Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

10月29日(土)一点豪華主義の室生・龍鎮渓谷へネイチャーウォーク

2011年11月20日 | 山登りの記録
このところ仕事がハードなので、なかなか土曜日の予定が経たない。
身体も疲れていて、きつい山行も遠慮したい。
しかし、だからと言って、家で寝ていたのでは筋肉が落ちる。

ということで、以前から気になっていた、仏隆寺から唐戸峠を経て
龍鎮渓谷沿いに下り、室生口大野に至るルートを歩いてみた。
山のピークは通らず、途中に舗装道の長い歩きや、荒れ果てた旧林道が出現する
など、地味なコースであるが、晴天に助けられ、身体のだるさも抜けたので
よしとしよう。



榛原駅前の有料駐車場に車を置き、奈良交通に乗り高井バス停で下車。
古い家並みの街道筋から、のどかな農道を進み、仏隆寺に向かう。

民家を利用したギャラリー「Some Time」と、その隣に喫茶店の「キャベツ倶楽部」を
発見。こんなところにお客さんは来るのだろうか。

ダリア栽培の畑の横にさしかかると、カブに乗った農家のおばちゃんが
向こうからやってきて、いきなり「今、何時?」と聞く。
えっ!? 慌てて腕時計を見る。
「10時40分!」
聞くだけ聞いて、おばちゃんは「ありがと!」だけを残してカブはあっと
いう間に走り去っていった。



赤茶けた鉱泉?が湧き出ている土手を見て、いよいよ仏隆寺に着く。



ここは桜の古木で有名な寺で、春になると人でごった返す。
ここの路肩に密生していたツクシを、飽きるほど採ったのは、いつの頃だったか。



車の通行を禁止する立て札が出ている林道に入る。薄暗い。
ちょっとがっかりしながら登り続けていると、恐らく今日の最高地点、
唐戸峠に出た。



峠には役行者の石像と、あずまやが建っていた。
舗装林道が延びていて、東へ下りていく。延々。



途中、路肩にものすごく大きなキノコが一箇所に密生しているのを、
ともちゃんが見つけた。
ブキミでしかない。「何が埋まっているんだろう…」

ほどなく、室生寺に続く道と、龍鎮渓谷への分岐に着いた。

龍鎮渓谷は、最初は3面護岸の川。なんてこった。
クルマが入れる幅の未舗装道が続く。



時折、ナメの澄んだ流れをみせるが、残念にも、大半は退屈な植林の中の
しょぼい流れである。

いよいよクルマは通れない、普通の山道になって嬉しい。
比布滝、上龍鎮滝があると地図には書かれているが、道はここで
左岸を大きく高巻く。これらの滝は、ともに落差5mそこそこというのに、
たいへん惜しい。



やや失望しながらさらに進むと、台風の爪跡が痛々しく残る登山道となり、
悲しい思いがつのる。



龍鎮滝の入り口は、小さな鳥居がある。
一点豪華主義の渓谷美は、ここに極まる。



白っぽい岩盤を削る、美しいゴルジュと釜の連続。



一番下の釜は、いつたい何メートルの深さがあるのか見当もつかない。
ただただ、エメラルドグリーンの深く澄んだ空間が広がっている。

視線を下流に転じると、見事なナメ。
恐らく、これと同じような滝が2つ3つあれば、この渓谷は
もっと人気が出ていたことであろう。

室生ダムの周回道路へは目と鼻の先。
舗装道を延々歩く。



大野寺の川向かいには磨崖仏がある。
鎌倉時代の作で、高さ14m近くもあるという。
最後まで、なかなか面白いものを見ることができた。



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