![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c6/c93710d9a5c91e2e375d6c4a18af396a.jpg)
風化した岩が覆いかぶさる岩屋本堂にて
■今回のコース
飯福田寺→(行場道めぐり)→油こぼし→岩屋本堂→鐘掛→小天井→大天井→亀岩→鞍掛岩→
蟻ノ戸渡り→小尻返し→飛岩→平等岩→元居ヶ原→飯福田寺
個人ガイドのご依頼を頂き、険しい岩場が続く修験の行場として知られる
伊勢山上へ、仲良し3人組をご案内した。
本来は修験の行場なので、修行者たちはクライミング装備などを持たずに
臨むのだが、それゆえの危険もある。
この日のお客様は今後、険しい岩場のトレッキングを目指しておられる
こともあり、ロープを張った場合の所作なども体験して頂くため
ヘルメット、ハーネス装着で挑んでいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/70/3cbd13b3a92fdbde799b91166bec9e2b.jpg)
飯福田寺(いぶたじ)の仁王門の手前に駐車スペースがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/bc/c2cbfe4eb4be564b5b61fcc175a46e5a.jpg)
朝は肌寒かったが、着いた時にはぽかぽか。サクラは満開。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/1d/9ceafd145a10eb11e76628dea028fc01.jpg)
飯福田寺の事務所で入山料500円を納め、本堂で手を合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/2f/edb6180058a3444a4a47b79793bc3180.jpg)
最初の行場は「油こぼし」と呼ばれる高さ25mほどの岩壁だ。
ここだけを登り切るのであれば、鉄鎖を両腕で力任せに登ればよいが、
それでは「登山」の実力はつかない。できるだけ岩肌にホールドを
見出しながら登ると面白い。
だからこそ、トップロープの補助が生きてくるといえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/22/8a4b8291383e8d9862677cbff88edc2c.jpg)
油こぼしを登り終えると役行者像が迎えてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/09/ffd3da2e8cbccb13d9529c818034c013.jpg)
風化を受けた礫岩が屋根のようにせり出し、その下に岩屋本堂が収まっている。
自然のいたずらというには出来すぎのフォルム。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b5/8ed04ac218f5ae77147ef939f4710823.jpg)
「鐘掛」は高度感はさほどではないが、まるでボルダリングのトラバースの
ようなムーブが要求される難所だ。ロープのビレイもやりにくいところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/1b/d6eb0b640362a07ddc8b641af01afac5.jpg)
鐘掛から岩を回り込み、一本鎖のフェースを登る。
ここはハッキリ言って危ない。ロープの確保なしに、よく死人が出ないなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c5/ab8a7e35931f2f258268b61b0565eb49.jpg)
急登箇所を登りきると最初のピーク、小天上だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/96/55b41ef8690f6810696bf0c80bfe1f15.jpg)
続いて大天井。この区間はフツーのハイキングになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/87/8c9e07cdc615b5b2ee40360fc6feeeab.jpg)
大きな岩場が現れる。「亀岩」だ。いきなり雄大な光景が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/42/22734c3eff51fb6576ce67c16e80b056.jpg)
「鞍掛岩」を登る。岩はフリクションがよく効くので見かけより怖くないが、
写真の向かって右側は、ゆうに20mの高さの垂壁だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/63/db113bbbadd7823c1557625712e108f4.jpg)
稜線の東側はヤマザクラが多い。ちょうと満開のタイミング。
ソメイヨシノよりやさしいピンクが好きだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1c/f9c6f8b90f874de72f6730e850eb94c9.jpg)
鞍掛岩の西側直下には、ヒカゲツツジも花をつけていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/64/7dea8c4b25eec7c866bbca054d5afbb3.jpg)
「蟻ノ戸渡り」を経て、「小尻返し」へ。この岩、登のは簡単だが、、、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/40/0a3a161f24ba7a529b1d99ffdc92affa.jpg)
下りるのにはちょうど15mの絶壁を、鎖1本を頼りに下ることになる。
ここでロープをつけてクライムダウンして頂く。本来の修行では鎖だけにすがって
下るのだが、ロープで確保しているので、万が一にも転落の危険はない。
一般コースでこういう練習をしておくと、皆さんが将来、岩場に出る時に役立つはずだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/1a/d56556e1019be0af5d2f5b2a5f1a45a5.jpg)
「飛岩」に至るころには、皆さん、もう切れ断った岩場にもスッカリ慣れてきた。
岩場は平等岩で実質、終わりになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/94/3481628f1e63faaf5a268877966d0e44.jpg)
役行者像は、この行場コースに何体あるのだろうか。
「元居ヶ原」にも鎮座されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/39/89612a2d2d69fe2bd768cac5b5158b58.jpg)
神社跡の手前から、岩屋本堂が垣間見える。
改めて、この造形に驚かされる。さっき通り抜けたスリリングな軌跡を目で追うと
本当に微妙なラインを抜けていることがわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/65/9be193b7b88fa533824da50030ec44c0.jpg)
長い石段を下ったらゴール。
風に舞うサクラの花びらを頬に受けながら、飯福田寺に戻るのだった。
