
■メイン写真
富士山剣ヶ峰三角点の少し奥、真の日本最高点にて
■今回のコース
・8/12(日)
富士宮口新5合目→萬年雪山荘(9合目)[泊]
・8/13(月)
萬年雪山荘→富士山本宮浅間大社奥宮→剣ヶ峰→富士宮口新5合目→水ヶ塚公園駐車場
⇒天然温泉「富嶽温泉花の湯」⇒富士宮ホテル時之栖[泊]
・8/14(火)
富士宮ホテル時之栖⇒白糸ノ滝
高校時代の同級生たちが50歳の記念に、富士山に登りたいのでガイドしてほしいと
依頼を受けた。
登山はほぼ初めてというメンバーも多かったので、この春から登山教室に参加して
もらい、練習を積んできた。その甲斐あって、念願の富士山に全員、元気で登頂
することができた。
メンバーの感激をみて、登山ガイドとしての喜びがこみあげた。

12日の早朝、京都駅に集合。
はるばる神戸からK君が見送りに来てくれた。今回、K君は勤める会社の製品である
コーヒーを差し入れしてくれていた。ありがとう!
富士宮口新5合目に着くと、ものすごい雨。とても登山をスタートできるものではない。
富士山は、Mr.Dashも「アウエイ」の山である。
知ったかぶりをしても仕方ないので、友人の富士山ガイド・M氏に電話で天気を
どう読むかを尋ねたところ、14:00ごろに雨があがる可能性が大きいとのアドバイス。
3社が好きなことを言っている気象情報よりも、彼の経験がまさるはず。
売店の下にある食堂で昼食をとりながら、小止みになるのを待った。

登山口で、人数分の保全協力金を納める。

いざ出発。まだ雨は降っていたが、予約しておいた山室(山小屋)にたどり着くためには
もう出発しなくては。雨具など、完全武装の状態だ。
余裕があるペースを守って、ゆっくり登る。
速足の若者や外国人たちが、無言で追い抜いていくので、たまに危険を感じる。
富士登山のマナーは最低の域に達している。
やがて、へばってしまった外国人たちが、路肩でひっくり返っている姿をよく見る
ようになってきた。登山道を示すロープを越えた向こう側にたむろしていて
たまに落石を起こすのには閉口した。あかんやろ!

雨はMガイドの読み通り、まもなく止んだ。
青空さえも覗くようになってきた。

標高3,000m地点の雄姿! まだまだ余裕あるね。

7合目を過ぎた。傾いた太陽の光を通し、自分の影が向こう側の霧のスクリーンに
ブロッケン現象ができていた。ここは富士山だから、「ご来迎」と日本式の名前で
呼んだ方がいいかな。
8合目を過ぎると、さすがに空気の薄さを感じる。
メンバーの歩調が少しスローになってきた。山室に電話を入れて「少し遅れているが、
確実に向かっている」旨を伝えたが、日没までに着きたいなあ。
なんとか18:45に萬年雪山荘に到着。前回も泊まったアットホームな山室だ。
19:00が夕食等のオーダーストップ時間なので、本当にギリギリだった。

夕食は定番のカレー。伝統だ。

お盆は一年の中でも最も混雑するシーズン。小部屋は2畳に4人。
8人パーティなので、2区画があてがわれた。
Mガイドが予め便宜を図ってくれていたのか、こんなに遅れて着いたのに
他のパーティと混在することなくスペースを確保してもらった。
消灯は20:00。窮屈で、ほとんど眠れなかったメンバーもいたもよう。

AM2:00に朝食。2:40、ヘッ電を点灯して、暗い中を出発。
既に登山道は行列ができていて、LEDの光の帯がずっと上まで続いている。
ペルセウス座流星群の極大日。
雲は途切れているところもあって、オリオン座などが見えていた。
幸運にもIさんが流れ星を発見したが、Mr.Dashは残念、1つも見られなかった。
登っている間は、東の空がオレンジ色に明けていくのが見えていたのに、
あとすこしで山頂というところで、周りは霧に包まれた。
あー、ご来光はこれで諦め。なんと気まぐれな自然。4:40神社前に到着。
気温6度。

この日のために、メンバーがハガキを書いて持ってきていた。
富士山の消印が押されたハガキを、大事な人たちに送ろうというものだ。
5:00に郵便局が開いたので、まずは行列がないうちにスタンプを押して投函。
登頂証明書を手に入れた人も。

浅間大社奥宮にも参拝。登頂の御礼と、安全な下山を祈願。

そして、いよいよ待望の剣ヶ峰へ。
三島岳を巻き、馬の背の急坂をゆっくりゆっくり登る。
火口は霧でまったく見えず。
気象観測所跡の横手から、ついに三角点に到達!!
この日のために、みんなトレーニングしてきたのだ。
みんなの夢がかなった瞬間。それに立ち会えたMr.Dashはなんという幸せ者か。

