■メイン写真
西天狗から見た東天狗。天狗岳は2つのピークで構成される
■今回のコース
3日 唐沢鉱泉[泊]
4日 唐沢鉱泉→西尾根分岐→第1展望台→第2展望台→西天狗→東天狗→中山峠
→黒百合ヒュッテ[泊]
5日 黒百合ヒュッテ→渋の湯分岐→唐沢鉱泉
天狗岳あたりは、"コケ天国"の北八ツと、"岩稜帯"の南八ツの両方の特徴をもつエリア。
比較的お手軽に、ハイマツ帯の標高2,600m級の世界を楽しめるのがいい。
久しぶりにこのルートを歩いてきたが、今回も天候に恵まれ、すがすがしい山行ができた。
初日のお宿は、唐沢鉱泉。日本秘湯の会に登録されている山奥の温泉宿だ。
唐沢鉱泉の建屋のすぐ裏には、珍しいヒカリゴケの群落がある。
LEDヘッドランプで照らすと、緑の蛍光ペンのような特有の色に光って見える。
翌朝、準備を整えて出発。
まずシャクナゲ橋を渡る。
針葉樹林帯の中を登っていく。林床はコケが美しい。
西尾根に合流して、急坂を少しがんばると、樹林帯を抜け出して展望が広がる。
赤岳が顔をのぞかせる。南アルプス、中央アルプスも見え、爽快だ。
すぐ先の第1展望台。
第1展望台からは、北アルプス方面も見える。穂高連峰、槍ヶ岳の姿がクッキリ。
稜線とはいえ、岩の隙間を縫うように歩くところもある。
第2展望台。風が強く吹き抜けていた。
この日は、茅野市の最高気温予想は22度。この時期としては異常に暖かい日。
とはいえ、足元にはところどころ霜柱が残る。
偽ピークを順調に越えて、西天狗への、岩がごつごつした急登に挑む。がんばりどころだ。
八ヶ岳が大昔、火山だったことを実感させられる黒い火山岩。
荒々しい崖をつくっている。
西天狗に到着。ちょうどお昼時のナイスタイミング。
山頂で、赤岳を背負って、ハイ、ポーズ!
北八ツ(蓼科山)、霧ヶ峰、美ヶ原方面の雄大な眺め。
もちろん南アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍岳、穂高連峰から北アルプスの長い山稜と
ワイドな眺めを楽しめる。
ランチのあと、いったんザレ場を下り、お隣の東天狗へ登り返す。
ここからは、硫黄岳の爆裂火口が迫力たっぷりで見える。
中山峠への尾根道は、岩がごろごろした、フィールドアスレチックのような道だ。
歩きにくいが、面白い。
進行方向の右側は切れ落ちた崖だが、ハイマツ等で隠されているので怖さは感じない。
天狗の奥庭を経て、中山峠からは、ものの数分で今夜の宿、黒百合ヒュッテに着く。
健脚であれば、この日のうちに唐沢鉱泉へ下れるくらいだが、今回はのんびりした行程だ。
この夜は、夜通し、大部屋中に響き渡るようなひどい咳をする女性(別パーティ)がいて、
山小屋ではじつに久しぶりだが、ほとんど寝られなかった。
ふたつ横に寝ていた男性も、夜半過ぎからはずっとスマホをいじっておられた。
それにしても、咳の女性も全然寝られていなかったはず。コロナか、インフルか、軽い高度障害か、
余計な心配をしてしまった。
とにかく翌朝は、眠気を気合で吹き飛ばして、とにかく安全を心がけて下山する。
沢沿いの道は、増水時の迂回路もあったり、それ以外での部分でも登山道が複線化
したり落ち着かないが、かといって迷うほどではない。
最後に立派な橋を渡り、未舗装林道に出る。
唐沢鉱泉の手前に、源泉池がある。超ミニ"九塞溝"のようで、これがじつに美しい。
唐沢鉱泉で汗を洗い落としてから、山行のしめくくりは、茅野市内の蕎麦屋で昼食。
充実感いっぱいの3日間だった。
