。ここの利用料金はなんと150円。石鹸、シャンプーがないが、そのセットを買っても110円プラスするだけ。庶民の味方、「白鳥の湯」バンザイである。置いてあった薄型TVに、Pのロゴが入っていたのだけが残念!
Mr.Dashは、冷たい風が通る稜線を避け、南側をほんの少し下がったところでツェルトで雨風除けを作り、すぐに一枚防寒着を追加して着込んだ。みぞれ交じりの北風が吹きつけているのである。これだけ寒いと、15分で身体は冷え切ってしまうはずだ。
何人かは稜線上で凍えながら食事していたが、あまり高所経験が豊富でないメンバーが多いのは、うなずける。こういう天気のときの対策を身をもって示したつもりだったが、果たして分かって頂けたかどうか。。。
かくして昼食を終える頃には、稜線組は凍えて震え、Mr.Dashと、それにつられて風下で食事したメンバーは体温低下を防げていたのであった。
仙ノ石の奇岩で一同、歓声をあげる。残念ながら、霧のため眺めは全然なかったが、あの奇抜な形だけで、来た甲斐がある。岩の右手から、南尾根ルートに入る。ここからは、Mr.Dashも知らない領域だ。そう。以前は野登山へ縦走したからだ。
この南尾根が、絶景とスリルの好ルートであった。
事前に、ここは少し険しいと調べていたので、今日は密かに10mロープと、スワミベルトを忍ばせてきていた。しかし、現実には危険箇所にはことごとくフィックスロープが張られていた。メンバーも、こういうルートにも慣れてきており、身のこなしが総じて上手くなっている。緊急道具は、ザックのこやしになった。それが一番いい。
去年、やはり鈴鹿山脈で大転倒を演じたキナバルK本さんなどは、毎週のクライミングジムでのトレーニングの成果だろう、体重移動と足で踏ん張る下り方が、段違いに上達している。すばらしいのである。
小ピークに達しては、花崗岩の急坂(というか崖)を下りる繰り返し。霧の合間から、左手に伊勢湾、右手に白谷周辺の見事な紅葉が広がる。前方にはスラッとした橋桁が印象的な、第二名神高速が横切っている。ううむ、感心するような、無駄に見えるような…いずれにしても、この絶景はなかなかのもの。苦労のしがいがあった。
T中さん夫妻は、自称高所恐怖症なので、お尻がむずがゆくなるらしく、しきりに「シッポが生える、シッポがはえる」と云いながらの下山だ。しかし、ご夫婦ともに長身。長い手足を豪快に使い、下りてくる。一見、届きそうにないホールドも、たやすく通過できるのは羨ましい。本当の高所恐怖症の人は、こういう動作はできるはずがないのだ。
不動のコルからは、暗い谷筋を一気に下りる。尾根ではバッチリだったGPSの信号も、この谷には届かない。ザレ場を注意して下り、下り坂にいいかげん飽き飽きするころ、朝通った造林小屋の廃屋に出た。仙ノ石を辞して2時間の行軍であった。10人という頭数と、濡れた岩をかざるを得ない不利な条件を差っぴいても、よく歩けている。みんな、上達してるね。こちらも、つい欲張って、ステップアップのための薀蓄を語る。アドバイスのつもりだが、きっと、せっかく愉しんで
いる時に、小うるさいことだろう。
林道に戻る。相変わらず小雨が降る中、往路に置き忘れたストックが、主人の帰りを待っていてくれた。ラッキー。
帰りには亀山温泉「白鳥の湯」で冷えた身体を温めた。ここの利用料金はなんと150円。石鹸、シャンプーがないが、そのセットを買っても110円プラスするだけ。庶民の味方、「白鳥の湯」バンザイである。置いてあった薄型TVに、Pのロゴが入っていたのだけが残念!