霧が解消する見込みがないのと、昨夜、寝られていないメンバーの体調も考え、
御鉢巡りは断念して、下山することにした。

9合目に戻り、全員の血中酸素濃度を計測してみた。
ほとんどのメンバーが80%台の後半。平地でこのデータが出たら即、入院で
酸素吸入の刑であるが、山ではそうはいかない。
無理のないペースで歩き、大きく息を吐いて、しっかり吸う。これを繰り返すしかない。
メンバーにはお医者様もいるので、なんとも心強いのだが、お世話にならないに
こしたことはない。

ここで、K君が差し入れてくれたコーヒーをドリップ。
M君、自慢のジェットボイルをこの標高で試してみたかった!
結果は良好。もちろん、コーヒーの味もサイコー。ありがとう、K君。
あとは、とにかく安全に下山するのみ。
下山は、下り坂に強い人と苦手な人でペースがクッキリ分かれてしまうのが普通だが、
ともちゃんが最後尾についてくれているので安心。これが遊山トレッキングサービスの
夫婦ガイドによるダブルガイド体制のメリットである。
下山中、御殿場のほうから「ドーン、ドーン」と花火のような音。
そう、自衛隊の東富士演習場からの音だ。
世界遺産の真横に、いろんなものがある。

そして、無事に新5合目に到着!
お互い、ハイタッチで健闘をたたえる。

この日は、富士宮ホテル時之栖で「後泊」。
疲れてはいるはずなのだが、みんな、興奮さめやらぬ様子で、宴会に突入。
東京から参加のK君が、「次に行く山、どこにしようか」と、100名山のガイド本を
開けたのにはビックリ。
登山プロジェクトは今後も継続、来年は北アルプスデビューということに決定した。

呑んだのは、地元のビールや日本酒たち。
いろんな味があると、ついつい酒が進む。

翌日は、白糸の滝へ観光だ。
溶岩層を伏流水が流れ込み、崖から滝となって流れ落ちる、自然の芸術だ。
裸足になって清流に入って、みんな童心に帰った。

Victoryのポーズは、朝食後、Mさんの指導・監督のもと、宿で練習までしたもの。
このチームワーク!!
次も、とびっきりの感動を一緒に味わえたらいいね。

おまけ。崖下に咲いていたイワタバコとカタツムリ。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
富士山剣ヶ峰三角点の少し奥、真の日本最高点にて
■今回のコース
・8/12(日)
富士宮口新5合目→萬年雪山荘(9合目)[泊]
・8/13(月)
萬年雪山荘→富士山本宮浅間大社奥宮→剣ヶ峰→富士宮口新5合目→水ヶ塚公園駐車場
⇒天然温泉「富嶽温泉花の湯」⇒富士宮ホテル時之栖[泊]
・8/14(火)
富士宮ホテル時之栖⇒白糸ノ滝
高校時代の同級生たちが50歳の記念に、富士山に登りたいのでガイドしてほしいと
依頼を受けた。
登山はほぼ初めてというメンバーも多かったので、この春から登山教室に参加して
もらい、練習を積んできた。その甲斐あって、念願の富士山に全員、元気で登頂
することができた。
メンバーの感激をみて、登山ガイドとしての喜びがこみあげた。

12日の早朝、京都駅に集合。
はるばる神戸からK君が見送りに来てくれた。今回、K君は勤める会社の製品である
コーヒーを差し入れしてくれていた。ありがとう!
富士宮口新5合目に着くと、ものすごい雨。とても登山をスタートできるものではない。
富士山は、Mr.Dashも「アウエイ」の山である。
知ったかぶりをしても仕方ないので、友人の富士山ガイド・M氏に電話で天気を
どう読むかを尋ねたところ、14:00ごろに雨があがる可能性が大きいとのアドバイス。
3社が好きなことを言っている気象情報よりも、彼の経験がまさるはず。
売店の下にある食堂で昼食をとりながら、小止みになるのを待った。

登山口で、人数分の保全協力金を納める。

いざ出発。まだ雨は降っていたが、予約しておいた山室(山小屋)にたどり着くためには
もう出発しなくては。雨具など、完全武装の状態だ。
余裕があるペースを守って、ゆっくり登る。
速足の若者や外国人たちが、無言で追い抜いていくので、たまに危険を感じる。
富士登山のマナーは最低の域に達している。
やがて、へばってしまった外国人たちが、路肩でひっくり返っている姿をよく見る
ようになってきた。登山道を示すロープを越えた向こう側にたむろしていて
たまに落石を起こすのには閉口した。あかんやろ!

