Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年7月28日(金)~30日(日) [南ア]仙丈ヶ岳、美しい朝に感動!!

2023年08月01日 | 山登りの記録
■メイン写真
奥秩父の山並みから、太陽が昇る


■今回のコース
7/28 仙流荘⇒(南アルプス林道バス)⇒北沢峠・こもれび山荘[泊]
7/29 こもれび山荘→大滝の頭→薮沢小屋→馬の背ヒュッテ→仙丈ヶ岳→仙丈小屋[泊]
7/30 仙丈小屋→小仙丈ヶ岳→北沢峠⇒(南アルプス林道バス)⇒仙流荘


久しぶりの南アルプス・仙丈ヶ岳。我が国の3,000m峰の中では比較的、簡単に登れる。
豊かな高山植物や優美な山容から、南アルプスの女王とも呼ばれ、山頂からは富士山、北岳、
間ノ岳の日本の高峰ベスト3が並んで展望できる。
今回は、人生で最高標高に挑戦するお客様も3名いらっしゃる。
印象深い山行になればいいな。



初日。中央道で事故渋滞が発生し、間に合うのかドキドキしたが、なんとか仙流荘前に到着。
南アルプス林道バスの最終便で、北沢峠へ。こもれび山荘に入る。
コロナ後、就寝スペースはゆったり確保され、手造りのような衝立でお隣と遮られていた。

夜中、トイレに起きたどこかの客が、踵をドタドタと床板に鳴らすように歩いて目が覚めた。
木造家屋に住んだことがないのだろうが、最近、こういう輩は確実に増えてきている。



2日目。朝食を済ませ、出発。



初めはシラビソやコメツガの樹林帯。短い急坂をクリアすると1合目。
2合目で枝尾根に出ると、涼しい風が右から吹いてきて、じつに快適だ。
直前の階段を登ると3合目に着く。



樹林越しに鳳凰三山が見えた。



5合目の「大滝の頭」に到着。
ガイドブックには「おおたきのあたま」とあるが、現地では「おおたきのかしら」と
呼んでいた。どちらが正しいのか分からないが、少なくともここ20年くらいで、全国にある
「~の頭」を、「~のかしら」と呼ぶ人は増えた気がする。いいのかしら。

大滝の頭は、直登ルートと、馬の背ヒュッテへのルートとの分岐でもある。
小仙丈ヶ岳へ直登する尾根道は、やや単調な急坂が続き、花も少ないが、人は多い。
馬の背ヒュッテルートは、しばらくトラバース道となり、涼しい渡渉箇所が何か所があり、
お花畑を抜けて馬の背ヒュッテで休憩できるメリットがあるが、なぜか人は少ない。
我々はもちろん、馬の背ヒュッテルートへ。



ダイモンジソウ、トリアシショウマ、コバイケイソウ、モミジカラマツなどの
花を楽しみながらトラバース道を進む。
少しだけ、鎖場を下るところもあるが、それがコースを彩る変化となり楽しい。



名はないが、薮沢の支流で、100m以上は続いていると思われる斜瀑。
渡渉はたやすく、水は冷たくて10秒と手を浸けていられない。



無人(素泊まり可)の薮沢小屋に到着する。
別棟のトイレは携帯トイレ対応で、薮沢小屋の玄関に置いてあるトイレキットを購入する
仕組み。使用後はトイレのゴミ箱に捨てていけるのがありがたい。

植生は針葉樹帯が終わり、ダケカンバやナナカマドなどが目につくようになる。
薮沢の本流を渡るあたりは、ハクサンフウロ、グンナイフウロ、クルマユリなど、
さまざまな花が咲き乱れる。
両側に防鹿柵が設けられ、柵の中はマルバダケブキなど花盛りだった。



馬の背ヒュッテで大休止。みんなでチャイやコーヒーを注文。
贅沢な時間を過ごす。
周辺はお花畑で、すっかり癒されてしまった。

丹渓新道との分岐を過ぎると、まもなく馬の背の稜線に出る。高い木はなくなり、
ハイマツやハクサンシャクナゲの灌木帯を登る。



背後に甲斐駒ヶ岳の雄姿。



仙丈ヶ岳と仙丈小屋が、一気に近くに見えた。



中央アルプスも全域で晴れているようだ。



仙丈小屋に到着。朝食の時間が早かったので、まだ9時半過ぎだが、持参した「昼食」をとる。
小屋は今季、水不足で大変なようだ。そういえば小屋下の水場は完全に干上がっていた。



置いていける荷物は小屋にデポして、仙丈ヶ岳の頂を目指す。



富士山(左)には雲がかかって大半が見えていないが、北岳(中央)と間ノ岳(右)は
クッキリハッキリ。
空気の薄さがいっそう強く感じられるようになり、大きく呼吸しながらゆっくり登る。



3033mの頂上に到着。喜びの瞬間だ。



北岳をアップで。
甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、中央アルプス、木曽御嶽なども見えていたが、北アルプス方面は
雲がかかっていた。



ゆっくり遊んでから、仙丈小屋に戻った。
ともちゃんが持参したパルスオキシメーターを、皆さんに紹介しながら測定。
血中酸素濃度80代の数値が出る方もいらっしゃるが、深刻な問題はなかった。

豚の角煮、エビフライのおいしい夕食をいただいたあと、夕日を見たかったのだが
あいなくのガスで断念。ゆったりスペースで就寝した。
枕と一体型のマットは、こもれび山荘のものと同じだった。



3日目。ド快晴!
朝食前に、4:40の日の出を見るために稜線まで散歩する。
昨日は雲で隠れていた富士山もクリアに見えて、日本の高峰ベスト3をいっぺんに拝む。



甲斐駒ヶ岳。向こうには八ヶ岳連峰。あちらも快晴のようだ。



モルゲンロートに染まる我々。



今日は北アルプスも端から端まで見えた。槍・穂高連峰も朝日に染まる。

小屋に戻り、朝食(味噌汁が絶品)を楽しんで、いよいよ下山だ
最短距離の直登ルートを下る。



小仙丈ヶ岳までは、雄大な景色を楽しみながらの天空散歩だ。
ライチョウを目撃しやすいゾーンだが、天気が良すぎて会えず。
仙丈ヶ岳の少し下あたりで親子のライチョウを見たというハイカーが羨ましい。



小仙丈ヶ岳に到着。登ってきた人、下りる人で、山頂は渋滞状態だった。



"南アルプスの女王"を振り仰ぐ。やっぱり、いい山やな。



森林限界より上は、直射日光で暑さを感じる。
ハイマツ・ハクサンシャクナゲの灌木帯に入ると、涼しさを感じた。
ところで、登ってくるハイカーの多いこと。皆、一様に、暑さで苦しそうな表情だった。



ホシガラス。



大滝の頭で、昨日歩いた道に合流し、快調なペースで下山。
皆さんのがんばりで、10:10発のバスに間に合った。
次のバスは13:10と、なんと3時間待ちとなるだけに、これは大きかった。

仙流荘は、普段は日帰り温泉入浴は12:00からだったと思うが、この日は11:00から。
さっそく、温泉に入って3日間の汗を落とした。
焼きたてパンで知られる「道の駅 南アルプスむら長谷」で昼食と買い物休憩をとって、
家路についた。

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