西天狗から見た東天狗。天狗岳は2つのピークで構成される
■今回のコース
3日 唐沢鉱泉[泊]
4日 唐沢鉱泉→西尾根分岐→第1展望台→第2展望台→西天狗→東天狗→中山峠
→黒百合ヒュッテ[泊]
5日 黒百合ヒュッテ→渋の湯分岐→唐沢鉱泉
天狗岳あたりは、"コケ天国"の北八ツと、"岩稜帯"の南八ツの両方の特徴をもつエリア。
比較的お手軽に、ハイマツ帯の標高2,600m級の世界を楽しめるのがいい。
久しぶりにこのルートを歩いてきたが、今回も天候に恵まれ、すがすがしい山行ができた。
初日のお宿は、唐沢鉱泉。日本秘湯の会に登録されている山奥の温泉宿だ。
唐沢鉱泉の建屋のすぐ裏には、珍しいヒカリゴケの群落がある。
LEDヘッドランプで照らすと、緑の蛍光ペンのような特有の色に光って見える。
翌朝、準備を整えて出発。
まずシャクナゲ橋を渡る。
針葉樹林帯の中を登っていく。林床はコケが美しい。
西尾根に合流して、急坂を少しがんばると、樹林帯を抜け出して展望が広がる。
赤岳が顔をのぞかせる。南アルプス、中央アルプスも見え、爽快だ。
すぐ先の第1展望台。
第1展望台からは、北アルプス方面も見える。穂高連峰、槍ヶ岳の姿がクッキリ。
稜線とはいえ、岩の隙間を縫うように歩くところもある。
第2展望台。風が強く吹き抜けていた。
この日は、茅野市の最高気温予想は22度。この時期としては異常に暖かい日。
とはいえ、足元にはところどころ霜柱が残る。
偽ピークを順調に越えて、西天狗への、岩がごつごつした急登に挑む。がんばりどころだ。
八ヶ岳が大昔、火山だったことを実感させられる黒い火山岩。
荒々しい崖をつくっている。
西天狗に到着。ちょうどお昼時のナイスタイミング。
山頂で、赤岳を背負って、ハイ、ポーズ!
北八ツ(蓼科山)、霧ヶ峰、美ヶ原方面の雄大な眺め。
もちろん南アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍岳、穂高連峰から北アルプスの長い山稜と
ワイドな眺めを楽しめる。
ランチのあと、いったんザレ場を下り、お隣の東天狗へ登り返す。
ここからは、硫黄岳の爆裂火口が迫力たっぷりで見える。
中山峠への尾根道は、岩がごろごろした、フィールドアスレチックのような道だ。
歩きにくいが、面白い。
進行方向の右側は切れ落ちた崖だが、ハイマツ等で隠されているので怖さは感じない。
天狗の奥庭を経て、中山峠からは、ものの数分で今夜の宿、黒百合ヒュッテに着く。
健脚であれば、この日のうちに唐沢鉱泉へ下れるくらいだが、今回はのんびりした行程だ。
この夜は、夜通し、大部屋中に響き渡るようなひどい咳をする女性(別パーティ)がいて、
山小屋ではじつに久しぶりだが、ほとんど寝られなかった。
ふたつ横に寝ていた男性も、夜半過ぎからはずっとスマホをいじっておられた。
それにしても、咳の女性も全然寝られていなかったはず。コロナか、インフルか、軽い高度障害か、
余計な心配をしてしまった。
とにかく翌朝は、眠気を気合で吹き飛ばして、とにかく安全を心がけて下山する。
沢沿いの道は、増水時の迂回路もあったり、それ以外での部分でも登山道が複線化
したり落ち着かないが、かといって迷うほどではない。
最後に立派な橋を渡り、未舗装林道に出る。
唐沢鉱泉の手前に、源泉池がある。超ミニ"九塞溝"のようで、これがじつに美しい。
唐沢鉱泉で汗を洗い落としてから、山行のしめくくりは、茅野市内の蕎麦屋で昼食。
充実感いっぱいの3日間だった。