雨はMガイドの読み通り、まもなく止んだ。
青空さえも覗くようになってきた。

標高3,000m地点の雄姿! まだまだ余裕あるね。

7合目を過ぎた。傾いた太陽の光を通し、自分の影が向こう側の霧のスクリーンに
ブロッケン現象ができていた。ここは富士山だから、「ご来迎」と日本式の名前で
呼んだ方がいいかな。
8合目を過ぎると、さすがに空気の薄さを感じる。
メンバーの歩調が少しスローになってきた。山室に電話を入れて「少し遅れているが、
確実に向かっている」旨を伝えたが、日没までに着きたいなあ。
なんとか18:45に萬年雪山荘に到着。前回も泊まったアットホームな山室だ。
19:00が夕食等のオーダーストップ時間なので、本当にギリギリだった。

夕食は定番のカレー。伝統だ。

お盆は一年の中でも最も混雑するシーズン。小部屋は2畳に4人。
8人パーティなので、2区画があてがわれた。
Mガイドが予め便宜を図ってくれていたのか、こんなに遅れて着いたのに
他のパーティと混在することなくスペースを確保してもらった。
消灯は20:00。窮屈で、ほとんど眠れなかったメンバーもいたもよう。

AM2:00に朝食。2:40、ヘッ電を点灯して、暗い中を出発。
既に登山道は行列ができていて、LEDの光の帯がずっと上まで続いている。
ペルセウス座流星群の極大日。
雲は途切れているところもあって、オリオン座などが見えていた。
幸運にもIさんが流れ星を発見したが、Mr.Dashは残念、1つも見られなかった。
登っている間は、東の空がオレンジ色に明けていくのが見えていたのに、
あとすこしで山頂というところで、周りは霧に包まれた。
あー、ご来光はこれで諦め。なんと気まぐれな自然。4:40神社前に到着。
気温6度。

この日のために、メンバーがハガキを書いて持ってきていた。
富士山の消印が押されたハガキを、大事な人たちに送ろうというものだ。
5:00に郵便局が開いたので、まずは行列がないうちにスタンプを押して投函。
登頂証明書を手に入れた人も。

浅間大社奥宮にも参拝。登頂の御礼と、安全な下山を祈願。

そして、いよいよ待望の剣ヶ峰へ。
三島岳を巻き、馬の背の急坂をゆっくりゆっくり登る。
火口は霧でまったく見えず。
気象観測所跡の横手から、ついに三角点に到達!!
この日のために、みんなトレーニングしてきたのだ。
みんなの夢がかなった瞬間。それに立ち会えたMr.Dashはなんという幸せ者か。

霧が解消する見込みがないのと、昨夜、寝られていないメンバーの体調も考え、
御鉢巡りは断念して、下山することにした。

9合目に戻り、全員の血中酸素濃度を計測してみた。
ほとんどのメンバーが80%台の後半。平地でこのデータが出たら即、入院で
酸素吸入の刑であるが、山ではそうはいかない。
無理のないペースで歩き、大きく息を吐いて、しっかり吸う。これを繰り返すしかない。
メンバーにはお医者様もいるので、なんとも心強いのだが、お世話にならないに
こしたことはない。

ここで、K君が差し入れてくれたコーヒーをドリップ。
M君、自慢のジェットボイルをこの標高で試してみたかった!
結果は良好。もちろん、コーヒーの味もサイコー。ありがとう、K君。
あとは、とにかく安全に下山するのみ。
下山は、下り坂に強い人と苦手な人でペースがクッキリ分かれてしまうのが普通だが、
ともちゃんが最後尾についてくれているので安心。これが遊山トレッキングサービスの
夫婦ガイドによるダブルガイド体制のメリットである。
下山中、御殿場のほうから「ドーン、ドーン」と花火のような音。
そう、自衛隊の東富士演習場からの音だ。
世界遺産の真横に、いろんなものがある。

そして、無事に新5合目に到着!
お互い、ハイタッチで健闘をたたえる。

この日は、富士宮ホテル時之栖で「後泊」。
疲れてはいるはずなのだが、みんな、興奮さめやらぬ様子で、宴会に突入。
東京から参加のK君が、「次に行く山、どこにしようか」と、100名山のガイド本を
開けたのにはビックリ。
登山プロジェクトは今後も継続、来年は北アルプスデビューということに決定した。

呑んだのは、地元のビールや日本酒たち。
いろんな味があると、ついつい酒が進む。

翌日は、白糸の滝へ観光だ。
溶岩層を伏流水が流れ込み、崖から滝となって流れ落ちる、自然の芸術だ。
裸足になって清流に入って、みんな童心に帰った。

Victoryのポーズは、朝食後、Mさんの指導・監督のもと、宿で練習までしたもの。
このチームワーク!!
次も、とびっきりの感動を一緒に味わえたらいいね。

おまけ。崖下に咲いていたイワタバコとカタツムリ。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!