スリル、絶景、修験の歴史、そしてサクラ・・・ホント、全てが揃った好ルートだ。
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■今回のコース
飯福田寺→(行場道めぐり)→油こぼし→岩屋本堂→鐘掛→小天井→大天井→亀岩→鞍掛岩→
蟻ノ戸渡り→小尻返し→飛岩→平等岩→元居ヶ原→飯福田寺
個人ガイドのご依頼を頂き、険しい岩場が続く修験の行場として知られる
伊勢山上へ、仲良し3人組をご案内した。
本来は修験の行場なので、修行者たちはクライミング装備などを持たずに
臨むのだが、それゆえの危険もある。
この日のお客様は今後、険しい岩場のトレッキングを目指しておられる
こともあり、ロープを張った場合の所作なども体験して頂くため
ヘルメット、ハーネス装着で挑んでいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/70/3cbd13b3a92fdbde799b91166bec9e2b.jpg)
飯福田寺(いぶたじ)の仁王門の手前に駐車スペースがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/bc/c2cbfe4eb4be564b5b61fcc175a46e5a.jpg)
朝は肌寒かったが、着いた時にはぽかぽか。サクラは満開。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/1d/9ceafd145a10eb11e76628dea028fc01.jpg)
飯福田寺の事務所で入山料500円を納め、本堂で手を合わせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/2f/edb6180058a3444a4a47b79793bc3180.jpg)
最初の行場は「油こぼし」と呼ばれる高さ25mほどの岩壁だ。
ここだけを登り切るのであれば、鉄鎖を両腕で力任せに登ればよいが、
それでは「登山」の実力はつかない。できるだけ岩肌にホールドを
見出しながら登ると面白い。
だからこそ、トップロープの補助が生きてくるといえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/22/8a4b8291383e8d9862677cbff88edc2c.jpg)
油こぼしを登り終えると役行者像が迎えてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/09/ffd3da2e8cbccb13d9529c818034c013.jpg)
風化を受けた礫岩が屋根のようにせり出し、その下に岩屋本堂が収まっている。
自然のいたずらというには出来すぎのフォルム。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/b5/8ed04ac218f5ae77147ef939f4710823.jpg)
「鐘掛」は高度感はさほどではないが、まるでボルダリングのトラバースの
ようなムーブが要求される難所だ。ロープのビレイもやりにくいところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/1b/d6eb0b640362a07ddc8b641af01afac5.jpg)
鐘掛から岩を回り込み、一本鎖のフェースを登る。
ここはハッキリ言って危ない。ロープの確保なしに、よく死人が出ないなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c5/ab8a7e35931f2f258268b61b0565eb49.jpg)
急登箇所を登りきると最初のピーク、小天上だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/96/55b41ef8690f6810696bf0c80bfe1f15.jpg)
続いて大天井。この区間はフツーのハイキングになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/87/8c9e07cdc615b5b2ee40360fc6feeeab.jpg)
大きな岩場が現れる。「亀岩」だ。いきなり雄大な光景が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/42/22734c3eff51fb6576ce67c16e80b056.jpg)
「鞍掛岩」を登る。岩はフリクションがよく効くので見かけより怖くないが、
写真の向かって右側は、ゆうに20mの高さの垂壁だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/63/db113bbbadd7823c1557625712e108f4.jpg)
稜線の東側はヤマザクラが多い。ちょうと満開のタイミング。
ソメイヨシノよりやさしいピンクが好きだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1c/f9c6f8b90f874de72f6730e850eb94c9.jpg)
鞍掛岩の西側直下には、ヒカゲツツジも花をつけていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/64/7dea8c4b25eec7c866bbca054d5afbb3.jpg)
「蟻ノ戸渡り」を経て、「小尻返し」へ。この岩、登のは簡単だが、、、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/40/0a3a161f24ba7a529b1d99ffdc92affa.jpg)
下りるのにはちょうど15mの絶壁を、鎖1本を頼りに下ることになる。
ここでロープをつけてクライムダウンして頂く。本来の修行では鎖だけにすがって
下るのだが、ロープで確保しているので、万が一にも転落の危険はない。
一般コースでこういう練習をしておくと、皆さんが将来、岩場に出る時に役立つはずだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/1a/d56556e1019be0af5d2f5b2a5f1a45a5.jpg)
「飛岩」に至るころには、皆さん、もう切れ断った岩場にもスッカリ慣れてきた。
岩場は平等岩で実質、終わりになる。
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役行者像は、この行場コースに何体あるのだろうか。
「元居ヶ原」にも鎮座されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/39/89612a2d2d69fe2bd768cac5b5158b58.jpg)
神社跡の手前から、岩屋本堂が垣間見える。
改めて、この造形に驚かされる。さっき通り抜けたスリリングな軌跡を目で追うと
本当に微妙なラインを抜けていることがわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/65/9be193b7b88fa533824da50030ec44c0.jpg)
長い石段を下ったらゴール。
風に舞うサクラの花びらを頬に受けながら、飯福田寺に戻るのだった。
スリル、絶景、修験の歴史、そしてサクラ・・・ホント、全てが揃った好ルートだ。
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