Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2009年1月25日(日)大峰・鉄山に、「お客さん」として登る快感!

2009年01月27日 | 山登りの記録
プロガイドで、Mr.Dashが師と仰ぐU氏から声がかかって、
大峰・鉄山(大川口から弥山に突き上げる尖峰)に出かけた。
今回は、「お客さん」として、U氏に「連れて頂く」のだ。
いつも引率することが多いだけに、お客さんでいられることが、
どれだけ愉しいことか、後で実感することになる。

U氏の無敵のランクルの後を、チェーンを巻いたわがノア4WDが頑張る。
「よう来るわ」と呆れられながらも、ノアは4WDの意地を見せてくれた。

大川口に駐車。実は、河川敷に、かなり昔に遭難死したというウチの山岳部の先輩の
慰霊碑があり、いつもはそこまで下りて手を合わせるが、今日は橋の上から
心の中で挨拶する。

前日に、部員3名が台高・薊岳に挑戦しており、軽いピッケルを貸していたので、
今日は山岳部に代々伝わる、重いウッドシャフトのピッケルを持参。
U氏はもちろん、他のお客さんの注目を浴びた。

鉄山への登りは、めちゃくちゃ急である。

Mr.Dashは、過去2回、無雪期にこの山のピークを踏んでいるが、
いずれも沢登りの後、下山途中に通っているので、登るのは初めて。

前日あたりの天気予報では、2つ玉低気圧が来るだの、この冬一番の寒波が来るだの
言っていたが、意外にも、穏やかな天気。
(後で知ったが、昼間、大阪市内や奈良市内では雪が降っていたらしい)

先頭を行くU氏の足取りは、ウチの山岳部よりずっと早い。
ウチのメンバーなら、一部の精鋭しかムリだろうな。
他のお客さんも、会話もなく懸命に登っている。
のんきに話しながら登っているのはMr.Dashと、ともちゃんだけだ。

鉄山への登りは、知ってはいたが、それにしても勾配が急だ。
途中、いよいよ雪がクラストしてきたので、アイゼンを装着する。
心配(期待?)していたラッセルは、ほとんどなく、アイゼンが非常に有効な雪質だ。

ヒメシャラがキレイだ。


ピーク手前に、開けた場所がある。ここで昼食。
ここから見る鉄山のピークは、さほど尖がった印象ではないから不思議だ。

最後のコルで、U氏が4人のお客さんにザイルをつなぐ。

お客さんも常連ばかりで慣れていて、みんな、「牛のシッポ」を作っている。
単純なコンティニュアスではなく、万一、一人が滑落しても過重が他の
メンバーにかかることなく、安全性が高い結び方。
これを真横でまじまじと観察する。

Mr.Dashと、ともちゃんはフリーでついて来てくれとのこと。
こちらはスワミベルト持参。「OK、念のため30mザイルも持ってますヨ」。
とは言いながら、両側がスポッと切れた微妙な地形なので、一応、緊張する。

意外とあっけなく着いた山頂。

北側の眺めが特に素晴らしい。大日&稲村、山上、大普賢、行者還が美しい。
その奥には大台ケ原のテーブルマウンテンが見えている。
南側は、弥山が樹木で隠れているのが残念。

集合写真を撮って、そそくさと山頂を辞す。
下山は、往路を忠実にたどる。急斜面ではU氏がビレイ。
Mr.Dashはフリーで下りて、U氏が下りる際に肩絡みビレイ。
こちらもお客さんの気楽さはあるが、要所要所では、いろいろやらせてくれる。
これが楽しさを倍加させる。

U氏の配慮のなせるわざだが、彼は眺めのいい箇所で必ず立ち止まり、
声をかけてお客さんを写真に写しこむ。すごいサービス精神だ。
こういうトコロは学んでいかねばならない。
Mr.Dashは敢えて、そこの写真にはあまり入らず、U氏の
サービス精神満点のシーンを後ろから撮影。

こういう”勝手”を許してくれるU氏に感謝である。

気分よく、周囲の景色を楽しむ。


下山途中、往路は雲もあり、しかも逆行気味だったバリゴヤの頭が
順光になって非常に美しく見えていた。


U氏の適切な引率のおかげで、2時半ごろには早々と大川口に帰着。
同行者を有頂天にさせるテクニック、いつか盗みたいものだ。


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